不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Alla fine dell'Estate

2007-08-23 02:07:07 | 日記・エッセイ・コラム

昔から夏が過ぎていくのがすごく辛い。
寂しいというだけの感傷的な気分ではなくて、
イタリアに来てからは
夏が終わってしまうのがなんかすごくもったいない気がする。
それは日照時間が短くなっていくからなのか
肌寒くなっていくからなのか自分でもよくわからないけれど。

そろそろ夏も終わりだねぇ
という感じを漂わせているフィレンツェ。
夏の間レンガの床と仲良しだったビリー&チッチーノも
さすがにひところの暑さがなくなったので
人肌恋しいのか、
夜は私の脇にぴったり二匹とも張り付いて寝ています。

昔から夏バテとは無縁で
いつでも同じように食欲がある私ですが、
冬の間に溜め込んだ脂肪を消化したらしく
ここ数日で久々に会った友人たちに
軒並み「痩せた」といわれております。
我が家には体重計はないし、自覚症状もないので
よくわかってなかったのですが、
確かに冬の間は履けなかったジーンズも履けるし。
痩せたのかな。
まぁ、冬になればまた冬眠状態になるので、
脂肪溜め込みますから。

自分よりもビリーの食欲が落ちて
みるみる痩せていくのが気になる今日この頃。


Discesa di Cristo al Limbo di Bronzino

2007-08-21 07:38:12 | アート・文化

十字架にかけられたあとの復活前夜の土曜日。
キリストは地獄の入り口に降り立ちます。

Limbo(辺獄)は洗礼を受けずに亡くなった幼児や
キリスト生誕以前に死んだ善人
(その多くは旧約聖書に登場する父祖たち)の
霊魂が眠るといわれる場所。

ブロンズのカンヌキで閉ざされた扉を打ち破り
神々しい光を纏ったキリストが辺獄に舞い降りて
悪魔の手により閉じ込められている善人の霊魂を
解放するというエピソードは
聖書外伝のニコデモ(Nicodemo)の福音に記されています。

キリストによって救い出される善人には
アダムとイヴ、その息子セス、モーゼ、ダヴィデ、
イザイア、シメオン、洗礼者ヨハネなどがいます。

芸術作品の中ではキリストの発する果てしない力と
彼がまとう眩い光のために辺獄の支配者である悪魔は
打ち破られた扉の下敷きになったり
光の届かない暗闇の部分に逃げ込んだ姿で描かれます。

1966年の洪水から40周年を迎えた昨年、
長年大規模に展開されていた
重要な修復作業が続々と完了しました。
最も被害の大きかったサンタ・クローチェ教会には
輝きを取り戻した様々な作品が戻ってきています。

その中にAgnolo Bronzino(アーニョロ・ブロンツィーノ)の
Discesa di Cristo al Limbo(キリストの辺獄降臨)があります。
Cristo_scende_limbo_03
約4メートル×3メートルの作品で
金色をメインにした多色の木製額縁も
ブロンツィーノのデザインを基に作成されているといわれています。

Cristo_scende_limbo_02
作品は1552年に作製されたもので、画家の署名と共に
Giuditta(ユーディット)の握り締める
剣の柄の部分に記されています。

ひときわ白い肌を晒して
軽い足取りで歩を進めるキリストの足元に群がる人群。

コジモ一世のお気に入りでメディチ家の宮殿画家として
一族の肖像画を数多く残している画家の描く人々は
どことなく、メディチ家の人物を思い出させます。

画面正面向かってキリストの右に立つ女性がイブ、
おそらくその脇に寄り添うのはアダム。
その上方に細い十字架の杖を持つ男性は洗礼者ヨハネ。
キリストが手を差し伸べているのは
預言者ハバククにも似ている気がします。

Cristo_scende_limbo_01
画面右上方に描かれるのが敗北の悪魔たち。
身を乗り出している悪魔が妙に漫画チックなところが気になります。
これは修復者の意図的なものなのかと疑ったほどですが。

この作品はサンタ・クローチェ教会内教会美術館の
最後の広間(旧食堂)に展示されています。

Basilica e Museo di Santa Croce Firenze
開館時間:平日 9:30-17:30
     祝祭日 13:00-17:30
閉館日:1月1日、復活祭、6月13日(聖アントニオの祝日)、
    10月4日(聖フランチェスコの祝日)、12月25日、12月26日 
入場料:5,00ユーロ
インフォメーション

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Dopo la passeggiata in centro

2007-08-19 17:52:57 | Squisito!

日曜日、見たい絵が一枚あったので
サンタ・クローチェ教会まで。

ここ数日ビリーの様子が芳しくなく、
ご飯を食べなくなってしまったので
週末で仕事がないときは家を空けたくなかったのですが。
午後にビリーが昼寝をしたところでちょっとだけ外出。

サンタ・クローチェ教会が入場料を取るようになって
どれくらいが経つかなぁ。
私は幸いにもフィレンツェに居住権があるので無料です。
中に入るとやっぱりぐるぐる回って
結局見たい一枚にたどり着くまでに1時間。
観たかった得の前でも近づいてみたり下がってみたりで
相当長いこと過ごしていたら、
「もう閉館なので」と言われてしまいました。

帰り道、甘いものが食べたくなったので、
ジェラートを食べてから帰ろうと思いつき。
通り道だったので
数年ぶりに「Perche' No」へ足を運びました。
ドゥオーモ脇にGromができてからは
まったく他のジェラートやに行かなくなっていたので
本当に久しぶり。
でもやっぱり混んでました、相変わらず。
ここのマスカルポーネ味のジェラートが大好きだったのだけれど
今日はなかった。残念。
ということで「ホワイトチョコレート」と「アーモンド」。

アーモンドうまい!
Dopo la passeggiata in centro
Mi sono fermata alla gelateria.
Cioccolato bianco e mandorla.


Buon Compleanno K2

2007-08-18 15:19:54 | 日記・エッセイ・コラム

今日は神様の誕生日。
日本ではバースディコンサートだったんだけど。
最近全然ライブに行ってません。

自宅で朝から一人大熱唱のうえ、お祝いしております。

懐かしい楽曲を聴くと、その当時のことが思い出されます。
自分の人生に常に彼の歌声があり
そして彼の生き様がそのまま手本になっていることに感謝。


Yogurt al gusto Chantilly

2007-08-18 15:05:07 | Squisito!

買い込んできてもなかなか食べないで、
いつの間にかダメにしてしまうヨーグルト。
しかしこれはあっという間に食べちゃうくらいお気に入り。

Yogurt_chantilly_01
最近出た新風味
クリームヨーグルト・シャンテリークリーム味。
(日本語だとシャンティイなの??)

元々シャンテリークリームが好きなので
これが発売されたときから気になっていて、ようやく試食。
ヨーグルトの酸味の中にクリームの甘みが漂って美味。

このヨーグルト使って
いつものヨーグルトケーキを焼いたら
ほんのりシャンテリー風味になるのかなぁ?
今度試してみよう。

Yogurt_chantilly_02
次はこのシリーズの
ノッチョーラ味とかホワイトチョコレート味も試したいな。

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