転載 ダイヤモンド社
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大川小児童の遺族が立ち上がってから4ヵ月明らかになった真実、隠され続ける真相とは
休職中のA教諭は、市教委の説明によると、入院はしていないそうだが、指導主事ですら、面会を主治医に止められているという。遺族からの質問書も、主治医が手渡さなかったという。
ところが、柏葉前校長は、A教諭の自宅近くの路上で、2011年11月に面会していたことを、2012年10月28日の説明会で突然明らかにした。面会していた事実について、市教委も「全く知らなかった」と驚きを隠せない様子だった。
これまで市教委は、ドクターストップで、誰も会えないと説明してきた。それなのに主治医が遺族の前に出てきて説明をしたこともなく、市教委はなぜこの主治医に抗議をしないのかも不思議だ。
市教委は今後、こうした一つひとつの疑問に、どこまで根拠のある説明を遺族にしていけるのだろうか。
2012年10月24日現在、市教委だけでは検証が行えないとして、文科省や県教委が主導した第三者検証委員会の実現に向けた動きが出てきている。有識者の選定や、検証の方向性など、今後、関係者間での話し合いが進められていく予定だ(詳しくは第14回)。
文科省の試案では、<事故当日とそれ以前の状況・対応について>は検証の範囲とするが、事後対応については、検証に含めないとしている。しかし、ここで挙げてきたように、解決を阻むような事後対応の繰り返しが、遺族を傷つけている現実がある。
遺族の負担を増やすような事後対応はきちんと検証をして、事故そのものと同じように、再発防止を図る必要があるはずだ。
納得のいく検証は本当に実現するのか。裁判での決着ではなく、遺族が望む対話で果たして解決できるのか。大川小の関係者だけでなく、日本中が注目している。
(加藤順子)
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大川小児童の遺族が立ち上がってから4ヵ月明らかになった真実、隠され続ける真相とは
休職中のA教諭は、市教委の説明によると、入院はしていないそうだが、指導主事ですら、面会を主治医に止められているという。遺族からの質問書も、主治医が手渡さなかったという。
ところが、柏葉前校長は、A教諭の自宅近くの路上で、2011年11月に面会していたことを、2012年10月28日の説明会で突然明らかにした。面会していた事実について、市教委も「全く知らなかった」と驚きを隠せない様子だった。
これまで市教委は、ドクターストップで、誰も会えないと説明してきた。それなのに主治医が遺族の前に出てきて説明をしたこともなく、市教委はなぜこの主治医に抗議をしないのかも不思議だ。
市教委は今後、こうした一つひとつの疑問に、どこまで根拠のある説明を遺族にしていけるのだろうか。
2012年10月24日現在、市教委だけでは検証が行えないとして、文科省や県教委が主導した第三者検証委員会の実現に向けた動きが出てきている。有識者の選定や、検証の方向性など、今後、関係者間での話し合いが進められていく予定だ(詳しくは第14回)。
文科省の試案では、<事故当日とそれ以前の状況・対応について>は検証の範囲とするが、事後対応については、検証に含めないとしている。しかし、ここで挙げてきたように、解決を阻むような事後対応の繰り返しが、遺族を傷つけている現実がある。
遺族の負担を増やすような事後対応はきちんと検証をして、事故そのものと同じように、再発防止を図る必要があるはずだ。
納得のいく検証は本当に実現するのか。裁判での決着ではなく、遺族が望む対話で果たして解決できるのか。大川小の関係者だけでなく、日本中が注目している。
(加藤順子)