カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

はじめてのにゅう

2014-10-01 | ヤマのこと

2014.9.27(土)~28(日)

八ヶ岳のにゅうへ

7月からずっと忙しかった仕事もようやく落ち着いた9月末
身体も相当疲れていたから 今週こそはどこにも行かずゆっくり体休めようと思ったのに
天気予報は土日 スーパー晴予報
そうと聞いたらやっぱりじっとしてはいられなくて のんびり出来そうな行った事のないところ


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紅葉も見ごろと言う情報の”白駒池”が浮かんだ
ならばそれを絡めてのにゅうも歩こう!と火曜日に引き続きまた新幹線に乗り「佐久平駅」
季節運行の「麦草峠行き」の千曲バスに乗り「白駒池」下車
混むという噂の駐車場はまだ半分くらい 真っ青な空が迎えてくれた


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白駒池入り口から歩き始めると いきなりすごい苔の森
大きなカメラや三脚を持った人が多いのはこのせいだったのね



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苔好きさんにはたまらないでしょう お弁当持って一日池の周りで過ごすのもよさそうね



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遊歩道を進むと 懐かしい風景に行きついた「青苔荘」
まだ初心者だった頃何も知らず ”北ヤツでスノーキャンプ♪”
なんてのんきに厳冬期3シーズンシュラフでテントを張った場所 寒くて眠れなかったっけ
うっかりグローブなしでテントの外へ出たら あっという間に指先の感覚がなくなったっけ
小屋の煙突から上がる薪の煙が とっても温かそうだったっけ


そんな思い出の白駒池は・・・



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秋はこんなにきれいだったの
よく見る画像はここからのものだったと知りました


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ボートがあった
これは自由に乗れるのかな?井の頭公園みたいにお金かかるのかな? 乗ってみたかったな・・
そそ、厳冬期はこの池の水を飲料水として氷の穴からすくったんだった
この水飲んでたのか・・・(´・ω・`)フクザツ



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しばらく湖畔の美しい光景を楽しんだら また森の中へと進みます


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森の中から見える白駒池と紅葉は 絵画をみているような美しさだった



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「野営場」
なんともノスタルジックな響きがしっとりしたこの森によく似合ってる


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木道に沿って進むと 白駒湿原


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大きな岩がゴロゴロした登山道を進むと にゅうの森 コケ丸のマークがかわいい
ああそうだった
北八ヶ岳って雪の時期のほうが歩きやすいんだった



そして見てみたかったものたちにようやく出会えた!



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はじめてのにゅう~♪ いろんなにう~♪ 乳~・・・?


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ニュー中山・・・
浅草辺りで見かけるパチンコ店か キャ×レーか はたまた女子プロのリングネームか 
森には似合わない想像が頭をめぐる(・∀・)


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そんな楽しみもあるにゅうの森 森の向こうに光が見えたら


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ひょこっと森を抜け 岩ごろごろの山頂に出た
残念ながらガスってしまったよ


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と思ったらみるみるうちにガスが流れて 茶臼岳や浅間山まで見えるようになった
うっすら色づく森がきれいだね


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さきほど歩いてきた白駒池が見えた
ここからでも 池の周りが赤で縁どられているのが見える 真っ赤だったもんね


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ちょうどお昼の時間
ガスがとれ始めた天狗岳と 遠くに富士山を眺めながらお昼にしますか


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今日のランチは東京駅で買った駅弁
なつかしのいかめし にゅうでいかめし いみはなし


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山頂は狭いので お昼を食べたら下に降りて交代です
人気のにゅう 白駒池からだとあっという間に着いちゃうけど楽しかった

”にゅう”とは刈り取った稲を円筒状に積み上た稲藁のこと
その姿に似ているからつけられた名前だとか



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さて帰りは稲子湯方面へシャクナゲ尾根を行きます


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どうやらほとんどの人は中山峠経由なので あまり人が歩かない道だそうで
迷わないように気を付けて進みます
私たちも中山峠から歩きたかったんだけど CTみると下山が16時過ぎそうなのでやめて最短を選択
バスの都合で歩き始めが10:30過ぎてしまうのが残念なところです 


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なるほど この道標の後は特に大きな標はなく 所々迷いそうな広い尾根もありますね
ほとんどは赤テープがあるので大丈夫ですが(スマホGPSもセットしてるし)
気を付けるにこしたことはありません


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窪んで人ひとり通れるくらいの 木々をかき分けるように進むところもありましたが



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こちらの道はあまり歩かれないだけあって コケ密度白駒池よりも更にUPしてる感じ


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北八の魅力を十分に楽しめる 誰にも会わない静かな森歩きが出来る尾根でした



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だいぶ降りてくるとシャクナゲ尾根の名の通り シャクナゲのトンネルを通るようになり



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森に遮られていた明るい光も届くようになり



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色づき始めた キラキラ輝く木の葉たちを楽しみながら降りてくると



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懐かしいおうちに着きました


つづく





下山途中 スマホがニュースを受信して知った御嶽山の噴火
皆さん同様、なに?という感じでそんな大ごとだと思っていなかったのですが
その後知人等からいくつかのメールを受信して事の重大さを知りました。

あの日から次々明らかになる事実や体験談
あまりに突然の出来事に 離れ離れにならざるを得なかった家族や仲間
助けることなど出来るはずもなく命からがら逃げた人たち
灰色に染まった御嶽山の映像を見る度 その瞬間を想像して胸が苦しくてなりません
この日御嶽山にいたみんなだって 私達と同じように青空眺めて「最高の登山日和だね」と言ってたはずなのに

好んで山を歩く私たち
雪山や浅間山など 常識程度のリスクに対する知識は持ち 注意も気にもしていたけど
御嶽山が噴火して 命の危険が迫るなんてこれっぽっちも考えたことなかった

地球の営みとして普通に起きる 地震 津波 台風 火山の噴火
それらはいつ どんな時でも起こりうる常識として知っておかなければならなかったと今気づく
火山も 台地も 海も 月も 人間も宇宙の一部
互いに思い通りになんて出来るはずもない
偶然たまたま生かしてもらっている私たち ありがたく 今日も生きていかないと。

一人でも多くの方が無事であってほしい
救助にあたる方々が無事であってほしい
全ての捜索が終わるまで これ以上の噴火はしないでほしい
そう思いながら書いています






■行程■
東京駅6:57→(新幹線)→佐久平8:20 8:35→千曲バス→白駒池BS10:20
白駒池駐車場10:35→白駒池10:45~10:55→にゅう12:05~12:40→シャクナゲ尾根→稲子湯15:10