3月26日その2 箱根仙石原を走って、中国人母娘に道案内をした
私の趣味に「旅先でジョギングをする」という旅ランがあるのですが、きっかけは10年近く前に韓国に旅行に行った時、興味本位でソウルの街中と漢江を走ってみた事です。
夜にアメリカ軍基地の横を走ってみたり、漢江にかかる全長2キロの橋をいくつも走ってみたりと、刺激的で面白かったのがきっかけ。
普段とは全く違う景色の中を走るのは、そりゃあもうとてつもなく気持ちが良い。
仕事が中々休めないので、旅行自体が少ないのですが、行った先は必ず走っております。外国はまだ2回しか行った事が無いのですが、仕事の出張とか用事で地方に行った際は、毎回ワクワクして走ってます。
多くのランナーさんも、「旅ラン」を趣味にしてる方がおられるんですね。リンクさせていただいております方も何人かおられますし、「旅ラン ブログ」で検索すると出るわ出るわ(笑)。
今回も家族の冷たい視線を浴びながら、箱根の仙石原を走ってみました・・・というのが、家族も誘ってみたのですが、私以上に花粉症がひどい嫁と子供は、
「絶対にやだ!」
・・・やっぱりそうなるかあ。
リカーブ箱根というホテルを3時半ごろ出て、5キロ先の芦ノ湖畔の桃源台に行って帰ってくる計画でした。途中のススキの広大な野原を見て走ってみたい・・・
野焼きされてました(笑)。ススキが全然無し。後ほど調べた所、3月中旬に野焼きが行事としてあるそうです。まあ何とタイミングが悪い(笑)。
野焼き後の景色も中々でんな~。
テロテロと走って、林の中の坂を上ったり下がったりしております。ここいらへんは保養所や別荘などが点在してる地域。昼以降陽射しが出てきましたので、汗も結構吹き出しました。
細い歩道を走っておると、前方のバス停に観光客2名がおりまして、すれ違う時に、
「スイマセン、道をオシエテください」
と片言の日本語で尋ねられました。外国の女性2名です。見た目は日本人と変わらないので、多分中国系の人だと思います。お年寄りと30代くらいの女性。
「この旅館にイキタイデス。場所がワカラナイです」
プリントアウトしたらしい案内には、バス停近くのプリントアウトした大きな案内が書いてあって、バス停徒歩4分と書いてある。
「ごめんね。私も旅行者なので、全然わかんない」
と言うとがっかりした模様でした。
うーんうーんうーん、探してみるかあ。
「その用紙ちょっと貸して」
プリントアウトされた用紙の端に、旅館の連絡先と思われる番号が2つあったので、自分の携帯で電話してみる。・・・・・ダメだ、つながらん。
「徒歩4分という事は、多分近くだと思う。ちょっと探してくるから、ここで待ってて」
申し訳なさそうに二人は謝ってくる来る。
まあ仕方が無い。時間もあるし見つけてみよう。
バス停から数百メートル南下して、大きなホテルを見たが名前が違う。枝道もあったがこちら方面はその旅館はなさそうだ。北上して戻り、
「こっちには無さそうです。反対側に行ってみましょう」
と北側に行くと100メートル先で地域地図を見つけた。
「もしかしてここじゃない?」
「ソウデス。この名前です」
長寿湯と書いてある旅館だ。よっしゃあ!大体の位置が分かった。
お年寄りの女性がゆっくり足を引き摺りながら歩いてきた。
「お母さん足がワルイの。でも助かりました。アリガトウゴザイマス」
うーんうーんうーん・・・・・・・・・わかったー!旅館まで送り届けてやるわあ!
お母さんの手を引っ張りながら道を行くと、分岐点から先は舗装路ではなく遊歩道で、しかも傾斜が無茶無茶きつい。ほとんど登山道だ。
「ちょっと待ってて、見てくる」
登山道を駆け上がると、そこに建物がありどんぴしゃ!
足の悪い年寄りには無理だ。大きく回る道は・・・見た所数百メートル大回りである。
戻って娘さんにその事を伝える。娘さん困ってしまった。
うーんうーんうーん・・・・・・よっしゃあー!俺が担いでったるわあ!
