不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Ovarioisterectomia cagna

2011-06-10 22:57:54 | Billy,Layla e Ciccino
レイラは1歳半。
これまでに2回ヒートを経験して
どちらも軽度の想像妊娠。

想像妊娠もひどくなると大変らしいけれど、
そこまで大変な症状ではなかったので
避妊手術を急ぐ必要はないとも言われていましたが、
先延ばしにするよりも今の方がいいのかもと思い決断。

ビリーの子供たちが欲しかったから
彼は去勢手術はせずにいたけど、
結局最後までいい相手を見つけてあげられなかった。
だからというわけでもないけど
レイラの子供たちを欲しいと思う気持ちも確かにあったし、
獣医さんのところのミニピンと繁殖をという話もあった。
でも私自身この先何年ワンコ&ニャンコを
幸せな状態で多頭飼いを続けて
きちんと面倒見てあげられるのか
体力的にも経済的にも保証ができないと思ったから
レイラには辛い思いをさせてしまうけれど
獣医さんとも相談して避妊手術に踏み切った。

数日前から私ばっかりそわそわして
前日には入院準備でエリザベスカラーも買って。

6月9日。
朝レイラも一緒に出勤して
約束の10時に獣医さんへ。
泣き叫ぶレイラを置いて仕事に戻るのがどれだけ辛かったか。
15時になって
手術は無事に終わって麻酔から醒めて点滴を受けていると
獣医さんから連絡を受けてようやくほっとした。
仕事をいつもより早めに切り上げて迎えにいくと
まだ麻酔のせいでぼーっとしながらも
ふらふらと近寄ってきて抱きつくレイラを見て
痛かったし寂しかったし辛かったんだろうなと思って
無意識にぽろりと涙が出た。
私が泣いたせいで獣医さんまで泣かせてしまったけれど。
気持ちはきっとわかってもらえたはず。

家に戻る前に
1週間投与が必要と言われた抗生物質を買いに薬局へ。
数軒はしごしても見つからず。
獣医さんも処方箋を書くときに
「見つかりにくいかもしれないけど、
明日の午後までは
手術後に与えた分が効いているから心配いらない」
と言っていた。
とりあえず、
最後の一軒で予約をして翌朝引き取りでお願いした。

家に帰るといつもの場所で用を足し、
少量だけどご飯も食べたので一安心。
少し高くなっているベッドには上れないだろうからと
マットレスを床におろして眠る場所を用意してあげた。
家の中にいても
私のあとをどこまでもふらつく足取りでついてきて
なんだか胸がきゅんとなる。
麻酔が完全に切れるまでは不安がると聞いていたので、
もちろんずっと一緒にいるつもりだったけど、
まさかトイレの中までついてくるとは思ってなかったよ。

低くしたベッドで私とレイラが眠って
チッチーノは遠慮してソファの上からじっと見守る体勢。
夜中に何度もきゅぅきゅぅと鳴いていたレイラ。
いろんなことを思い出して不安になったのかも。
その度起きて宥め、
チッチーノもそれに付き合って猫なりに面倒見てました。
チッチーノは本当によくできた猫だ。
朝にはまたご飯も食べて
確実に昨夜よりは元気になっている様子を見て胸を撫で下ろし
レイラも一緒に薬局へ。
なんとか抗生物質も手に入れて出勤。
術後のレイラをお留守番させる訳にもいかず、一緒に出勤。
レイラはおとなしくオフィスで一日過ごして
夕方再び獣医さんへ。
術後検診でも問題なしで帰宅。

私と離れるとまた痛い思いや辛い思いをすると思っているのか
何があっても絶対に離れなくなった。
しばらくして元通り元気になったら
今までのように時々私のことも忘れて
どこまでも走っていくようになるのかもしれないけど、
今は一緒にいたいだけいてあげようね。

甘えん坊のレイラと
レイラと同じくらいレイラに依存している飼い主。
これからもできるだけ長く一緒に暮らすための
大切な手術だったと思って自分を納得させているところ。