「志」の英語教育

英語教育実践について日々の雑感を語ります。

Affability and Asperity

2011-02-22 18:05:53 | 授業
ネットスペースに仲間を捜す者は、物理的な意味で自分の周辺には存在し得ない仲間を求めている。たとえネット上でもそのような存在は貴重であろうから、接近を試みる場合はその貴重度を反映した強烈な接近になるのだろう。

逆に、ネット上に存在する「近いのに合わない者」に対しては、現実世界においては発揮される許容性が押さえ込まれ、敵対的な姿勢がむき出しになる。おそらくそれは、同志との結束を高める手段としても機能しているからだ。軋轢は接点が全くないところでは起こらず、近いのに微妙な差があるところで起こるのだ。

対面コミュニケーションを基本とする現実社会では、少なくともそれはさほど頻繁に起こるものではない。ネットで行き過ぎと思われる敵対的姿勢を見ることは稀ではないが、同程度の敵対性を現実社会において見ることはまずない。

かつてはなかったレベルの「接近・分離の絶対値」がネット社会には存在することを覚えておく必要があるようだ。

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