遊歩道の階段を、年寄りを肩に担いで登るのはしんどい。たった50メートルの距離なのだが、汗が噴き出してきた。もう限界という所で登り切り、そこが建物の入口であった。
「ちょっと待ってて、娘さん引っ張って来るから!」
中国語でしきりに恐縮するお母さんをガードレールにもたせ掛けてから、坂道を下る。娘さんは大きなキャリーバックを持っていて、登山道の途中で大奮闘である。
「荷物ちょうだい!」
とキャリーバッグを引ったくって駆け上がりお母さんの所に運ぶ。娘さんもようやく追いついた。
「ココデス。名前がアリマス。とてもとてもアリガトウゴザイマス」
何度も頭を下げる母と娘に照れくさくなったので、逃げるように離れてしまったのだが、今考えたら娘さんは結構美人だったので、写真ぐらい撮っておけばよかったなと後悔する(笑)。決して若い女性だから助けたのではない、という事をはっきりと言っておく。
桃源台に向かう県道を走りながら、あの娘さんは日本語話せたから出稼ぎかも。溜めたお金で親孝行で温泉旅行かもしれんなあ、などと考えてしまった。人それぞれ人生有りですなあ。
さて山を駆けていくと30分後に桃源台のロープウェー駅と遊覧船折り場の建物に出た。
ここで夕陽を見ながら休憩。
ここで白髪の夫婦のジョギングを見ました。凄いなあ、お年寄りで旅ランかあ。いやはや50の若造の私は脱帽です。
折り返して北側を見ますと、噴煙が上がっておるのを見ました。あの方向に火口があるのか。本日は噴煙のせいだと思いますが、ロープウェーの一部が休止しております。
さて帰り道は同じ道では面白くないので、別荘地の中の道をくねくねと行きました。静謐な森の中で気持ち良かったです。
が途中道に迷って10分ほどうろうろして、ようやくホテルの建物を見つけて帰ったのは2時間15分後でした。
12キロぐらいしか走ってないのですが、中国親子の道案内と、自分が迷路のような別荘地で迷ってしまったので、思いのほか時間を食ってしまった。
その晩はバイキング・・・このホテル(リカーブ)の飯は美味かった!結構食通の嫁さんが絶賛しておりました。確かに美味い。建物は古いけど飯は3つ星です。
疲れてたのでお爺ちゃん・嫁さん・私・息の4名は10時を待たずして轟沈した。
明日は、「ぐるっと富士山一周、青木ヶ原樹海で正拳突きをするオヤジ」
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私の趣味に「旅先でジョギングをする」という旅ランがあるのですが、きっかけは10年近く前に韓国に旅行に行った時、興味本位でソウルの街中と漢江を走ってみた事です。
夜にアメリカ軍基地の横を走ってみたり、漢江にかかる全長2キロの橋をいくつも走ってみたりと、刺激的で面白かったのがきっかけ。
普段とは全く違う景色の中を走るのは、そりゃあもうとてつもなく気持ちが良い。
仕事が中々休めないので、旅行自体が少ないのですが、行った先は必ず走っております。外国はまだ2回しか行った事が無いのですが、仕事の出張とか用事で地方に行った際は、毎回ワクワクして走ってます。
多くのランナーさんも、「旅ラン」を趣味にしてる方がおられるんですね。リンクさせていただいております方も何人かおられますし、「旅ラン ブログ」で検索すると出るわ出るわ(笑)。
今回も家族の冷たい視線を浴びながら、箱根の仙石原を走ってみました・・・というのが、家族も誘ってみたのですが、私以上に花粉症がひどい嫁と子供は、
「絶対にやだ!」
・・・やっぱりそうなるかあ。
リカーブ箱根というホテルを3時半ごろ出て、5キロ先の芦ノ湖畔の桃源台に行って帰ってくる計画でした。途中のススキの広大な野原を見て走ってみたい・・・
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野焼き後の景色も中々でんな~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/ce/610d70a386b680dd67e064a1b279e2b7.jpg)
細い歩道を走っておると、前方のバス停に観光客2名がおりまして、すれ違う時に、
「スイマセン、道をオシエテください」
と片言の日本語で尋ねられました。外国の女性2名です。見た目は日本人と変わらないので、多分中国系の人だと思います。お年寄りと30代くらいの女性。
「この旅館にイキタイデス。場所がワカラナイです」
