カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

夏山満喫・白馬岳 【前編】

2012-08-07 | ヤマのこと

2012.8.4(土)~8.5(日)

憧れの白馬岳へようやく出かけることが出来ました。

毎年、毎年行きたいと思いつつ、でも夏に3日以上山の為に休めるのが海の日連休しかない我が家。
昨年の三連休は晴れだったけど、震災見舞いの為見送り。
今年の三連休も雨予報の為見送り・・・(代替北岳
どうしても花の時期、晴れの日に行きたいとこだわり続けた白馬岳。

3日間であっちもこっちも歩きたいと思うからなかなか行けないんだ!
普通の土日で歩けるだけの範囲で行けばいいじゃないか!
そんな簡単なことにようやく気づく私

・・・と、この夏は白馬第一優先で”晴れの日”を狙っていましたが、いよいよチャンス到来?
5月から雨に見舞われっぱなしの私でしたが、今回はどうなるのでしょうか。


 
夜行バスで八方入りの予定でしたが、先週も夜行バスで出かけて疲れてたのでやや不安。
急遽、前日松本入りし松本駅4:25発(ムーンライト信州)のJRで白馬駅到着。

白馬駅前・・・マズイ・・・しっかり晴れてる・・・稜線クッキリ見えてる・・・

前日に松本に入ったと言ってもやはり睡眠時間は約3時間。
かな~りフラフラな感じでバスに乗り換え「猿倉」到着。人一杯。

自販機などなかったのでコーヒー1杯¥400 奮発してまずはゆっくり目覚めの朝食をとり、7:15出発。


 
カラ元気でスタートしましたが、平日の疲れと寝不足、動き出すと林道で既に汗だく
前方に見える稜線が眩しすぎるくらいで嬉しいやら不安やら・・・
そしてその不安は後で的中するのですが・・・


 
今回はテン場争奪戦とか、重い荷物とかとてもやり遂げる自信がなかったので小屋泊装備。
それでも汗が噴出して、8:20、白馬尻に着いたときはもう一ピーク登ったような疲労感
小屋の軒下日陰に座り込み大休止、コーラいっき飲みです(笑)


 
おー、ここが大雪渓ですか 大勢の人に圧倒されながら見上げます。
諸事情によりずっと大雪渓を登るのを嫌がっていた私ですが、
公共機関利用で1泊で白馬岳に行くにはここを通らなければ難しい。
9:00、軽アイゼン履いてスタートです。初めての大雪渓、ドキドキ。



一筋の陰りもない碧い空に吸い込まれていきます。


 
太陽ガンガン浴びながら、もくもくと登ります。



でも白馬尻までの無風の登山道より、涼しい風が吹いてくるので思ったよりずっと楽に登れます。



ツアーの人も多く、「立ち止まらないで下さい!」と声がかかるので、
私たちも同じペースで10時過ぎ、ようやく安全そうな岩の上で休憩。ふーのどが湧いた。



再スタート。蟻の行列は続きます。



10:30、グリーンパトロールの方がいて、ここでアイゼンをはずしてください、と指導。
「この先、立ち止まらないで通過して欲しいところがあるので、間隔をあけてください」
とのことで渋滞が発生していました。


 
雪渓が終わったら楽になると思ったのは大きな勘違いで、この先が本当の辛さの始まりだった。
多分、普通であれば10分で歩けそうな箇所、炎天下の中立ったまま一歩歩いては立ち止まり、
一歩登れば立ち止まり・・・の繰り返しで通過に30分以上かかり・・・


 
やっと動き出したかと思えば、今度はこの炎天下、暑いの苦手な私、
あまりの暑さに意識朦朧・・・熱中症とか大丈夫なんだろうか?ワタシ。30分に一度は座りクールダウン。
でもどこにも日陰なんかないから座っているのも苦痛(うちわ忘れてきたし)ですぐに歩き出す。
雪渓が溶けてちょろちょろと冷たい水が出ているところを通過する度に、水をすくい、
頭や顔にビシャビシャはたいて応急処置


 
快晴の夏山を歩いたことがほとんどなかったので、炎天下のハードさは想像していなかった。
初めての辛い体験、とにかく一刻も早く日陰に入りたい一心で登りました。



少し雲ってくれてもいいのに・・・と晴れが良いといってたくせに勝手なことを・・・
とにかく進むしかない。
「葱平」がどこだったのか?も解らず。写真を撮ったり地図を出す余裕もなく・・・


と、前方に水場を発見
砂漠に水を見つけた気分でよろよろと近寄り、触れるとなんて冷たい命の水!!

 
うっま~~~~生き返った
冷たい水の有難さを久しぶりに感じました。12:30、ここでようやく簡単な昼食を取りました。
いつもなら汗かき過ぎて食べれないところですが、冷たい水で生き返りエネルギー補給完了。



そして上を見るとなんと小屋が見えているではないですか!
それを見たらもう、テンション


  
ようやく足元のお花たちの写真を撮る余裕が出てきました。




ミヤマキンポウゲやら・・・




ハクサンフウロやら・・・




クルマユリやら・・・

もーーーー百華繚乱とはこのことなのねーーーーってくらい咲き乱れてて


  



こんな感じのお花畑が広がっておりました(省略してスイマセン



 
お花に励まされ足取りも(少しだけ)軽くなり・・・



 
ようやく笑顔(遅っ)




宿舎直下はハクサンイチゲのお花畑。



 
もしかして・・・やった初見、咲き残りのウルップソウにも会うことが出来ました。



 
13:25、頂上宿舎に着いた時はホントに嬉しかったー。


 
やっと稜線に乗っかったときは、山頂でもないのにガッツポーズ
予約してある「白馬山荘」が見えたらもう、頭の中はもうシュワシュワ
結局一度もガスで太陽が隠れることない登りの1日。ようやく日陰に入れるのがまずは嬉しい。


 
うはー。13:50、白馬山荘到着。睡魔と暑さとの戦い終了。
手続きを済ませ、部屋に荷物を置いて・・・


 
山頂へと向かいます。


 
今朝からずっと晴れっぱなしだったのに、山頂に着いたらガスが(笑)
ま、私らしいしこれ以上は贅沢でしょう。



まずは登頂できたことに乾杯のプシュ


 
続々と上がって来る皆さん、ホント、今日は暑かったよね、お疲れ様です。



しばらく山頂でゆっくりし、遠くの山々みんな雲の中だったので明日に期待して小屋へ戻ります。


  
向かうはお待ちかねの「スカイプラザ」


 
おつかれ~~~~至福の一杯
こんなに美味しい生ビールを飲んだのはいつ以来でしょうか?
あー、この一杯の為の辛さだったのね、さっきまでの苦労は~~(苦労分考えたら3杯は飲めるけど@¥800)



スカイプラザは大混雑なので、大量の枝豆を食べ終わったら外へ。
外のベンチで杓子岳~鑓ヶ岳を眺めながら過ごす山時間は極上のひととき。


 
夕食は17時から食堂で。さすが日本で一番大きい山小屋。
大勢の登山客で一杯でした。



食後は夕日のショータイム。
赤く染まらなかったけど眠いのを我慢して待った夕日が沈み、暑かった1日が暮れていきました。



翌日へ続く(長くてスイマセン)



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