カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

静かな上高地・徳澤編

2021-10-18 | ヤマのこと


涸沢編はこちら


横尾で一休みし、徳澤まで歩き15:30 徳澤到着
間に合ってホッとした



北穂高岳へ行こうと決めた時に、二泊目の宿は距離的には横尾山荘のほうが良かったけど
久しぶりに上高地に行くなら・・・と試しに電話してみたら相部屋なら空いているとの事
予約がとれたのなら行きなさい、ってことよね♪ と徳澤園へ

3年訪れていなかったらずいぶん変わったらしいので、それを見たかったのもあり



2020年から続くパンデミックにほとんどの業界がダメージを受けているけど
飲食・旅行業界は特に厳しい
私の姪っ子甥っ子たちも例外ではなく、生活に直結する部分でかなり苦労しているのでよく解る

山小屋も人数制限予約制、仕切りをつけたり改装しつつ頑張って営業してくれている
徳澤園もそんな理由からか 色々新しくなっていた
”新時代の山岳キャンプ ほぼ手ぶらでキャンプ『ぶらキャン』”
ということを2020年より始めたとの事



2021年7月には今までの建物の奥に「TOKUSAWA BASE」という施設をOPEN
新しいアウトドア層を取り込むのが目的かもしれない

宿泊者はラウンジとして利用できるとのことで見学してきました
ここはもう山の中ではなく街かな
ここに街が必要かどうか、は考え方人それぞれですね

利用方法等はこちら



私達は相部屋に泊まるのは初めて
相部屋も個室対応に改装され、かなり雰囲気が変わりました
山小屋のようなホテルのような、徳澤園ならではのこの特別感、私は嫌いじゃない



相部屋ブースは3パターン それぞれカーテンで仕切られているので今どきは安心ですね
この画像の右端は改装前の相部屋 かなり苦労して改装されたのだろうと感じました





徳澤園と言えば楽しみは食事
自家菜園の野菜を使ったお料理は 素材の味が生きてて美味しいし
イワナもさっきまで泳いでいたものを塩焼きにしたりとか、
信州牛サーロインステーキは(自分好みの)赤身&深みある美味しさ
細部までのこだわり、徳澤園クオリティは変わらず
山小屋利用の目的も立地も違うから比較はできないですが、価格面だけで見れば
(今シーズンの)他の山小屋とほぼ同額なんですから、かなり嬉しい

美味しいものを食べ、心地よいものに触れているうちに
うまくいかなくて悲しかった気持ちなど忘れてしまうから不思議です・笑



朝食後はみちくさ食堂で美味しいコーヒーを頂いてから帰ります
ソフトクリームは”今年もありがとうございました”のサービスで2回も食べちゃった

徳澤園の決まりごと、2021年はチェックイン時間が16時となっており
自分の計画したコースタイムがぎりぎりだったのでそれも反省点のひとつ
歩いてみて、私が北穂ピストンできたとしての到着時刻は17時過ぎでした・汗


ダンナ様は山を登るならピークを目指したい
私はピーク関係なく花や景色を楽しんで山を感じたい
夫婦であっても目指すものが違うのはあたり前、体力も能力も違うし衰えていく
今後は少しずつ山歩きスタイルが変わっていくのかもしれません



翌朝、日の出時刻、見上げる明神岳
今夜から天気が下り坂で山は雪の予報
遅れていた季節が変わる日



この日も10月とは思えない暖かさの中、徳澤をあとにしました



いつもなら黄金色のカラマツを眺めながら歩く梓川沿い 今年はまだ青かった
来年の山開きの頃にはもう少し自由に歩けるようになっていますように。






【行程】徳澤8:00⇒上高地BT10:00 上高地10:40⇒新島々⇒渚駅⇒松本12:45 あずさ13:45⇒新宿16:25


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2021年8月の豪雨で大きな被害を受けたアルピコ交通・上高地線
松本まで行くには新島々で鉄道に乗り、渚駅で代替バスに乗り換えになります
私たちを上高地に導いてくれる上高地線
来年の6月には開通できるように準備しているとの事、安全に再開できることをお祈りしています