ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.5.29 洞爺湖から昭和新山を巡り、無事帰京

2016-05-29 23:12:14 | 
 昨夜は2時間ほどかけてゆっくりディナーを愉しむ。バーニャカウダで出された旬の野菜の甘くて瑞々しくて美味しかったことといったら。夫のメインは、3つの部位食べ比べというローストビーフ。切り分けてくれたウエイターさんの好意が過ぎて量が多かったよう。彼が牛肉を残すのを私は初めて見た。それでもデザートは別腹。大満足だった。

 窓の外は日中とは打って変わって暴風雨。ロビーで行われているファウンテンショーを見て暫しお腹をこなした後、大浴場へ。ここでも大勢の賑やかな中国旅行客に圧倒されながら、とりあえず隅っこで小さくなりながら汗を流した。帰路は、強風でモノレールが止まるのではないかと心配したが、そんなこともなく、無事に部屋に戻った。

 そして今朝。旅行最終日だ。夜中に1度目覚めたが、階段が結構急で、寝ぼけ眼で下の階にあるお手洗いに降りるのは、コケそうで怖かった。高齢で足腰が弱くなったらこうした部屋には泊まれないな、と思う。夫は面倒臭かったのか、夜中のトイレの後は、そのまま階下のリビングのベッドで寝直していた。

 昨夜のお天気が嘘のように、今朝も青空が広がった。東向きの部屋はカーテン越しにも朝日が眩しく、そうそう寝坊はしていられない。朝風呂はやめて、部屋のお風呂で浴槽足湯を済ませて、モノレールに乗って別棟の朝食レストランへ。ゆったり出発とはいえ、モノレールで往復するので時間をとられ、結局、慌ただしくチェックアウトすることになった。

 まずは洞爺湖が一番綺麗に見られるというサイロ展望台へ。かつて洞爺湖サミットが開かれた折、2日間とも霧が酷くて美しい湖の風景を各国首脳に見て頂くことが叶わず、地元の方々はとても残念がっていたそう。今日は絵に描いたように素晴らしく、コバルトブルーに輝く湖面には、4つの中之島もクッキリ。

 続いて昭和新山に向かう。帰りのフライトの関係で時間がたっぷり取れないということで、有珠山ロープウェイを諦めてクマ牧場に行ってみる。入園すると、2月に生まれたばかりという3匹の赤ちゃん熊が、くんずほぐれずして仲良く遊んでいる。「まだミルクを飲んでいるのでおやつはあげないでください」と看板が出ているが、動くぬいぐるみのようだ。

 クマは生まれた時はネズミくらいの大きさで4~500gしかないそうだが、1年経つと100倍以上になるという。1,2歳の檻にいる“クマの小学生”の爪の長くて鋭かったこと。あんな爪でちょっと引っかかれたら、人の顔など簡単に抉れてしまうというのが頷ける。唸り声ももう一丁前でおやつをねだる声も猛獣そのもの。

 3,4歳から5,6歳が中高生に相当しており、人がおやつを手に持つと、立ち上がって手招きするのには笑ってしまった。上手にキャッチして大したものだ。とはいえ臭いはかなりきつく、手持ちのおやつも尽きたので早々に引き上げる。7歳以上の成獣たちはなんだかやる気がなくて、皆だらっとお昼寝中。

 昭和新山は昭和18年から20年にかけて、有珠山の火山活動で誕生した火山だが、裾野の豊かな緑と頂上の赤茶色の溶岩のコントラストが、雲ひとつない青空に映えて圧倒的な風景だ。うーん、やはり北海道は日本というより北欧のイメージだ。ここにも中国韓国の観光客が溢れており、こちらにも圧倒される。

 これにて今回の観光はすべて終了。少し早めに北海道らしい石狩鍋やほたての稚貝の昼食を頂いて空港へ向かった。今回3日間でのバス走行距離は500キロ超え。それでも北海道の地図を見ると、ごくごく一部を行ったり来たりしただけだ。本当に北の大地は広いのだ、と痛感した。
 1時間半ほど高速を飛ばし、予定通りに空港に到着し、3日間お世話になったガイドさん、ドライバーさん、添乗員さんに別れを告げて再び機中の人となった。

 離陸は若干遅れたが、ほぼ定刻に到着。空港内のレストランで少し早めに夕食を摂り、最寄り駅までリムジンバスで無事帰宅した。
 キャリーケース一杯の洗濯物を干したら、あっという間に眠る時間になった。明日から1週間、ちょっときつそうだ。疲れが出ないようにしなくては・・・。
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