不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Contaminazione radioattiva

2012-03-05 00:59:20 | 日記・エッセイ・コラム
震災から間もなく一年。
一部のイタリア人などは
1年前の写真と比較してかなり片付いた感じを与えるため
(比較写真はこちら)
日本の復興は素晴らしいと賞賛してくれたりしますが、
そんなに簡単なものではないし、
写真には表れない問題が山積。

農作物、食材の放射能汚染も
その問題の一つであることは間違いないのです。
日本国内でも小さなお子さんのいる家庭などでは
ナーバスになっている方もいるようですが、
大半の人は無関心(もしくは無関心を装っている)。
そもそも、放射能汚染が有る無しに関わらず
自分が口にするものには
もっと関心を持った方がいいんだけれど。
イタリアにいると、放射能汚染でなくても
色んなものによって食材が汚されていると
脅されるのもあるし、
自分自身も食べるものに気を遣うようになってきたから
変なものは口にしなくなりました。
そういう理由で、
私は基本的にはマクドナルドも中華料理も食べないしね。

と話が少しずれたけど、
今の日本国内の食材の一部は本当に汚染されているので、
そういう数値の出ているものは
きちんと生産も流通も止めた方がいいとは思う。
ただし、中には風評被害というのも実際に存在するのよね。
正しい情報は自分で集めなくちゃいけないし
自分で最終的なチェックができた方がいいんだけれど、
なかなかそれも難しいのは百も承知。

福島でも様々な活動が行われていることを
友人からも聞きました。
信夫山の柚子はもう二度と食べられないだろうと
その友人は嘆いていて
色んな方策を取って
自分の幼少の記憶とともにある
その柚子を救おうと努力をしている話も。

福島で有機農業を続けつつ、
放射性物質を作物に移転させない努力をして
成功した例がいくつかあるという話も
別の友人から聞きました。
そういう活動をしているNPOの存在も。
福島有機農業ネットワーク
大変な努力をしているにも関わらず、
もちろん今の日本では風評被害で売れるはずもなく。

その活動を知らせてくれた友人が
毎年企画主催する「ひな祭り」は
2012年は「食」をテーマに
3月23日から25日まで開催されます。
プログラム詳細
「イタリア人、日本人消費者の不安を取り除くためにも、
支援する代わりに正確な情報も提供してもらう」
という主旨に基づき、アペリティフ・ビュッフェを開催。
ビュッフェに出展される料理は
そのままコンクール作品となり
来場者は自由に食事を楽しんで
自分の気に入った料理に投票(寄付)。
最も投票を集めた料理には記念品を贈呈、
集まった総額は上記NPOを通じて
福島の農家へ寄付金として届けてくださるそうです。

そこで、フィレンツェ及び
フィレンツェ近郊在住の皆さんの協力要請!
このコンクール出展作品として
料理を提供してくれる方を募集しています。
●日本料理、イタリア料理、カテゴリー問わず
●イタリア人、日本人、国籍問わず
●プロ、アマ問わず
興味のある方、自薦他薦問いませんので、連絡ください。
連絡はここにコメントでもかまいません。
連絡先(携帯、メール、居場所)をご存知の方は直接どうぞ。
もしくはIrohaまで。


そして、実はお米よりも
放射能汚染がひどいのではないかと言われるのが大豆。
2011年11月の記事ですけど、
参照までに(こちら)

そして昨日ネット上で拾ってきた数字。
東日本産から続々と高濃度セシウム検出。
二本松市400Bq、いわき市240Bq、須賀川市184Bq、
登米市240Bq、一関市96Bq、日立市99Bq、
那須塩原市78Bq、渋川市111Bq。

大豆はベジタリアンの栄養の源だったりもするので
これも深刻だよなぁ。
個人的に何はなくても納豆な人生の私が
日本に帰って食べたいと思うものが
なくなるという意味でもあります。
お醤油も大豆製品か。