1月4日 鎌倉鶴岡八幡宮では「手斧始式(ちょうなはじめしき)」の神事が執り行われました。
神事は下拝殿で行われましたが、4日とはいえ参拝者が非常に多く、
神事の観客と参拝者で大変な混雑でした。
手斧始式は、約800年前から重要な工事に先立って行われている儀式だそうですが、
今は建設関係の年初の安全祈願の儀式でもあるようです。
源頼朝が八幡宮を造営した時の故事に因んだ儀式で、
ご神木が神職に先導されて二ノ鳥居より段葛を進み、下拝殿前の祭場に奉安されます。
この後、神職による祭儀が行われ、引き続き 鎌倉の建設関係の方々が
「検知(けんち)」(儀式の責任者)や他の諸役を奉仕して、
古式に則った作法で神事が厳粛に進められます。
神事では手斧を振り、さしを使い、鋸を引き、墨を打ち、かんなをかけるという動作が
古風な道具を使って行われます。
この神事は、最初と最後は神社の神職により行われますが、
手斧始式そのものの神事は建設関係の方々により行われます。
また、この手斧始式は鎌倉全体の工事始という意味合があるためか、
鎌倉市長はじめ議会関係者も出席されていました。
また、神事の後には、鳶職の人たちによる「梯子乗り」が披露され、
その妙技に観客から大きな歓声が上がっていました。
祭壇の前に神官、奉仕役が向かい合い、奉仕側で手斧始の奉仕が進められます。
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