( スコーンセット 福岡市六本松「こめや」)
※スコーンセット(写真)にCentury書体で店名を入れてみた。私のイメージはこれ。
■2013/11/2(土)
福岡市別府(べふ)の喫茶「goseki」が休業だったことが次の展開に繋がった。
「もう一軒連れて行きたい店があるんだけど・・・」とK先輩が言い出した。
「六本松だけどいい?」と私に聞いてきたが、こちらの方こそ
「そんなに付き合ってもらっていいんですか?」と
恐縮することしきり、でも嬉しい。
天神行きのパスに乗って
六本松へ
別府橋を渡ればそこは六本松みたいな近距離だけど歩けば時間がかかる距離
バスを降り路地に入っていくと何軒か雰囲気のいい店があった。
私が「ここですか?」と聞いた店はどれも外れた。
そして白く新しそうな中華料理店を
過ぎたところで、見えた店
「もしかして ここですね」
「そう ここ」
夕暮れ時にオレンジ色の灯りが、丁度外に漏れ出し始めた頃
喫茶 こめや
入口には、○○定食と沢山の定食メニューが書かれていたのに驚いた、
ラーメン・替え玉を食べ終えてからまだ2時間の私
「先輩、さすがに今は定食は無理です」
「じゃ、スコーンセットは?」
「う~ん自信ないけど 入るかもですね」
と言いながらダークブラウンの扉を開いて店に入った。
店内に入ると白熱球の色と壁の色、家具の色が調和して落ち着く空間が広がっていた。
広げられたパンフに「goseki」も「こめや」も載っていた。
「なかなかいい感じの店ですね」
「(そう)やろ~ 土曜日など半ドン仕事をした時なんか、自分へのご褒美だと言って
この店に食事をしに来るの」
時間のあるときに路地を歩いて自分好みの店を探したとのこと。
好んで路地を歩くなんてなんだか似てるな・・・
但し私の場合、探すのは日本酒だけど
女性にも隠れ家は必要なわけだ。
注文したのは、 「スコーンセット二つ」
私がなかなかいい雰囲気のあるカウンターだよな~と席を眺めながら
カウンターに現れた店の奥さんに
「ところで何故お店の名が「こめや」なんですか?
お米やさんだった処を改築したから?」と聞いたら
「私の実家が、お米屋なのでそれから付けた名前です」との回答
ということは・・・ この店の売りはもしかして「ごはん」!? 定食メニューが多いわけだ。
▼仕事を終えた男の夜の食堂なんてのも ここだととても絵になりそう
やがて運ばれてきた「スコーンセット」 見るだけでも楽しくなるプレート
小振りなスコーン2個に 上にフルーツが置かれたアイスクリーム
そして生クリームとブルーベリージャム
これなら別腹(べつばら)で充分対応できそうだ
「ブログにここの店のこと書いたら またお店の人に見せるからね」
と言われた。 私がこの店をどんなふうに紹介するのか?
お気に入りのお店を教えてもらい
その上ごちそうにまでなって
申し訳ない限りだ。
入口の窓から見える外は群青色
アンバー(琥珀色)な空間にともる灯りが
煌(きら)めきのように外に溢れ出していることだろう。
スコーンと腑に落ちる快感を味わった六本松・喫茶「こめや」の夕暮れどき。
「先輩、ごちそうさんでした。 いつも素敵な店の提供をありがとうございます。」
(寅)