先月末、埼玉・川越の伊佐沼に「ヘラサギ」が飛来したというニュースが、
テレビ、新聞で報道されていましたので、 一度見て見たいと思い出かけてみました。
「ヘラサギ」は、名前はサギですがトキ科の鳥で、日本には稀に来る冬鳥で、埼玉には43年ぶりの飛来と報じられていました。
広い沼のあちこちの小さな砂州にいろいろな野鳥がいましたが、ヘラサギの姿や写真を撮っている人の姿は見えないので、
もうどこかに飛んで行ってしまったのかな?と思い、半ば諦めて沼を一周することにしました。
ところが、沼の一番奥まったところに、数人の人影が見えたので、急いで行って見ると
岸のすぐ近くで一心不乱に獲物を探している「ヘラサギ」がいました。
「ヘラサギ」は、魚、カエル、カニなどを捕って餌にするようですが、その捕り方は非常に特徴があり、
長いくちばしを水中に入れて、前方90度くらいを左右に円弧状に動かしながら、前方に進んで行きます。
そして、獲物を捕まえると長いくちばしの中を上手に口元まで移動させて、一気に呑み込みます。
それにしても、「ヘラサギ」は働き者です!
くちばしを水中にいれて左右に動かしながら、岸の近くをあっちに行ったり、こっちに来たりして、
獲物を捕まえると立ち止まって呑み込み、また同じように餌とりを始めます。
しばらく餌とりをすると少し沖合に出て、水浴び、毛繕いをして、さらに沖合の砂洲に飛んで行って休みます。
沼の中州で休む野鳥たち。
「ヘラサギ」は沼の中洲で他の鳥たちと一緒に休んでいますが、時折飛び立ち、沼の岸に近い浅瀬で獲物を探します。
「ヘラサギ」はへら状の大きな長いくちばしが特徴で、ヘラサギの名称もくちばしに由来します。
長いくちばしを水中に入れ、くちばしを大きく左右に円弧状に動かしながら前に歩いて、獲物を探します。
獲物を捕まえるとくちばしをうまく使って呑み込みます。
時折、大きな魚を捕まえ、逃がさないようにうまくくちばしの中を移動させて一口で呑み込んでしまいます。
「ヘラサギ」の美しい姿 いろいろ。
(獲物を食べた後は、水中で水浴びをしたり、毛繕いをして砂州に飛んで行って休みます。)
写真をクリックすると大きな画像になります。
ヘラの形をした嘴、面白いですね
嘴が重くて動きが遅くなりそうですが
上手に魚を捕まえて食べていますね
飛び立つ姿や、羽を広げている姿など
貴重な写真を見ることができました
「ヘラサギ」が餌を捕っている姿は、私も初めて見ましたが、
あんなくちばしでよく魚を捕まえるな~と感心しました。
鳥のくちばしはいろいろですが、やはりその生態に合うように
長い間に徐々に進化してきたんでしょうね
この時は、比較的近くで撮れましたので、
いろいろな姿が撮れました。