正月にはいろいろな「事始め」が行われ、TVなどで報道されていますが、前から一度見てみたいと思っていた「事始め」を 今年初めて見に行きました。
まず、2日に行われた三渓園での「庖丁式」です。
食材にはいっさい手を触れずに「箸と庖丁」のみで魚や鳥をさばく伝統的な儀式。
神や天皇に料理を捧げるに当たって平安時代に確立されたそうですが、今日では料理に対する心構えを磨くたしなみとして料理人の間に受け継がれているそうです。
独特の持ち方をした箸をうまく使って、てきぱきと鯉がさばかれていました。
次に、4日に鎌倉鶴岡八幡宮で行われた「手斧始式」(ちょうなはじめしき)です。
鎌倉八幡宮営繕の事始めの式として、また鎌倉市全体の工事始めの式としての神事。
大工やとび職の人たちが、神職の先導で二の鳥居から舞殿前まで「ご神木」を運び、手斧、のこぎりなどによる作業儀式を行って、建築の安全が祈願されました。
その後、とび職の人たちによる「はしご乗り」が、舞殿前で行われ、見事な技が披露されました。
そして、同じ鎌倉鶴岡八幡宮で5日行われた「除魔神事」(じょましんじ)です。
悪魔払いのため、弓の弦を四方に鳴り響かせ、弓を射る神事で武士の仕事始め式。
的の裏に「鬼」という大きな字が逆さまに書かれた丸い的に向かって、約40m位離れたところから、射手は左上半身の衣装をぬいて弓を放っていました。
庖丁式の様子(御幣之鯉)。
左手のお箸を使って、鯉が上手にさばかれていました。
手斧始式の様子。
斧・尺杖・鋸・墨・手斧・槍鉋などが拝殿前で渡され(上)、
ご神木に向かって夫々の作業儀式(下)が行われました。
除魔神事の様子。
最初に神官が矢を放った(左)後、的が掲げられ、
その後、2人の射手が交互に矢を射ます(3組計6人)。
射手は左側の衣装を脱いで矢を放ち、
当たると的の近くにいる人が、旗を揚げていました。
写真をクリックすると大きな画像になります。
「庖丁式」見事に鯉がさばけていて切り方も美しいですね
手を使ってもここまで綺麗にできません
「手斧始式」は実際にはご神木に刃を入れていないですよね
「はしご乗り」の技はサーカスなみに見事ですね
生でいつか見てみたいです
「はしご乗り」の衣装を脱いで矢を射る姿が格好いいですが
寒そうです
今年もmomokoさんのお陰で正月の「事始め」の行事を
たくさん知ることができました
今年の正月は、天気も良かったので、あっちこっち出かけて見ました。
「庖丁式」では いつも「鯛」が料理されているので、
今回は「鯉」料理に変えて見しましたという説明でした。
左手のお箸の使い方は訓練でしょうが、指が長くないと無理ですね~。
「手斧始式」では木を削っているようなTV画像を見たこともありましたが、
ここでは作業動作だけで「神木」に刃は入れてはいませんでした。
八幡宮拝殿前での「はしご乗り」があるとは知りませんでしたので、
思わぬ写真が撮れてラッキーでした。