不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

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2012-07-18 19:04:05 | Tweet Log



Torre di Arnolfo

2012-07-18 13:20:00 | アート・文化
フィレンツェのヴェッキオ宮殿の最上部に聳えるのが
Torre Di Arnolfo(アルノルフォの塔)で天辺までは94メートル。
1310年、ヴェッキオ宮殿の本体がほぼ完成するころに
ポッピ(POPPI)のCASTELLO DI CONTI GUIDI
(グイディ伯爵の城)をモデルにして建てられたとされています。

もともとこの地にあった塔の家&鐘楼の土台をそのまま利用して
上へ伸ばしているため、
塔は現在のヴェッキオ宮殿の正面向かって少し南寄りに付けられています。

長らく一般には開けられていなかった塔の部分ですが、
2012年6月24日より一般公開となっています。
ヴェッキオ宮殿の美術館のある2階部分から
223段の階段で塔へアクセスすることができます。
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階段を上っていくと所々に鍵のかけられた小部屋もあります。
これはAlberghetto(アルベルゲット)と呼ばれ、
かつては囚人を収容していた部屋でもあります。
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Cosimo Il Vecchio(メディチ家の老コジモ)は
1433年にフィレンツェ追放となる前には
この塔に幽閉されていましたし、
1498年5月23日に処刑される前の
Girolamo Savonarola(ジロラモ・サヴォナローラ)も
この塔に幽閉されていました。

ツバメの尾のような形のギベッリーナ狭間胸壁をもつ
3つの鐘が設置されているバルコニー部分までしか昇ることはできませんが
いつもとは違った視線から見下ろすフィレンツェの街を体感できます。
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このバルコニーの鐘のある空間を支える4本の柱の一本から
さらに上に向かうための螺旋階段が取り付けられています。
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その更に上には高さ2メートル強の風向計が取り付けられています。
この風向計のオリジナルは
ヴェッキオ宮殿の1階中庭に保管されているのでいつでも見学可能ですが、
フィレンツェ市の紋章であるユリを天辺につけたポールを
ライオンが登っています。
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TORRE DI ARNOLFO
Palazzo Vecchio
入場料:6,50ユーロ (美術館との共通チケットで10,00Euro)
オープン時間: 9:00-21:00 木曜日のみ9:00-14:00
年中無休