( 博多銘菓「鶴乃子」 石村萬盛堂 )
■2013/3/14(木) 晴
私のブログをお読みの方は、 「また今年も書いてる」と思われるかもしれない
3月14日・ホワイトデー発祥のお話し
前日3/13の、大阪阿倍野橋の近鉄百貨店
私なりに描写させていただけば 地階の菓子売り場の光景は
「白い菓子に群がるカラスたち」
人気の菓子コーナーには、寒さでまだ黒っぽいコートが手放せない
おじさんたちが、バレンタインデーのお返しのチョコを買うために
不慣れな表情で、長蛇の列を作っていた。
私などは、「チョコレートなんかは賞味期限が長いんだから もっと早めに
用意しておけばいいのに ぎりぎり男が多すぎ~」
とシニカルな視線を投げつつ、エスカレーターで
9階の物産展会場に小城羊羹・紅練を買いに上がっていった。
その 今では、耳慣れた3.14 「ホワイトデー」
これもチョコレートの業界では、1年で2番目に売れる日と
まさにドル箱 お宝Dayなのだそうだ。
その3.14という日が決まったのが、福岡・天神
かつては隆盛を極めた「岩田屋百貨店」の地階菓子売り場だった。
(先日、行ってみたらそこにあの岩田屋はなく PARCOが建っていた)
( 福岡・天神交差点に在りし日の岩田屋・本店 )
皇室への献上菓子でもある「献上鶴乃子」石村萬盛堂の社長が、
バレンタインデーのお返しに マシュマロデーというのはどうですか?
お返しだから バレンタインデーと日付を逆さにした4月12日か
バレンタインデーから丁度1ケ月後の3月14日
をその日にしませんか との提案に
岩田屋のフロア責任者は「4月は新年度で忙しいから
売れ行きが落ちる バレンタインデー1ケ月後の3月14日にしよう」
そうやって 3月14日が、バレンタインデーのお返しの日として決まった。
知らない人は、この「ホワイトデー」という日が、欧米にもあるものだと
思っている人も多いが、他に見られるのは、
日本から伝わった韓国ぐらいのものだ。
「貰ったのにそのままお返しもしないのは・・・」といった
礼を重んじる日本人の気持ちをうまく捉えた日だと言えなくもない。
梅が枝餅の伝説といい 天神様(菅公)は、たぶん甘党だったんだろうな・・・
気に食わない人や物には 時折、雷を落としもするが
さすが、粋なはからいも忘れてないな
福岡・天神の百貨店での「老舗菓子屋」と「フロア担当者」との会話が、
今現在の国内の巨大な菓子売上市場を作ったのだから
神がかりにも思えてくる
私も天神様にあやかって 「節分は、恵方呑み」をまず関西から広め
全国に日本酒を愛飲する人をもっと増やしたい。
天神様には足を向けて寝られない
(寅)