ゴールデンウィーク後半。
よく晴れた5月5日、
母も1日時間があるのでどこか遠くに行きたいというリクエスト。
しかし、
伊豆に入ってしまうとどこも渋滞に巻き込まれそうな予感だし、
箱根も混んでいるだろうし、
山梨方面に行くのもちょっと気分が乗らない。
私はこんなに風が吹いていなければ、
初島か大島に行きたかったのだけれど、
強風の名残があったので、島は断念。
でも水辺がいいなぁというのはあり、
風を避けて水がある何処かと思った時に思い浮かんだのが、ここ。
富士市にある須津川渓谷。
実は先日なにげなく読み流していたウェブページのどこかで見かけた名前。
詳しいことはわからないけれど、
車で簡単にアクセスできそうなので、
足腰に自信のなくなっている父でも大丈夫かなということで。
渋滞もしていなかったので、自宅から1時間半で到着。
まず目指したのは須津渓谷橋。
2003年に架けられたという全長110mのアーチ橋は高さ約50m。
ここから大棚の滝を見下ろしてみたら、
思わず声が漏れる絶景。
須津渓谷橋から滝の反対側を望むと
富士市街地の向こうに駿河湾。
こちらも絶景。
眼下右手に見える駐車場からは
歩いて滝見橋（吊り橋）や滝つぼ、キャンプ場へ
簡単にアクセスできることも理解できました。
（行ってみるまでよくわかっていなかっただけ）
到着したばかりでよくわかっていなかったので、
別ルートで滝つぼへ。
須津渓谷橋の東端の袂にある階段を下っていくと
大棚の滝の滝つぼ近くまでアクセスできます。
滝まで80メートル。
たいしたことないじゃん。
しかし、
かなり急な階段で、しかもスケスケなので
高所恐怖症の人には実はきついかも。
両親はこの階段を見て諦めたので、
レイラと両親を橋に残して一人で降りることに。
170段ほどなので、降りるのは大して苦ではないけれど、
問題は、レイラと両親を残してきたので
急な170段を上って戻らなくちゃいけないという点。
体鍛えておいて良かったと思う瞬間。
滝つぼの近くまで。
急に水の音が大きくなって、空気の質感が変わります。
苔むした岩があちこちに見えて
新緑の紅葉とのグラデーションを生み出していて、
日常を忘れることのできる空間に。
滝つぼから振り返ると、上空に須津渓谷橋。
その下に小さな吊り橋も。
この見上げる感じがまさに「天空に架かる橋」。
泳ぎたくなる気持ちもわかるけれど、
かなり流れは早いし、やはり危険を感じます。
滝つぼから一度階段を上って須津渓谷橋まで戻って
駿河湾を見下ろしながら一息ついて、
少し下にある駐車場へ移動することに。
自分一人だったら、
こういう遊歩道をてくてく歩くところですが、
父を歩かせるわけにもいかず。
大棚の滝駐車場に車を停めて、
吊り橋方面へ向かう途中、
再び虹のように架かる須津渓谷橋を見上げる。
大棚の滝。
この看板のところから数十段の階段を降りて吊り橋へ。
吊り橋の手前の注意書き。
10人以上乗ってはいけないみたい。
実際歩いてみるとそれなりに揺れるので、
確かに少人数での利用が好ましいのかも。
吊り橋「滝見橋」を渡ると、
先ほど私が往復した急な階段の下にたどり着き、
滝つぼへ。
こっちの方がはるかに楽ちんなルート。
父でも問題なく楽しめました。
うっすら水面が緑色に見えるのは
川底の苔の色ではなくて、新緑の映り込み。
それくらいの透明度。
今日は各地で真夏日になったようですが、
ここは別世界の快適さでした。
大棚の滝の少し上流には
キャンプ場があり、休憩所や炊飯場、トイレも完備されています。
トイレが「滝のよりみち」っていうのもいいです。
大棚の滝の上流にあるので、棚上橋なんでしょうね。
さらにこの上流にも行けそうでしたが、
とりあえず、今日はここまでで引き返すことに。
下流に向かいながら、
大棚の滝を真上から見下ろしたり。
やがて滝になる川の流れ。
須津川渓谷は紅葉の名所と言われているそうですが、
某CMの名言
「紅葉の名所は新緑の名所でもある」を実感。
私は紅葉よりも緑の濃くなっていく今の季節の方が断然好きだけれど、
夏も秋もまた来たいなぁと思える、素敵な場所を見つけられて
とっても良い気分の祝日でした。
夏は滝に虹がかかるという噂も聞いたので、
また近いうちにのんびりしに行こうかなと思います。
Tomoko Omata @albero4