カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

北アルプス縦走2017【高天原温泉~野口五郎岳】

2017-08-22 | ヤマのこと

1日目】 【2日目】【3日目

2017.8.13(日)
縦走4日目にして初めてのすがすがしい朝


谷間から見上げる水晶岳、なんだか今日は期待が持てそう



小屋のそばにある池塘では朝霧がみられた
しーんと静まり返ったこの楽園ともお別れ



名残惜しく、展望台に上がってみる



高天原山荘の赤い屋根、小屋の向こうは薬師岳の稜線かな?


昨日、大東新道からテント装備ですいすい登ってきたソロ女子と話していた時に
「すでに筋肉痛で明日が不安なんですよ」
と言ったら
「私もですよ~でも明日は雲ノ平まで登り返すんです、山にいる間に筋肉痛治っちゃいそうですね」

そうなんだ、こんな健脚さんでも縦走途中に痛くなるんだ、となんだか嬉しくなった。
そして昨日、温泉で足を揉みほぐしたり、川で冷却したせいなのか?
驚くことに昨日痛かった大腿四頭筋あたりの痛みがなくなっていた!

高天原温泉効能?(・∀・)?




さて、今日は長い一日。
分岐から岩苔乗越への分岐を緩く登っていくと1時間ほどで”水晶池”
日照りが続くとすぐに枯れてしまうらしいが、今は水を湛え水晶岳リフレクション



水晶池から樹林帯を緩く登って45分、ようやく稜線が見えてきました。
あれは鷲羽岳の稜線かな?






樹林帯を出ると強い日差しが身体を刺す
でも黒部源流へと注ぐ岩苔小谷の谷筋を登っていくので、水しぶきが気持ち良かった
このあたりはお花畑、クルマユリやハクサンフウロがいっぱい咲いていた



3日目にしてようやく夏山気分を味わい



乗越手前の地味に苦しい登りを頑張れば



岩苔乗越到着
ふーーーっ 暑かった!
思い出した、前回はここにザックをデポして水晶岳へ
その後黒部源流の見事な紅葉に魅了されたっけ




一息ついていると、ヘリが雲ノ平上空を旋回
荷揚げかと思っていたけど、結構長い時間だったし、その後みたら何かピックアップされてた・・・





ワリモ分岐にくると一気に人が増えた
休むところもなかったのでスルーしたけど、水晶岳ピストンの人がゾロゾロ
このあたりお花がたくさんさいていたけど、しゃがむ余裕もなし





水晶岳への稜線歩きはとっても気持ちが良いのだけど



高天原からずっと登りだったのでお腹ペコペコ
早くザックを下ろしたかったのが本音



営業している水晶小屋は初めてなので嬉しくてちょっとお買い物♪

小屋側から見る水晶岳
ダンナ様は行きたがっていたけど、時間がタイトなのと体力温存で却下、
ゴメーン


さて、ここからは未知のルート
前回水晶岳に来た時に、歩いてみたいと眺めていた向こう側へ



ですが、一歩足を踏み入れたら私が苦手とするザレザレ細い尾根の急斜面でした(ノД`)



幸い?ガスってくれたので暑さもなく、ギザギザも見えなくて良かったのですが。

水晶小屋でランチしてた時、こちらから登ってくる人たちの顔が険しかった意味が解りました、
登ってくるのも苦しいでしょうね・・・
下りが苦手な私はCT30分のところ、1時間もかけて降りてきました・・・



さきほどまでの賑わいが嘘のように、こちら側は静か
東沢乗越までくると一息つけたけど






その後は大きな岩ゴロを延々とアップダウン




優雅な稜線散歩をイメージしていた私には厳しい現実でした
見ると歩くとでは大違いですね(笑)

どうやらあそこが竹村新道との分岐らしい、やっと・・・




私の古い地図のCT、水晶小屋から2時間30分のところ、3時間30分もかけて歩いてきた
もう歩くのくたびれたよぉ、と思ったところにようやく道しるべが




もうちょっと、あともうちょっとと思いながら来たら、向こうからパトロールの3人が

「小屋分岐まで来てザックを下ろしてから山頂行ったらいいよ、もうすぐだから頑張って」

励ましの言葉をもらい、元気になって山頂へ
この出会いが後に続くとは、この時は思いもしなかったけど



見えたよーー!



わーい、やっと着いた”野口五郎岳”
ガスで何も見えなかったけど、このピークは嬉しかった!
計画段階でちょっと距離が長く、歩き通せるか不安だったからなおさら。
心に残るピークって、きっとこんなちょっとしたことなんだよね。




小屋でビールが待ってますよ、と声をかけてもらった野口五郎小屋へは目と鼻の先



野口五郎小屋
今回一番泊まりたかった山小屋



評判通りの良い小屋で、昔ながら(昔知らないけど)の山小屋らしい、
シンプルだけどアットホームな雰囲気

なぜか前から通っていたような?
帰ってきたよ、と言いたくなるような温かみのある小屋
そして気さくで親切なスタッフの皆さん

夕飯までの間、外のベンチや食堂で皆思い思いの時間を過ごす
居心地が良くてお酒が進む

そして夕飯はこんな山の上で天ぷら!!!
小鉢も付いてすごーーく美味しくて感動しました。



夕食後、外へ出てみると表銀座は雲の中



逆光の中にかすかに見える水晶岳から読売新道
今日はあの稜線の向こうの谷から、あの尾根を通ってここに来たんだね

長かった一日を振り返りながら、今回初めて過ごす稜線での夕景
雲が多かったけどやっぱりいいな、山の朝夕。


今夜はゆったり一人一枚の布団で快適に夢の中へzzz


最終日へ





■行程■

8/13 高天原山荘(2120m)6:05→水晶池(2293m)7:13→岩苔乗越(2777m)9:23→水晶小屋(2893m)10:40~11:10
   →東沢乗越(2743m)12:18→真砂分岐13:53→野口五郎岳(2913m)14:42~15:00→野口五郎小屋(2898m)15:07

   歩行距離約9.5km 26,838歩 
   
   混雑度・・・布団ひとり一枚
   
   ☆私が参考にしている好きな黒部源流のサイト


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