10月も10冊を超えたけど、今月はどうなるか? 約半年ぶりに通勤生活になっちゃうので冊数は減るだろうなぁ。
10月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3560
ナイス数:443
([ん]1-1)とっさの方言 (ポプラ文庫)の感想
作家さん中心に47都道府県(+少し海外)の方言に関するエッセイ集、みたいなもん(^^;) 自分の出身地である大阪はやっぱり摂津方面であって泉州じゃない。そこで坂井希久子さんの和歌山を読んでやはり泉州と和歌山は近いなと実感。ザ行とダ行の混同なんか、いまだに僕も苦手分野。僕自身も若い時に経験した「なおす」が関東で違う意味だった経験談もいくつか書かれてた。僕の場合「このディスクなおしといて」と言ったら「どこか壊れてるんですか?」って聞かれて、こいつ何言うてんねん?って思ったもん(片づける、という意味で使います)
読了日:10月01日 著者:小路幸也,大崎善生
南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)の感想
再読。「ピアピア動画」は「ニコニコ動画」と考えると読みやすいです。 ボーカロイド小隅レイによってつながってる様々な(潜在的?)オタクたちが宇宙男(←電車男の宇宙版)だのコンビニ「ハミマ」の宇宙店だの、鯨との交信、そしてついに星間文明とのファースト・コンタクトまでも(←筒井康隆さんの「農協月に行く」よりは良好なコンタクトです)。 ハードSFなのにこんな軽~い感じって、やっぱりスゴいと思う。
読了日:10月03日 著者:野尻 抱介
時の眼―タイム・オデッセイ (海外SFノヴェルズ)の感想
《宇宙の旅》シリーズの「直角編」というので図書館で借りてみた。2段組みなんでちょっとしんどかった。2037年の国連平和維持軍、19世紀のイギリス領インドの砦、アレキサンドロス大王の軍団、200万年前の猿人・・・同じく2037年のソユーズ、チンギスハンの軍団。地球はキルトのように各地の時代がバラバラ、そして各地に浮かぶ球体の〈眼〉。この両軍団がバビロンで衝突。戦国自衛隊よりスゴいです(^^;) タイムパラドックスも何でもあり。この地球は元にもどせるのか?なんか僕が書くと安っぽくなる、ごめんなさい(^^;)
読了日:10月06日 著者:アーサー・C. クラーク,スティーヴン バクスター
オブジェクタムの感想
読み友さんの感想を見て図書館で借りてみた。 とにかく読み易い、たとえ内容がいまひとつ理解できなくても(^^;) 「オブジェクタム」:ホレリスコードの読取機が壊れて読めないような記載があったけど、穴の位置さえわかれば頑張れば読めますから!って言いたくなった(笑)「太陽の側の島」:途中で設定がわかったけど面白い発想だと思います。「L.H.O.O.Q」:題名も内容も理解不能やけど読めてしまうのが不思議 この作者の他の本も図書館にあれば借りてみたいです。
読了日:10月07日 著者:高山羽根子
カメリ (河出文庫)の感想
