一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

祝 開店一周年! おめでとうございます。韓国家庭料理『菜』(NHA) 【大阪・長居】  3/2

2013年03月02日 22時50分20秒 | 『食』べる門には福来たる

( 祝酒「篠峯」さくら  大阪・長居「菜」 )

 

■2013/3/2(土) 曇~晴 (寒)

大阪・長居の韓国家庭料理店「菜」さんが本日開店一周年を迎え

お祝いを兼ね食事に立ち寄った。 

「絶対ですよ 絶対来てくださいね お待ちしてますから」前回そう言われた私。

手帖のカレンダーの3/2の日付には、しっかり赤丸がついていた。

今日は、一転して寒の戻り。 店に入ったのはちょうど正午だった。

 

「ママさん、これ私からの一周年のお祝いです。おめでとうございま~す。」

入店後手渡した私からの祝い酒は、 千代酒造「篠峯」さくら

昨日の早朝に搾ったばかりのフルーティな味わいのお酒

 

何よりも 一昨年この酒を飲んだ後、ラベルの色変更を求めたのが私で、

それに応えて頂き、昨年、従来の黒色からさくら色に変わり、

1155本の事前予約が入ったという 思い入れのある酒でもある。

( 別に 口うるさいブロガーになるつもりなんて毛頭なく

一人でも多くの人に日本酒ファンになってもらいたい故の発言だった)

 

こう書くまでもなく「菜」のママさんは、 「以前は、ラヘルが黒色だったんですよね」

さすが、私のブログをしっかり読んでいるというだけある。

「主人が出張から戻ったら 一緒にいただきますね」

と このお酒をたいそう喜んでくれた。

 

さて本日1周年の飲み物は、ここの売り韓国から直輸入の「生マッコリ」

「1周年だから特別サービスしちゃいます」と 生マッコリの半額と共に

付けてくれたのが、安東煮鶏

 ▼安東煮鶏(アンドンチムタック)&生マッコリ

胡椒が効いてピリリとスパイシーで美味い

 

寒の戻りで冷え切った体を 「キムチチゲ」定食で温めなおすことができた。

 

ママさんが、次回の長居バルの概要を教えてくれた。

「へぇ~ でも二日続けてのバルってどうなんだろう? って思うけどな・・・」

そんな会話をしながら マッコリ飲みながら なかなかゆるりと食事ができた。

 

今日の食事の感想は 「マッコリで にっこりだね」と言えば

「もぅ おやじギャグはやめてくださいょ」と言われてしまった。

 

それは失礼致しました。

まぁ 今日はキムチいい気分だったということですよ  

一周年おめでとうございます!!

(寅) 

 


光一閃! 「田中一光」作品展見学の後は、三酒三様 昼から美味しい「奈良三酒」

2013年03月02日 02時02分21秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 奈良酒三酒「春鹿」「山鶴」「梅乃宿」  奈良市「酒商のより」 )

 

二月のとある木曜日、仕事を休んだ私は朝から雪がちらつく寒い奈良を歩いていた。

さすがに平日の午前、観光客などほとんどいなくて、ブルーグレーの空に

雪混じりの寒い風、寂しい奈良を存分に感じさせてくれた。

雪の中、寒風に吹かれてみれば、少しはやるせなさが

収まるかもしれないと思ったことも事実

 

 

途中 奈良県立美術館で開催されている奈良が生んだ偉大なデザイナー

「田中一光」展に立ち寄った。

窓口で割引券と共に600円を渡し、

入口で係りの女性に どこまで写真撮影が許されます? と尋ねてみれば

「この入口から見えてる範囲だけですね。 会場内は一切撮影禁止なんです。」との回答

許可をもらって撮れた写真はこの入口からポスターを写した一枚だけだった。

 

 

観世能の写真が1枚あれば足りるのに・・・ (仕方ない。写真がダメなら文章で)

 

実に 昭和30年の第二回観世能のポスターから始まる一連のポスター群は圧巻だった。

各作品から 文字そのものを 意味を伝える文字と同時に

ひとつの形態として認識していたことがわかる。

 

制約の中で、伝えるべき情報やイメージを明確に定め

それをいかに独自の発想で表現するか

田中氏はその制約を楽しんでいるかのようにさえ感じた。

 

印象的だったのは、日本のボ゛ドニー書体として「光朝体」という独自の美しい書体まで作ったこと

人真似をしない創意の軌跡がそこにはあった。

 

