( うえの「あなごめし」 広島・宮島 )
■2013/11/3(月)
湖月と紫川の小倉を視覚と味覚で味わって、ムーンリバーな気分で帰路についた。
博多から買っていた乗車券だったが、結局新幹線に乗った駅は小倉駅
いつものように売店で新聞(夕刊)と純米酒とアテを買って
17:01の「のぞみ52号」3シートの右窓側のA席に。
電車に乗って車窓をアテに日本酒を飲む人を
「飲み鉄」と言うのだと最近知った。
もっともローカル線なんだろうけど
夕暮れの車窓をアテに飲み始め、
新山口駅を過ぎたまでは覚えているが
そのあとはウトウト。 空いていた隣、真ん中のB席に
広島から女性が乗ってきて隣に座ったまではなんとなくわかってはいたが、
結局、眠りから覚めたのは、新神戸駅の到着アナウンスが社内に流れてから。
目が覚めてななめ前の『鳥居屋』の袋から隣の女性は宮島に行った帰りだと容易に推測できた。
そして折りたたみテーブルのコートの上のビニール袋を目にして私は驚いた。
「あっ、あの『うえの』のあなごめしだ!」 (心の中で)
久しぶりに目にするその弁当に記憶が蘇った。
宮島に行くというより この宮島口「うえの」のあなごめしを食べるために宮島に行った。
そんな日があったことを思い出していた。
▼
http://blog.goo.ne.jp/yumeichimonji/e/7b266f0316020e204be8692401c21bbf
http://blog.goo.ne.jp/yumeichimonji/e/9f0540f544cc8e49127dec6bc80cfef7
日経新聞土曜日「NIKKEIなんでもランキング」でも私も納得する堂々1位
(3位は先日の「折尾駅」東筑軒のかしわめし)
その彼女、新神戸を過ぎて包みを開け始めた。
それからスマホで撮影、ツイッターでもやっている感じで10分あまりが過ぎた。
(車窓に映った鏡像)
まもなく新大阪とアナウンスが流れた頃、割り箸に手が伸びた。
一番奥の席に座っていて、新大阪で降りる私は、食べ始めるのを待ってもらおうと声をかけた
「あの~ 私もうすぐ降りるので、申し訳ありませんけど食べるのをもうちょっと待ってもらえませんか」
これから食べようとしていた彼女に大変失礼なことを言ってるとはわかっていたが、食べ始めて
2~3口で、テーブルをたたませるのは折角の気分が台無しになると思ったから。
続いて次の言葉を忘れないところが肝心なところ
「宮島行かれたんですね?
そのあなごめし 買うのに時間かかったでしょ」と聞けば
「 はい、20分ほどでした。」 「それは早い。 ラッキーでしたね」と反応した私に笑顔で応えてくれた。
それまで気づかなかったけどこんな美人が、広島から私の隣に座っていたとは・・・
もっと早くに あなごめしの話を切り出してたらよかったな~
( まっ 冗談だけど)
彼女言葉にイントネーションがなかったので、降車は次の京都でもなく
その次の名古屋でもなく、新横浜か品川か東京のどれか
首都圏の女性の宮島一人旅か!? と
ホームズ張りの推理
次は、広島にお酒を飲みに行きたくなってきた~
八反錦に 八反草のほんのり甘い酒
そして必ず食べに行きたい
「うえの」のあなごめし
(寅)