カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

重いメダル

2007-02-24 | ヒビのこと

昨晩「東京マラソン完走おめでとう★打上飲み会」が開催されました。

完走した本人からたくさんのナマ話を聞かせてもらいました。
スタート時点からカッパがもうなくて寒かった、
やはり途中でお腹が空いてきて、やっと給食場所に着いた!と思ったら、
楽しみにしていたバナナがもうなかったこと。
差し入れしてくれているらしい沿道へ行っても、結局何ももらえなかったりと、
仕方なくコンビニでジャムパン買って食べた、とか(笑)
35kmあたりから足が痛くて、ほぼ歩きになってしまったこと、などなど・・・

でも一番の驚きは、マラソンで外を走ったのは初めてだった、ということ

・・・他の大会にも一度も出たことなくて、コース下見とか何もしてなくて。
走ったのはジムのマシンのみ。
シューズもウエアも東京マラソンのために始めて揃えたって。

そんななめきった態度のヤツが完走するなんて
たくさんの練習を積んで、この日にかけていて抽選ではずれたAさんが聞いたら・・・
怒るって

私たちも彼が走ると聞いたのは今年に入ってから。
実はそんななめきった態度の本人も、ヤバイ、完走は難しい・・
と思っていたので、さすがに誰にも言えなかったそうだ。
確かに。
その気持ち、よく解ります。

でも若いってすばらしい♪
走っているうちに、みんな携帯とかしゃべりながらだったり、
仮装で楽しんでる人たちと一緒だったり、
コンビニ入って買い食いしたり、
ああ、なんでもあり、なんだ!これはお祭りなんだ!
と思ったら急に先が見えてきて、楽になったって。

そのゆる~い感じが、完走をもたらせたのかもしれませんね。

私ならきっと、
「1ヶ月前に25km連続走行または月間200km以上走り込んでいない人の
完走はまず無理でしょう。」とか、
「35km以降のアップダウンをどう乗り切るか?」とか、
「食事は炭水化物に切り替えろ」とか・・・
情報ばかりでアタマの中、ガチガチになって、
何かひとつでも欠けたらソレが不安材料になって、
自滅していくんだろうなぁ・・・
と見えてしまいました

その(ホントは人知れず努力していたかもしれないけど、
割と普段からナメた生き方をしているヤツである事は確か)
彼の最初から最後まで一貫した「ゆるさ」が、
私にはなんだかとても輝いて見えた。(←おかしい?私?)
もうちょっと肩の力抜いて、生きてもいいんだ、と思えた。

見せてもらったメダル、すごくちゃちくて軽いものだけど、
完走の重さがぎゅっと詰まっていた。
実は昨年、東京マラソンに応募しようと思ってものの、
私の体力では到底無理だろうと、諦めて応募しなかったことが悔やまれた。
先週、みんなの走りを見て、自分のバカ!とホントに思った。


悔しさをバネに明日からゆる~く生きてみます。