不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Non vi si pensa quanto sangue costa

2014-12-16 21:26:26 | アート・文化

私はあちこちで書き散らしているように
Alessandro Alloriの作品が結構好きです。
彼の作品は色彩が豊かで柔らかな筆致のものが多いので、
時に色のない重い作品を見かけると
それはそれで気になったりもします。

12月14日まで東京都美術館で開催されていた
『ウフィツィ美術館展』には
そんな気になる一枚が出展されていました。

たった一枚のAlloriの1581年の作品。
それがMadonna languente con i simboli della Passione di Cristo。
あ、この展覧会の会場で無料配布されていた展示作品リストには
日本語と英語の表記しかなかったので、
個人的には非常に不満だったんです。
イタリア語でないとピンとこない作品というのが
私の中にいくつもあるからという、ただただわがままな理由ですけどね。

それはよいとして、Alloriの作品。
キリストの受難を象徴する品々を前にして
悲嘆にくれる聖母マリアが描かれたこの作品は
茶色というかアースグレーというか、
とにかく色の少ない暗い印象。

画像拝借 Il Sole 24
あまり画質よくなかったなぁ。


この作品を初めて観たのは、
毎年、年末年始にフィレンツェのウフィツィ美術館が行う
企画展「I Mai Visti」でした。
確か2007年のI Mai Vistiだったような気がします。
どこの美術館もそうですが、
通常展示されている作品の何倍にも及ぶ点数の作品が
保管庫に保存されているわけで、
普段は日の目を見ない作品を展示してくれる展覧会がI Mai Visti。
そこに出展されていたわけですから、
このAlloriの悲嘆にくれる聖母も通常展示されていない部類の作品。

今回の東京都美術館での企画展「ウフィツィ美術館展」は
ウフィツィから借り出された
Pallade e il centauro(パラスとケンタウロス)がメインでしたが
アカデミアやパラティーナからの作品も多かったし
メイン以外の作品のほとんどは
通常展示されずに保管庫で眠っている作品だったりもしました。

つまり旅行でウフィツィ美術館に行っても
出会うことができない作品が多かったということです。
だから『ウフィツィ美術館展』という展示会タイトルには
若干違和感を覚えたんです。
通常展示されない貴重な作品を
東京の片隅で観ることができたのはラッキーだと思います。
(前向きに評価した場合)

さて、Alloriの作品。
作品はタイトルそのままなので、わかりやすい。
受難の象徴を前に悲しみにくれる聖母、まさにそれ。
そんな作品で気になるのは絵画中に書かれたこの一言。
"Non vi si pensa quanto sangue costa"
ダンテの神曲『天国編』の一節の引用。

この引用はAlloriのオリジナルではなくて、
ミケランジェロもVittoria Colonnaのために制作した
Pietaのデッサンに引用していて、
そちらの方が年代的には古いかな。
 
画像拝借 Wikipedia 


12月15日(月)のつぶやき

2014-12-16 04:13:36 | 日記

#Shazam で 三浦大知 の ふれあうだけで ~Always With You~ を見つけました。 shz.am/t157990199


Tutti i massmedia vogliono farci credere la stravincita dei partiti di governo che non esiste.
A me… instagram.com/p/wmvI0hiX1J/


この人ってちゃんと自分の立ち位置が分かっていて、求められている発言ができるから頭いいんだよね。時々支離滅裂だなと思うことはあるけれど、まとめると納得できる(笑)→ビートたけしが選挙特番で暴走 #ldnews ow.ly/FSIxB


結果は始まる前から大体わかっていたんだけれど、こういう結果になったからにはしばらく辛抱して、国民一人一人がじっくり考えなくちゃいけないんだよね。2016年7月の参院選はきっと衆参ダブル選挙でしょうし、その時にきっちり現政権にNOといえる日本でありたい。(続く)


2年後にNOと言えるために、国民にはきちんとした「選択肢」が用意されているべきであり、そのためには野党は互いにばかなこと言いあってないで協力体制を組んできちんと与党に対抗してモノ言える体制を築いていてほしい。選挙が終わった今が次への始まりだってこと、野党にとっても国民にとっても。


古舘さんが潰されちゃうのが明らかだったのでZeroを観てたんだけど、この首相の態度には怒りを通り越して呆れたものね。対等に会話のできない人に国任せていいのか。
→安倍首相がZERO村尾にブチギレ完無視!古舘は口封じ状態!大荒れ選挙特番 gunosy.com/g/gYelV

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至極真っ当だ。

どうせ1000年もない人生、
誰かに遠慮したり、
何かに抑制されて生きたくない。 fb.me/3qQjq9L9w