カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

小金沢連嶺と初めての避難小屋 その1

2009-05-27 | ヤマのこと

【5/23(土)-24(日)】
交通:新宿5:45→甲斐大和駅8:02 栄和交通バス甲斐大和駅8:10→上日川峠8:55(¥1000)
コース:上日川峠9:15→福ちゃん荘→大菩薩峠10:45→石丸峠11:15→小金沢山12:50
→牛奥ノ雁ケ原摺山13:35→黒岳15:00→湯ノ沢峠15:45(泊)
湯ノ沢峠7:00→やまと天目山温泉バス停9:38→甲斐大和駅9:50(¥500)
(※5/28加筆 市営バスだと温泉から駅まで¥300です)

ずっと以前から行ってみたかった「小金沢連嶺」
GW前のトレーニングとして行く予定が、風邪で熱を出してしまったため順序が逆になりましたが,
やっと念願叶いました。

バスが4月末~11月末まで走るようになったのは、公共機関利用の私達にはとてもありがたい!
このバスなら日帰りも可能ですね。

 
甲斐大和駅から約1時間。マイクロバスよりやや大きめのバスは1台。
駅で下車してそのまま乗り込んだのでラッキーなことに座れましたが、満員。
立っていると狭いし・・・ちょっとつらいかもです。


「上日川峠」に着くと、駐車場はパンパン、団体さんの観光バスもありの大賑わい。
ここってこんなに人気だったのね、と今更ビックリ。
支度をして、出発です。

 
またしても20人くらいの団体さんの後についてしまった・・・
ま、歩き初めだからいいのですが20分で歩けるところ何回止まったことか・・・
福ちゃん荘前もにぎやかでした。  

 
週間天気予報が悪かったので悩んでいたのですが、直前に「晴れ」に変わったので来てみましたが、
富士見平にくると大きくてくっきりと富士山が。やっぱり来てよかった!

 
新緑眩しい道、「ここってこんなに広い道だっけ?」と言いながら、
あっという間に「大菩薩峠」到着。
南アルプスもしっかり見えていて嬉しい~!
石丸峠登山口から上ったほうが時間短縮できたのだけど、どうしてもここに寄りたい理由があった。


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・・・ここ、大菩薩峠にやってきたのは忘れもしない2年前の3月。
まだ山歩きを始めたばかりで、3月は山の上は冬だ、なんていうことも知らない頃だった。

登山口についた時は雪がちらついていた。
軽アイゼンを買ったばかりでローカットの靴には装着できない、ということにも気づかす練習もせず持っていった・・
雪深くなくてよかった、今考えると怖い

 
雷岩へ滑りながらも急な岩場を登り、大菩薩嶺にも寄り、
峠へ降りてくる稜線はきれいだったな~~のはずだが、必死だったので覚えていないのだ・・・


木々が真っ白に凍っていて、生まれて初めて「霧氷」というものを見た。
これはホントにきれいだった。すれ違う人もほとんどいない日だった。

その後、介山荘脇の東屋で、持参したおにぎりが凍っていたけど(この頃はご飯が凍るって知らなかった)
食べるものをソレしか持っていなかったので食べたら・・・
翌日、二人しておなかを壊して大変だった記憶がよみがえる・・・

と、「大菩薩峠」がどんなところだったか、もう一度見たかったのです。
(以上4枚の写真は2007年3月のものです)

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本題へ戻ります。


あそこを降りてきたんだねー、とかすかに思い出し・・・



さて、再訪できたところで、ここからがスタートです。



トイレの先から石丸峠方面へは急に樹林帯になります。


木漏れ日の中20分ほど登ると、先が明るくなってきて・・・


パーッと目の前に・・・これから先歩いていく稜線が開けました。
それはそれは広々としたすばらしい眺めでした。


そう、これが見たかったんですー!この広々穏やかな山の景色。
降りてきた道を振り返っても、いい眺め。向こうには南アルプス。
左へと続く道が多分、「石丸峠登山口」からの道だと思います。


(石丸峠から)
小金沢山の向こうに富士山が見えています。
ここは富士山を眺めながら歩ける道。だからどうしても天気のよい日に来たかった。


 
このエリアは眺めがよすぎてつい、足を止めてしまいます。
大菩薩湖が眼下に青く静かに佇み、向こうには北岳や間ノ岳・・・
素晴らしい景色に離れがたいですが、笹をかき分け進みましょう。
ここまで来ると同じ方向に歩く人は誰もいません。すれ違ったのもまだ一人。
こんなに素敵な縦走路、大菩薩だけではもったいない気分。
大菩薩峠から小金沢山の手前の笹原で引き返しても、十分日帰り圏内です。


あまりに眺めがよいので、ここでお昼とします。
ふと右手に目をやると、あの山のてっぺんにぴょこんと出っ張りが。
もしかして・・・あれは?まさか?(肉眼ではしっかり見えています)


先日行った、「金峰山」ではないですか?(間違ってたら教えてください)
朝日岳方面にはまだ雪が見える?まさかあれからもう20日も経ったのに?
でも方向的には合ってるよねぇ?左に赤岳があるってことは・・・


あのとんがりは「五丈岩」でしょう?
山座同定が苦手な私たちですが、さすがに今回は通ってきた道なので合ってると思い(多分・・)、
あそこにいたんだ~!と思うとあの日のことが蘇り、しみじみ嬉しくなりました。


名残惜しいですが先も長いので出発。下界ではもうアジサイが色付き始めたというのに、
ここではまだ、ツツジはつぼみ。

 
「小金沢山」まではまた樹林帯の中に入ります。
自然林の森、足元に根が張り巡らされ、歩きにくく狭く、思ったより辛かった・・・そして山頂到着。


がーん、ふ、富士様お隠れになりました・・・
ここは「秀麗富岳12景」が4つもある稜線、ここはその一つ。だから天気を狙ったのに・・・
人間の思い通りになんて行かないものですね。


諦めて歩き出すとまた・・・笹。そして鹿に食べられたムケムケの木。


「牛奥ノ雁ケ腹摺山」到着。ここも12景の一つですが地味です。
もちろん富士山は全く雲の中に・・・
でも山頂は広いので、天気が良ければここでビバークもありだろうな、と思いました。


又、笹。ガスが上がってきました。


時折道を見失いそうになりながらも、「川胡桃澤ノ頭」という所に到着。
しかし、この日は意外にも暑かった。風もなくて・・・

 
そして多分今日最後の登りになろうであろう樹林帯へと突入。時折日がさして明るくなるのは嬉しいのですが。


同じような自然林の歩きにくい道と・・・無風・・・あづい・・・


そして今日数十回は超えただろう、と思われる倒木の多さに・・・


汗だくでヨレヨレになり、黒岳山頂到着。展望はありません。


文字制限の為続きます