不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

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2013-01-02 18:05:05 | Tweet Log



Il Chiostro Grande di Santa Maria Novella

2013-01-02 14:15:06 | アート・文化
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の一部である
Il Chiostro Grande(大回廊)は
1920年からScuola Marescialli e Brigadieri
(憲兵隊長官訓練学校)が利用しているため
通常は一般入場は禁止されていますが
一年に何回か、この大回廊も公開され、
一般見学することも可能です。
特に長年続けられてきた
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会美術館の整備で
教会と付属美術館が統一チケットで
入場見学ができるようになってからは
その見学がより簡素化された気がします。

この大回廊はその名にふさわしく
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の
3つの回廊の中で最も大きいだけでなく、
実はフィレンツェの数ある教会回廊のなかでも
一番大きな回廊です。

1300年代に建てられた
回廊アーケードや八角形の柱、
そして1400年代に増築された北側2階部分の開廊など
建築様式などはそのまま残されています。
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1570年から1590年にかけて
Cigoli(チゴリ)、
Alessandro Allori(アレッサンドロ・アッローリ)、
Santi di Tito(サンティ・ディ・ティト)、
Bernardino Poccetti
(ベルナルディーノ・ポッチェッティ)をはじめ
15人以上の芸術家が携わった、
一連の「キリストの生涯とドメニコ会派聖人の生涯」の
フレスコ画は傷みが激しいものの
その美しい佇まいを残しています。
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またこの大回廊に面して
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会付属薬局が
ずっと昔からあり、
大回廊南側にはMatteo Nigetti(マッテオ・ニジェッティ)が
1612年に手がけた薬局への扉が残っています。
二枚貝を模した数段の小さな階段が扉へ続いており、
その扉の脇には、この薬局に関する碑も残されています。
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特別開館で入場できるのは回廊一階部分だけですが、
この上階には「教皇の間」や「教皇の礼拝堂」などもあり
当時、フィレンツェの中でも
この教会が果たした役割の大きさを物語っています。
因みに「教皇の間」では
レオナルド・ダ・ヴィンチが一時逗留し
かの「アンギアーリの闘い」の下絵を作成したと伝えられています。

因みに2012年には下記日程で公開されていました。
2013年2月以降の予定はまだ発表されていませんが
おそらく同じような時期に一般公開されるものと思われます。
11月9-11日 (統一チケット導入特別開館)
11月30日 (トスカーナの日特別会館)
12月8-9日 (無原罪のお宿り特別開館)
12月21-24日 (クリスマス特別開館)
12月29-31日 (年末特別開館)
1月4-7日 (エピファニア特別会館)

Il Chiostro Grande di Chiesa di Santa Maria Novella
会場:サンタ・マリア・ノヴェッラ美術館
   Piazza della Stazione 4
もしくは
   Pizza della Santa Maria Novella
開館時間:月-木 9:00-17:30 金曜日11:00-17:30
     土曜日9:00-17:00
     日祝祭日 7月-9月12:00-17:00
        10月-6月13:00-17:00
入場料:5ユーロ(教会/美術館共通チケット)