( 「新鮮野菜の刺身」 奈良市「じゅん平」) 第五回「奈良バル」
バル開催の度に書いているので、耳にタコという人もいるだろうが、
私がバルに初参加する店によく言ってきたアドバイスが、
「そのバルイベントの日を新規客を獲得する日だと
割りきって、その日は通常メニューを取りやめ、
バルメニューをベースにバルに特化した
営業をやりませんか」というもの
そんな考えに至ったのは、昔「奈良バル」で
嫌な思いをしたことが、反面教師になっているからだ。
そしてその後行った「野田バル」の「本日は以下のバルメニューと
追加のメニューのみの営業とさせて頂きます。」と明快にバルにシフトした
営業形態にとても好感が持てたことに起因している。
以前 このブログにもコメントを入れていただいている「かぎろひ」さんオススメの
「じゅん平」を今回の奈良バルのラスト(トリ) 5軒目の店に選んだ。
( 「じゅん平」)
開始の数分前、入っていいのか悪いのか 従業員の反応は曖昧だったが、
とりあえずカウンターにお座りください と既に多くの客で賑わう中
丁度燗付け器の前、カウンターの角に案内された。
左右の席は、通常メニューの
お客さんたちが、既にできあがっている様子。
私が席に着いて、まもなく 30歳手前の男女二人ずつの四人グルーブが
バルチケットを店員に渡して靴を脱いで右側の座席に座った。
その時にじゅん平さんが、従業員に
「 バルはまだ時間になってないぞ」と言葉を発したのだが
それがまずかった。
お客さんは、自分たちに言われたものと勘違いし 「何か 気分悪いわ 出るわ」と
再び靴を履いて、従業員からチケットを返してもらい出て行った。
私がまずいと思ったのは、じゅん平さんの立ち位置からは座席の位置が死角となっていて
従業員が「お客さん 他に行かれるとのことで 出て行かれました。」で結局
何事もなかったように済んでしまったことだ。
じゅん平さんは、自分が従業員に発した言葉が、折角この店に足を運んでくれた
初めての客を返してしまった。 そしてたぶん本人はそのことに気づいてないのではなかろうか。
私の座った位置からは、全てが見え、事の一部始終が良くわかった。
通常営業をしながらその隙間にバルの客をはめ込むという
一見、無駄のないように思えるが、
こういったリスクも多い。
これに近いシーンを以前のバルで別の店で目にしている私は、
西田辺バルや長居バルで初参加する店数店に、
バルで通常営業との併用はやめるべき!
バルメニューをベースに追加注文
できるような当日メニューを。
と言い続け、それは
正しいと今でも思っている。
折角の新鮮野菜の味わいもそこそこに。
私が、もし じゅん平さんを以前から知っていたら
バルに参加する前にレクチャーしてあげれたのにと思えて仕方なかった。
たぶん ご本人はまだこの全容に気づいていないはず。 あの日こんなことがあったのか・・・
とまずは気づいて頂き、次回のバルでお店の運営に活かしてほしいと思っている。
それとバルに参加するにあたり、事前に従業員とのしっかりした打ち合わせも必要だと感じた。
今回バルの飲み物はビールだったが、 落ち着いたら今度は、日本酒を飲みに寄ってみたい。
私自身、今後のバルイベントの参考になった、今回の「奈良バル」だった。
(寅)