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原子力規制委 防災指針 これで住民守れるのか ヨウ素剤服用基準 先送り

2012-11-01 13:40:43 | 日記
しんぶん赤旗                       2012年11月1日(木)
原子力規制委 防災指針
これで住民守れるのか
ヨウ素剤服用基準 先送り
 原子力規制委員会が31日策定した原子力災害対策指針(防災指針)は、放射性物質の放出前に直ちに避難する予防的措置準備区域(PAZ)を原発から半径5キロ圏に、緊急時に避難や屋内退避ができるよう備えておく緊急防護措置計画区域(UPZ)を同30キロ圏に設定しました。しかし、事故のどの段階で避難指示などの防護措置を発動するかを判断する基準を策定していません。(三木利博)
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 さらに30キロ圏外で放射能雲(プルーム)による被ばくの影響に対する防護措置が必要な区域の設定や、ヨウ素剤服用の基準、被ばく医療のあり方、現地の災害対策拠点であるオフサイトセンターのあり方など、事故の影響から住民の命と安全を守る上で重要な問題も先送りされています。
実効性「道半ば」
 この日の会合で原子力規制委の更田(ふけた)豊志委員は「実効性の観点からすれば道半ば」と述べましたが、「道半ば」のもので各自治体に来年3月までに地域防災計画を求めるのは無責任です。
 また同委が先週公表した放射性物質の拡散予測では30キロ圏より遠い範囲で緊急避難が必要な地域がある可能性が示されました。30キロ以遠の地点に位置する自治体では、UPZ並みの地域防災計画を作ると表明している自治体もあります。
 田中俊一委員長は「(拡散予測は)あくまでも計算。(柏崎刈羽原発の全7基で事故が起きることは)実際には、ほとんどない」などと述べ、UPZの範囲は30キロで「十分」としました。しかし、拡散予測は東京電力福島第1原発事故と同じレベルの放射性物質の放出量を想定しており、原発事故の規模がそれにとどまる保証はありません。こうした矛盾を自治体に押しつけるのは許されないことです。
議論尽くされず
 規制委で指針のたたき台が示されて、わずか1カ月足らず。指針は、旧原子力安全委員会で議論された内容を成文化したものが中心です。しかも唯一の公開の場である定例委員会で田中委員長は「時間がない」を繰り返し、委員からも、なぜ30キロでいいのかなど掘り下げた議論は見られませんでした。
 福島第1原発事故以前から、住民団体や日本共産党は、従来の8~10キロ圏を見直すよう求めてきました。しかし、国は何の対応もしてきませんでした。規制委の姿勢は福島第1原発事故で徹底的に批判された「安全神話」そのものです。拙速で不十分な計画作りでは、住民の命と安全を守ることはできません。

要求実現する国会に  国民大運動実行委など 霞が関でデモ・集会

2012-11-01 08:43:43 | 日記
しんぶん赤旗より                   2012年10月30日(火)
要求実現する国会に
国民大運動実行委など 霞が関でデモ・集会

(写真)日本共産党国会議員団(手前)とともに国民要求の実現を求めて唱和する人たち=29日、衆院議員面会所前


(写真)国民要求の実現を求める院内集会で署名を受け取る日本共産党国会議員団。中央は市田忠義書記局長=29日、衆院第1議員会館
 「消費税増税中止」「解散・総選挙で国民の信を問え」―。臨時国会が始まった29日、国民大運動実行委員会、中央社会保障推進協議会、安保破棄中央実行委員会は、国民要求の実現を求めて霞が関でデモ行進し、衆院第1議員会館で集会をおこないました。
 集会であいさつした全労連の大黒作治議長は、オスプレイ配備強行、TPP(環太平洋連携協定)参加に反対し、住民本位の被災地の復興、原発なくせ、社会保障制度の拡充、内需主導の経済回復など、安全・安心社会の実現を求めてたたかうと表明。電機産業での13万人のリストラや、国内産業と中小企業を犠牲にした海外への生産拠点の移転など、大企業の横暴を許さないたたかいが必要だと強調しました。
 各団体の代表が発言し、新日本婦人の会の代表は、「消費税増税反対の声はどこでも広がっている。運動、世論を広げる」とのべ、国公労連の代表は、国家公務員の賃下げ、退職手当削減を許さない運動を報告しました。
 日本共産党から市田忠義書記局長があいさつしたほか、穀田恵二、赤嶺政賢、宮本岳志の各衆院議員、山下芳生、井上哲士、田村智子の各参院議員があいさつ。消費税増税反対、原発ゼロを求める署名を受け取りました。
 集会に先立つデモには250人が参加。衆参両院の議員面会所前で日本共産党の国会議員団とエール交換しました。
対案を示しながら反動的逆流と対決
市田書記局長 情勢報告・あいさつ
 国会情勢報告とあいさつにたった日本共産党の市田忠義書記局長は、臨時国会では論戦を通じて野田内閣を解散に追い込むという党の姿勢を説明。経済でも外交でも展望を示せない反動的逆流と対比して「本物の改革の党」としての日本共産党の値打ちが浮き彫りになっているとのべました。
 市田氏は「私たちの政策的な提言が豊かに発展し、情勢とかみあい、国民のたたかいと響き合って力を発揮している。お互いに国会の内外で力を合わせて反動的逆流に立ち向かい、悪政に反対するだけではなく、このようにすれば解決できるという対案を示しながら、たたかいぬこう」と呼びかけました。

あきらめず声をあげよう

老いも若きも安心して暮らせる世の中を 最低年金月七万円 戦争する国つくりダメダメ 投票に行かなければ何も変わらない