甲州の桜
横浜近郊の桜は、すでに盛りを過ぎましたが、甲州の桜は今から見頃を迎えるということで、
甲州の桜の撮影バス旅行に参加してみました。
計画では、4か所の桜を撮るということでしたが、この地方でも今年は桜の開花が遅れて、
2ヶ所の染井吉野はまだ蕾みで、残念ながらエドヒガンザクラの2ヶ所の撮影になりました。
最初は、韮崎段丘中央の王仁塚(わにづか)の上に佇む樹齢320年の一本桜で、
残雪の八ヶ岳を背景に桜は満開となっており、その根元には水仙などの春の花も咲いていました。
次は、北杜市 実相寺の山高神代(やまたかじんだい)ザクラで、
こちらは樹齢2000年ともいわれているエドヒガンザクラの古木です。
この木は1922年(大正11年)に、桜としては初めて国指定の天然記念物となった木だそうですが、
昭和23年には「3年以内に枯死する」とまで云われたそうです。
樹勢が衰えてきた神代ザクラの再生をめざして、大規模な土壌の入れ替えや土壌微生物によって
土壌の生物性を高めたり、いろいろな樹勢回復工事が行われて、今日に至っているそうです。
今までいろいろな再生が施されたかも知れませんが、
樹齢2000年の桜が今年も元気に花を咲かせている姿を見ると
樹木の持つ生命力に驚かされます。
【王仁塚(わにづか)の一本桜 】
樹齢 320年のエドヒガンザクラ。
【 山高神代ザクラ 】
根元周りは約12mありますが、樹高は10.3mくらいで、枝は二方向に大きく伸びています。
大きな枝は、木の支柱で支えられており、桜の周りは支柱ばかりです。
(左)神代ザクラを枝の方向から見たところ。
(右)神代ザクラの子ザクラで「昭和27年4月」に植栽されたものだそうです。、
樹齢62年ですから、かなり大きな桜の木になっています。
写真はクリックすると大きな画像になります。