日本の様式を持っている文字デザインへのこだわり

「無」 「舞」 「水」といった漢字のデザインに

私の気持ちに光一閃

もし田中一光氏が存命なら

日本酒のラベルにも一度チャレンジして欲しかった。

 

会場には田中一光氏存命の頃のTV番組も流れ、見たりして1時間半ほど居た。

平日ということもあるだろう 美術館は私のために貸切にしてくれたような状態だった。

 

美術館を出た後、東向き商店街から三条通りを下り「酒商のより」

奈良酒三酒を頂いた。

お酒が美味しい。 美味しいのだが・・・

平日に 昼過ぎから日本酒を飲むとは、なんとも後ろめたくて不思議な感じだった。

 

でも今日呑む日本酒はことさら美味しく感じるな・・・

そう思わせてくれたのは、日本の様式美にこだわったデザイナー

TANAKA IKKO の作品に触れた直後ということときっと無関係ではない と思った。

 

日本酒の味わいにも 光一閃であった。 

(寅)

 

 


造り手としてのプライドはないのか!? 人を欺いたり、裏切ったりする者に酒を造る資格なんてない!

2013年03月02日 00時03分35秒 | みんな~愛『酒』てるかい

大阪府阪南市の酒造会社「浪花酒造」が純米酒に醸造アルコールなどを混ぜたり、安価な酒に高級酒のラベルを貼ったりしていたことが26日、同社などへの取材で分かった。大阪国税局の調査で発覚し、同社は今年1月以前に製造した商品の自主回収を進めている。

 浪花酒造は1716年創業の老舗で、同社の酒は2008年7月の北海道洞爺湖サミットで提供された。

 同社によると、純米酒や吟醸酒の新酒を製造する際、味を調えるために前年に作った同種の古酒を数%混ぜていたが、古酒の在庫がなくなったため、純米酒1種に醸造アルコールを混ぜたほか、吟醸酒2種に基準以上の醸造アルコールなどを混ぜた。

 国税庁の基準では、純米酒は米と米こうじだけで造られ、醸造アルコールを入れることは認められていない。吟醸酒は白米の重量の10%以下の醸造アルコールを入れることが認められている。

 国税局が新酒の成分を調べた結果、混ぜられた純米酒や吟醸酒に本来含まれない糖類が含まれていた。

 また、12年4月までの半年間に製造した純米大吟醸が品切れになった際、安価な吟醸酒に純米大吟醸のラベルを貼っていたという。

 成子和弘社長(52)は「味がほとんど変わらないので、その場しのぎでやってしまった。反省している」と話している。〔共同〕

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幸いにも私は、関西に住んでいながらこの酒「浪花正宗」を知らなかったが、最後の社長のコメントは、何とも情けない、がっかりするほど恥ずかしい弁だ。 たぶん新人の蔵人でさえこんな低レベルな発言はしない。 反省してすむ話でなく、その罪はあまりに深く大きい。

造り手としてのプライドはないのか!? 売り場スペースがなくなるのを恐れて、ラベルをごまかして納入しスペースを確保したとのことだが、この裏切りは、今まで蔵開きやきき酒会で長年応援してくれたこの蔵を応援して来たファン達を失望と怒りに追い込んだに違いない。 

これがもしあの「義侠」の山田社長ならきっとこう言っているだろう。「今回は自分の納得いく酒ができんかったので、申し訳ないけど商品出荷はできませんわ。 別に金のために酒を作っているわけじゃない。 自分の納得いく酒ができんかった以上、申し訳ないけど一切出すわけにはいかんですわ。」と あくまで私の想像だが、あの社長ならこんなコメントをしたはずだ。 造り手の自信とプライドがきっとそう言わしめている。

造り手にプライドがあるように呑み手にもプライドがある。 私は、万が一この酒が持ち直し今後どんなに評判になったとしてもこの酒瓶を触ることもしなければ、呑むこともしない。 また、この酒を平気で並べる売り場や酒店であればそこで酒は買わないことにする。

驚くのは、4年連続で全国新酒鑑評会で金賞をとった蔵とのこと。 この事実は、真面目な酒造りをして金賞受賞している蔵にとっても極めて迷惑な話だ。

人をだまし、平気で裏切る者に 酒を造る資格なんてない。 日本酒の世界に「その場しのぎ」なんて言葉は一切存在しないはずだ。

(寅)