SFなんだけど何というかまぁこんなのもありだよあなぁ・・・終わり。いやいやこれだけじゃない。ヒトがいなくなった泥だらけの世界。シリコン頭のマスターのカフェで働く模造亀のカメリと泥用戦闘兵器(?)ヌートリアンの赤毛のアン。客はヒトデから作られたヒトデナシ。泥コーヒーに泥饅頭・・・どう考えても美味しさは感じられないが。 このカフェを中心にいろんな不思議なお話。この世界は何なんだ? 最後の話で「カメは夜更け過ぎに雪へと変わる」というので一人脳内で爆笑してました。 よくわからんけど北野勇作さん、やめられない。
読了日:10月09日 著者:北野 勇作
太陽の盾 [タイム・オデッセイ2] (海外SFノヴェルズ)の感想
『時の眼』の続編。原題「SUNSTORM」、つまり太陽嵐、それから地球を守るためにラグランジュポイントに作られる盾。 自分で驚いたけど、まさか生身の人間じゃなくAIのアテナが自己犠牲となる解決策を出してきて最期を向かえる場面に涙するとは思わなかった(T_T) 再び地球に危機がやってくる次巻『火星の挽歌』も近いうちに読みたいです。
読了日:10月13日 著者:アーサー・C・クラーク,スティーヴン・バクスター
日本史・あの人の意外な「第二の人生」 (PHP文庫)の感想
「第二の人生」というか日本史に登場する人物の晩年について書かれた本という感じ。晩年まで自分のやりたいことを続けた天才肌もいれば、昔の同志や世の中のためにつくした人などさまざま。 ただ年代別とかで書いてもらえると同時期の人物同士の違いが見えて面白かったかなぁ。 マッカーサーの次が斎藤道三だったりして苦笑いでした(^^;)
読了日:10月22日 著者:「誰も知らない歴史」研究会
時空いちびり百景の感想
1987年から2年余り毎日新聞に毎週掲載された関西各地を素材にしたSFショートショート(全くSFじゃないのもある)。かんべむさし氏、堀晃氏の両氏で題名に「いちびり」(ふざけまわる人)なんて付くと読んでみたくなります。 関西各地に詳しくてアホな文章が好きな人には楽しめるかも。 ちなみに私の出身の泉州の題材は玉ネギ。今でも玉ネギ有名なんかなぁ、淡路に圧倒されてると思うけど。確かに昔は玉ネギ小屋はそこら中にあったし、豊作やと捨てられた玉ネギが川にプカプカ浮かんでた(笑)・・・全く本の感想やないなぁ(^^;)
読了日:10月27日 著者:かんべ むさし,堀 晃
昔、火星のあった場所の感想
北野さんの最初の作品らしい。 ぼくも彼女も会社も狸も火星も時計屋もカチカチ山も全て何のことかよくわからないけど、最後はわけのわからないまま感動してしまった。 物理学の用語が出てくると思えば、突然笑える展開になったり。 北野さんの本は何冊か読んだけど、結局全貌がつかめないまま読み終わるけど、なぜかそこそこ満足するという不思議体験です。■HAL9000の後継が「小春」というのが好きですw
読了日:10月28日 著者:北野 勇作
書店ガール7 旅立ち (PHP文芸文庫)の感想
残念やけどシリーズ完結。これまでのシリーズをかざってきた女性書店員4名(愛奈、彩加、理子、亜紀)が章タイトルとなっている。 やはり最初から苦労の連続だった理子さんが今回もまた閉店騒動、しかも今回はどちらかといえば経営者サイドの立場で、読んでいるこっちも辛い。 どの話もまだまだ続けられるような感じはするが、書店や書店員のことをこれだけ書き続けてくれた作者に感謝!
