カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

徳澤園にて

2014-10-28 | タビのこと

常念岳~蝶ヶ岳はこちら

toku-1.jpg
徳澤園
上高地を知っていて 知らない人はもちろんいない とくさわえん
今回は ここに泊まるのが目的の山歩きでした
ここに泊まるために 焦って降りてきたのでした


先週の秋休み 台風で縦走を諦めた時 ふと浮かんだ有給変更 台風後の土日は絶対晴れるはず!
と申請してあった休みを一日 翌週の月曜日に変えてもらい
平日なら泊まれるかもしれない・・・と予約の電話を入れました
紅葉の時期が一番混む上高地エリアですが 今年は早くに紅葉が終わってしまったからか?
直前予約でも個室を取ることが出来ました


toku-2.jpg
私にとっては憧れ以外の何物でもない「徳澤園」
テントの受付の時だけ入れるこの玄関 いつかはテントじゃなくて泊まってみたいと憧れ続けた
「徳澤園」
今日はこの奥に入れるんです  夢のようです


toku-3.jpg
料金的に決して高い訳ではないし 観光地だから山に登らない人も泊まるし
泊まる気になれば相部屋もあるし いつだって(予約が取れれば)泊まれるのだけど
なんだか普通の宿のように泊りにくるのは違うって ずっと思ってた
泊まれるときが来たら 個室限定で と思ってた


toku-6.jpg
山歩きを始めてから8年
それなりに上高地にも足を運び ここ徳澤でもテント2回張った
それなりにこの北アルプスも歩いてきた
だから私もそろそろ 徳澤園の中に入っても許されるかな 
自分がふさわしい人になれたかな?と思えるようになったら と決めていた
予約が取れたということは 今日がその日だったのでしょう


toku-4.jpg toku-5.jpg
ずっと憧れだった徳澤園
中に入り 一瞬でその素晴らしさを五感で感じることが出来た
埃のひとつもない館内 ひとつひとつが大切に管理されているのがわかるしつらえ
登山帰りの汚れた服で入るには 申し訳ないくらいのTOKUSAWAENクオリティ



toku-7.jpg
いつもこの前を通る度に
浴衣で登山者を見下ろせるオトナになりたいと 見上げてたテラスに今いる・笑



toku-8.jpg
憧れるものは あったほうが楽しいですよね?
簡単に叶う夢なんて 夢じゃないですよね?



toku-9.jpg
二日間の汗を 信濃白炭の湯 で流し  楽しみな夕食の時間がきました
いつもみちくさ食堂から ガラス越しに覗いていたこのダイニング 今日は中に入れるんです


toku-10.jpg
みちくさ食堂のメニューを食べれば 宿の味はだいたい想像できるけど
そんな想像は意味を持たないほどの 納得の素晴らしさでした

ひとつひとつ愛情を注ぎ 丁寧に作られたのがよく解る 見た目にも美しいお料理
素材の甘さが感じられる 厳選された新鮮野菜たち 美味しいお米

もう言葉なんてない 前菜からデザートまで すべてがそれぞれに美味しくて 笑みが止まらない


toku-11.jpg
ただ一つ残念なのは こんなに美味しいお料理を1時間で食べ終わらなければいけないこと
こんなお料理なら 何時間でも飲んでいられるのにね



toku-12.jpg
お料理の写真は控えますね 次に楽しみにされている方が 楽しめますように(・∀・)


toku-13.jpg
食後は暖かな暖炉のあるラウンジでまったり 本を見たりくつろいで
幸せな夜は静かに更けて行きました



゜+o。o。o+゜☆゜+o。o。o+゜☆゜+o。o。o+゜☆゜+o。o。o+゜☆゜+o。o。o+゜

翌朝


toku-14.jpg
ふわっトロなオムレツの朝食を頂き 宿をあとにします



toku-15.jpg
今年がちょうど銀婚式だった私達
当初の記念計画が計画倒れとなったのですが 徳澤園に泊まるという想いが叶って
良いお祝いが出来ました(*^_^*)



toku-20.jpg
8:30 チェックアウトの時間です



toku-16.jpg
月曜日は夕方から雨の予報でしたが 朝からもう雨が降り出しました


toku-18.jpg
う~ん おひさまに輝く黄金の落葉松を見たかったのだけど
これじゃ去年と一緒だね まあこれ以上の贅沢は言えないでしょう



toku-17.jpg
昨日までの暑さがうそのように 今朝は寒くてダウンと手袋が必要なほど
やはりもう 冬はすぐそこなんですね


toku-19.jpg
落葉松の紅葉はバスターミナル~大正池~ダムあたりが一番見頃のようでした


こうして私の2014年アルプスは終了

天候不順で思うように歩けなかった短い夏
早く来年になってまたここに戻って来たいなぁ
ずいぶんと気が早いけど 地図を眺めての妄想登山は今から始まります