プリントアウトしたらしい案内には、バス停近くのプリントアウトした大きな案内が書いてあって、バス停徒歩4分と書いてある。
「ごめんね。私も旅行者なので、全然わかんない」
と言うとがっかりした模様でした。
うーんうーんうーん、探してみるかあ。
「その用紙ちょっと貸して」
プリントアウトされた用紙の端に、旅館の連絡先と思われる番号が2つあったので、自分の携帯で電話してみる。・・・・・ダメだ、つながらん。
「徒歩4分という事は、多分近くだと思う。ちょっと探してくるから、ここで待ってて」
申し訳なさそうに二人は謝ってくる来る。
まあ仕方が無い。時間もあるし見つけてみよう。
バス停から数百メートル南下して、大きなホテルを見たが名前が違う。枝道もあったがこちら方面はその旅館はなさそうだ。北上して戻り、
「こっちには無さそうです。反対側に行ってみましょう」
と北側に行くと100メートル先で地域地図を見つけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/04/2738484825d76494b026f05a12386b33.jpg)
「ソウデス。この名前です」
長寿湯と書いてある旅館だ。よっしゃあ!大体の位置が分かった。
お年寄りの女性がゆっくり足を引き摺りながら歩いてきた。
「お母さん足がワルイの。でも助かりました。アリガトウゴザイマス」
うーんうーんうーん・・・・・・・・・わかったー!旅館まで送り届けてやるわあ!
お母さんの手を引っ張りながら道を行くと、分岐点から先は舗装路ではなく遊歩道で、しかも傾斜が無茶無茶きつい。ほとんど登山道だ。
「ちょっと待ってて、見てくる」
登山道を駆け上がると、そこに建物がありどんぴしゃ!
足の悪い年寄りには無理だ。大きく回る道は・・・見た所数百メートル大回りである。
戻って娘さんにその事を伝える。娘さん困ってしまった。
うーんうーんうーん・・・・・・よっしゃあー!俺が担いでったるわあ!
遊歩道の階段を、年寄りを肩に担いで登るのはしんどい。たった50メートルの距離なのだが、汗が噴き出してきた。もう限界という所で登り切り、そこが建物の入口であった。
「ちょっと待ってて、娘さん引っ張って来るから!」
中国語でしきりに恐縮するお母さんをガードレールにもたせ掛けてから、坂道を下る。娘さんは大きなキャリーバックを持っていて、登山道の途中で大奮闘である。
「荷物ちょうだい!」
とキャリーバッグを引ったくって駆け上がりお母さんの所に運ぶ。娘さんもようやく追いついた。
「ココデス。名前がアリマス。とてもとてもアリガトウゴザイマス」
何度も頭を下げる母と娘に照れくさくなったので、逃げるように離れてしまったのだが、今考えたら娘さんは結構美人だったので、写真ぐらい撮っておけばよかったなと後悔する(笑)。決して若い女性だから助けたのではない、という事をはっきりと言っておく。
桃源台に向かう県道を走りながら、あの娘さんは日本語話せたから出稼ぎかも。溜めたお金で親孝行で温泉旅行かもしれんなあ、などと考えてしまった。人それぞれ人生有りですなあ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/84/09815254e4d29529d9201a022b5a6c5f.jpg)
ここで夕陽を見ながら休憩。
ここで白髪の夫婦のジョギングを見ました。凄いなあ、お年寄りで旅ランかあ。いやはや50の若造の私は脱帽です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/10/8a137ba49448ebaf1df3169f66bddaa2.jpg)
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が途中道に迷って10分ほどうろうろして、ようやくホテルの建物を見つけて帰ったのは2時間15分後でした。
12キロぐらいしか走ってないのですが、中国親子の道案内と、自分が迷路のような別荘地で迷ってしまったので、思いのほか時間を食ってしまった。
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疲れてたのでお爺ちゃん・嫁さん・私・息の4名は10時を待たずして轟沈した。
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