読了日:10月29日 著者:碧野 圭
モスラの精神史 (講談社現代新書)の感想
よく考えてみると「モスラ」公開時は僕は2才、もしかしたら見てないのかも。「核拡散防止条約の締結以降、怪獣映画はお子様向けになった」と書かれていたように僕が映画館で見たのは全てお子様向けだったんだろうな。いろんな知らないことがあった・・・原作と映画との乖離、蚕という日本的なもの母性的なもの、原爆・水爆、日米安保、ロシリカという国(ロシアとアメリカ)、そして宮崎駿の「風の谷のナウシカ」への継承。 モスラの精神は王蟲に引き継がれてると言われればそういう気がする。
読了日:10月31日 著者:小野 俊太郎
地球星人の感想
この世界を人間をつくる「工場」と見るのは『消滅世界』と似てるかもと思いながら(今回は工場と言いつつも機械的ではなく精神的(?)なもの)読んでました。また『コンビニ人間』同様、普通とか常識とか皆って何だろと考えてしまう。 この終わり方だとこの先どうなるのか全く読めない。 一つ困ったのが「ポハピピンポボピア」はもうちょっと覚えやすいものにしてほしい(^^;)
読了日:10月31日 著者:村田 沙耶香
読書メーター
10月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3560
ナイス数:443
([ん]1-1)とっさの方言 (ポプラ文庫)の感想
作家さん中心に47都道府県(+少し海外)の方言に関するエッセイ集、みたいなもん(^^;) 自分の出身地である大阪はやっぱり摂津方面であって泉州じゃない。そこで坂井希久子さんの和歌山を読んでやはり泉州と和歌山は近いなと実感。ザ行とダ行の混同なんか、いまだに僕も苦手分野。僕自身も若い時に経験した「なおす」が関東で違う意味だった経験談もいくつか書かれてた。僕の場合「このディスクなおしといて」と言ったら「どこか壊れてるんですか?」って聞かれて、こいつ何言うてんねん?って思ったもん(片づける、という意味で使います)
読了日:10月01日 著者:小路幸也,大崎善生
南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)の感想
再読。「ピアピア動画」は「ニコニコ動画」と考えると読みやすいです。 ボーカロイド小隅レイによってつながってる様々な(潜在的?)オタクたちが宇宙男(←電車男の宇宙版)だのコンビニ「ハミマ」の宇宙店だの、鯨との交信、そしてついに星間文明とのファースト・コンタクトまでも(←筒井康隆さんの「農協月に行く」よりは良好なコンタクトです)。 ハードSFなのにこんな軽~い感じって、やっぱりスゴいと思う。
読了日:10月03日 著者:野尻 抱介
時の眼―タイム・オデッセイ (海外SFノヴェルズ)の感想
《宇宙の旅》シリーズの「直角編」というので図書館で借りてみた。2段組みなんでちょっとしんどかった。2037年の国連平和維持軍、19世紀のイギリス領インドの砦、アレキサンドロス大王の軍団、200万年前の猿人・・・同じく2037年のソユーズ、チンギスハンの軍団。地球はキルトのように各地の時代がバラバラ、そして各地に浮かぶ球体の〈眼〉。この両軍団がバビロンで衝突。戦国自衛隊よりスゴいです(^^;) タイムパラドックスも何でもあり。この地球は元にもどせるのか?なんか僕が書くと安っぽくなる、ごめんなさい(^^;)
読了日:10月06日 著者:アーサー・C. クラーク,スティーヴン バクスター
オブジェクタムの感想
読み友さんの感想を見て図書館で借りてみた。 とにかく読み易い、たとえ内容がいまひとつ理解できなくても(^^;) 「オブジェクタム」:ホレリスコードの読取機が壊れて読めないような記載があったけど、穴の位置さえわかれば頑張れば読めますから!って言いたくなった(笑)「太陽の側の島」:途中で設定がわかったけど面白い発想だと思います。「L.H.O.O.Q」:題名も内容も理解不能やけど読めてしまうのが不思議 この作者の他の本も図書館にあれば借りてみたいです。
読了日:10月07日 著者:高山羽根子
カメリ (河出文庫)の感想
SFなんだけど何というかまぁこんなのもありだよあなぁ・・・終わり。いやいやこれだけじゃない。ヒトがいなくなった泥だらけの世界。シリコン頭のマスターのカフェで働く模造亀のカメリと泥用戦闘兵器(?)ヌートリアンの赤毛のアン。客はヒトデから作られたヒトデナシ。泥コーヒーに泥饅頭・・・どう考えても美味しさは感じられないが。 このカフェを中心にいろんな不思議なお話。この世界は何なんだ? 最後の話で「カメは夜更け過ぎに雪へと変わる」というので一人脳内で爆笑してました。 よくわからんけど北野勇作さん、やめられない。
