夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

ビデオ編集「夏の昼下がり」に素材追加

2022-02-09 20:43:28 | Weblog
50項目のシーケンスを順を追って確認と修正です。
今日は「夏の昼下がり」で映像素材を1カット追加することにしました。

これは木島線廃止の前年、2001年夏です。場所は四ヶ郷駅の南にあった線路脇の農村公園です。

木島線下り電車で中野市から飯山市に入って最初の信濃安田駅から撮影したものです。


電車がトンネルを出てくる前に
30年前に撮影した戸隠村のモロコシ畑で撮った映像をカットバックしています。

どうしてモロコシ畑なのか、意味はありません。作者としての感覚です。

トンネルに向かって走ってくる下り電車ですが、線路は撤去され、北陸新幹線の関連工事で道路は広くなってこの風景は一変しています。


電車が駅に着くまでの合い間にモロコシ畑をインサート。


畑の間の砂利道をやってくるのは老人のガーデントラクタです。


あれは


ドンキホーテになぞらえて、あれはサンチョ・パンサということに。


踏み切りの遮断機が下り、警報が鳴ります。


ガーデントラクタのサンチョ・パンサがリズミカルな発動機の音を響かせながら近づいてきます。


電車がトンネルから現れます。


同じタイミングでガーデントラクタも近づいてきます。


信濃安田駅に到着。


この後電車が停まり、学生が一人運転士に定期券を見せて降ります。
ガーデントラクタは目の前を通過。


そのままフレームアウトして発動機の音が遠くなっていきます。



この作品を観る側をドンキホーテに見立てているんです。

電車はドアを閉じて発車。


カメラは出て行く電車をフォロー。
露出はマニュアルでトンネル側に合わせていますからここでオーバー。この後レンズのボタンを押してこの明るさに合わせましたがそれが面白い効果になっています。現実に戻った感覚。


ドンキホーテの後日談です。


露出が正常になっています。


追加したのはこの後です。
去年の夏の終わり、30年ぶりに探し当てて訪れたあのモロコシ畑に行きベーカムで撮影した映像です。
あの栗の木は今も私を待って立っていました。

直感で追加しましたがこれも「意味」なんてありません。
作者は何を言わんとしたのか、なんて考えるのはそれこそ「無意味」です。
コメント
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