横浜・本牧神社の夏の例大祭は、室町時代から受け継がれてきた厄払いの「お馬流し」が行われます。
「お馬流し」は、茅で作った「お馬」6体にその年の災厄を託して海に流す神事で、
県の無形民俗文化財に指定されていて、今年は448回目のお馬流しになるそうです。
かっては「お馬」を沖に運ぶ際には木造の和船に漁師さん達が乗り込んで、櫓や櫂を操っていたそうですが、
1964年からはエンジン付の漁船が使われるようになったそうです。
今回、保管されていた木造の和船を補修して、50年ぶりに和船が使われるようになったと
新聞で報じられていましたので、久しぶりに「お馬流し」の様子を見に行きました。
このような報道があったからでしょうが、今年のお馬流しは観客が多く、
和船が出港する「本牧漁港」にもたくさんの人が見に来ていました。
神殿(左)で祭典が行われた後、お馬は氏子の頭上から頭上へ手渡しされて行きます。
茅で作られた「お馬」。(馬に似ているようで、似ていないような???)
お馬は、頭上で手渡しされて、鳥居前で待機している自動車の運転席上部に移されます。
船形に飾られた自動車は、神社前から「お馬通り」を通って、町内を巡幸し、漁港へ向かいます。
本牧漁港に着くと、お馬は2隻の和船に3体づつ移されます。
(和船はきれいに補修されて、櫓で漕ぐようになっていましたが、エンジンも装備されていました。)
2隻の和船は本牧港から東京湾に出て行き、そこで「お馬流し」が行われます。
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