読了日:10月09日 著者:北野 勇作
太陽の盾 [タイム・オデッセイ2] (海外SFノヴェルズ)の感想
『時の眼』の続編。原題「SUNSTORM」、つまり太陽嵐、それから地球を守るためにラグランジュポイントに作られる盾。 自分で驚いたけど、まさか生身の人間じゃなくAIのアテナが自己犠牲となる解決策を出してきて最期を向かえる場面に涙するとは思わなかった(T_T) 再び地球に危機がやってくる次巻『火星の挽歌』も近いうちに読みたいです。
読了日:10月13日 著者:アーサー・C・クラーク,スティーヴン・バクスター
日本史・あの人の意外な「第二の人生」 (PHP文庫)の感想
「第二の人生」というか日本史に登場する人物の晩年について書かれた本という感じ。晩年まで自分のやりたいことを続けた天才肌もいれば、昔の同志や世の中のためにつくした人などさまざま。 ただ年代別とかで書いてもらえると同時期の人物同士の違いが見えて面白かったかなぁ。 マッカーサーの次が斎藤道三だったりして苦笑いでした(^^;)
読了日:10月22日 著者:「誰も知らない歴史」研究会
時空いちびり百景の感想
1987年から2年余り毎日新聞に毎週掲載された関西各地を素材にしたSFショートショート(全くSFじゃないのもある)。かんべむさし氏、堀晃氏の両氏で題名に「いちびり」(ふざけまわる人)なんて付くと読んでみたくなります。 関西各地に詳しくてアホな文章が好きな人には楽しめるかも。 ちなみに私の出身の泉州の題材は玉ネギ。今でも玉ネギ有名なんかなぁ、淡路に圧倒されてると思うけど。確かに昔は玉ネギ小屋はそこら中にあったし、豊作やと捨てられた玉ネギが川にプカプカ浮かんでた(笑)・・・全く本の感想やないなぁ(^^;)
読了日:10月27日 著者:かんべ むさし,堀 晃
昔、火星のあった場所の感想
北野さんの最初の作品らしい。 ぼくも彼女も会社も狸も火星も時計屋もカチカチ山も全て何のことかよくわからないけど、最後はわけのわからないまま感動してしまった。 物理学の用語が出てくると思えば、突然笑える展開になったり。 北野さんの本は何冊か読んだけど、結局全貌がつかめないまま読み終わるけど、なぜかそこそこ満足するという不思議体験です。■HAL9000の後継が「小春」というのが好きですw
読了日:10月28日 著者:北野 勇作
書店ガール7 旅立ち (PHP文芸文庫)の感想
残念やけどシリーズ完結。これまでのシリーズをかざってきた女性書店員4名(愛奈、彩加、理子、亜紀)が章タイトルとなっている。 やはり最初から苦労の連続だった理子さんが今回もまた閉店騒動、しかも今回はどちらかといえば経営者サイドの立場で、読んでいるこっちも辛い。 どの話もまだまだ続けられるような感じはするが、書店や書店員のことをこれだけ書き続けてくれた作者に感謝!
読了日:10月29日 著者:碧野 圭
モスラの精神史 (講談社現代新書)の感想
よく考えてみると「モスラ」公開時は僕は2才、もしかしたら見てないのかも。「核拡散防止条約の締結以降、怪獣映画はお子様向けになった」と書かれていたように僕が映画館で見たのは全てお子様向けだったんだろうな。いろんな知らないことがあった・・・原作と映画との乖離、蚕という日本的なもの母性的なもの、原爆・水爆、日米安保、ロシリカという国(ロシアとアメリカ)、そして宮崎駿の「風の谷のナウシカ」への継承。 モスラの精神は王蟲に引き継がれてると言われればそういう気がする。
読了日:10月31日 著者:小野 俊太郎
地球星人の感想
この世界を人間をつくる「工場」と見るのは『消滅世界』と似てるかもと思いながら(今回は工場と言いつつも機械的ではなく精神的(?)なもの)読んでました。また『コンビニ人間』同様、普通とか常識とか皆って何だろと考えてしまう。 この終わり方だとこの先どうなるのか全く読めない。 一つ困ったのが「ポハピピンポボピア」はもうちょっと覚えやすいものにしてほしい(^^;)
読了日:10月31日 著者:村田 沙耶香
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