夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

Arriflex16STフードステー製作開始

2018-08-14 10:00:30 | Weblog
Arriflex16STは本来3本ターレットに広角、標準、望遠の格レンズを装着しますが私の個体はAngenieux 10*9.5というズームレンズ仕様です。
フードが欲しいのですがこのレンズはフィルター径がφ86でこんなサイズのフードはあまり出回っていません。写真で見ると3本レンズの場合蛇腹のフードが必需品でそれがまたいかにも映画用カメラ、格好が決まっています。「あれいいなあ」
昔のシネカメラのレンズはコーティングがイマイチでレンズに太陽光が入ると不具合が出るというのでハレ切りは必須らしいんです。
無ければ作ろうということで、今回作り始めました。まだ完成していませんが、途中経過を公開しましょう。

本物の写真を参考に、ホームセンターでアルミの角パイプを買ってきました。

1.2*12*12アルミ角パイプ

子供が中学で使っていた(技術の授業で作ったのかも)文鎮がパイプの内寸にちょうど合いました。

子供の文鎮

挿入部の材料は余っていたアルミ板です。こういう端材はとっておくといつか役に立ちます。
切って穴加工して削ってこんな具合に仕上げました。

2tアルミ板

これは加工途中です。文鎮は20mmでカット。

主なパーツ

次に穴加工です。アルミは柔らかくて加工しやすいかというと逆で穴あけが意外にやっかいでバリが出たり位置がずれたりします。ドリルがよく切れればいいんですが研ぐのが苦手なものですから。

主な穴加工完了

仮に組み立ててカメラに挿入したらガタがありました。想定した通りです。いろいろ考えた末、0.5mmのアルミ板を当てることにしました。M2のタップを立てて皿ビスで固定します。

仮組み立て

これでしっくりいい感じで挿入できるようになりました。アルミは弾性が弱いので間に弾力のある材料を点付けしようかと考えたのですが不要でした。

挿入部完成

カメラに挿入するとこんな感じです。

もっともらしく装着

今回はここまでです。先端は切りっぱなしで、肝心のフードはまだ案が決まっていません。手っ取り早いのはアルミ板をコの字に曲げてネジ止めかな。
コメント
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