デコる

「君の資料は、センスがないなあ」と、偉い人。

とある説明資料を作り、決裁文章を回す前に偉い人に説明をした。
当然、かの上司には事前に渡して、真っ赤っかにされて手直ししたもの。

私は、事実のみを淡々と記する文書が好きなので、フォントや文字サイズは統一、大見出し、見出し、本文は段落で明確にする。

が、どうも今の部署、それでは許してくれないようだ。

「内容は良いんだけど、アピールできないなぁ 魅せる書類にして」


はあ、わかりました。


そこですかさず上司がヨイショ

「そうなんですよ! 私もいつも言っているんですよ、もっと見栄えのする書類にしろって」


(だから偉い人に見せる前にアンタに渡したでしょ! そしてOK出したでしょ! 『見栄えのする書類にしろ』なんて一言も言っていないでしょ!)

と、思うのも億劫な今日この頃、粛々と文書をデコレートする。


フォントは3種類、サイズも3種類位、強調、斜体、アンダーライン、丸角囲み、箇条書きの始まりには☆や◎なんかも使って、目に痛い書類にしてみた。
できたらカラープリントしたかったのだが、経費削減の折、それは諦める。


「さっきよりはだいぶ良くなったかな」と、偉い人。

「そうですか、ありがとうございます」と、上司。

(何でアンタが褒められたことになっているんだよ!)
と、思うこともせず、そのまま稟議書に付けて回す。

そうかー デコるのが好きな部署なんだー と納得。
長女にデコるコツでも教わるか・・・ 
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