ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.10.4 口腔外科診察、腫瘍内科診察後ジェムザール(5割減)16クール1回目)、ランマーク29回目

2017-10-04 21:24:44 | 治療日記

 昨夜は仕事が終わってから4週間ぶりにSさんの瞑想ヨーガのクラスに参加した。
 到着するとスタジオにはゆったりとマットが敷いてあった。体調を崩した方が多く、朝からキャンセルが相次いだという。季節の変わり目、職場でもコンコン咳をしている人が多い。健康な人もそうなのだから、気をつけねばと思う。

 指導者養成コースのメンバー数人、常連さんと初めて参加される方であわせて10人ちょっとの贅沢なクラスになった。先月から始まった月礼拝。完成形にマントラを付けながら動く。昨年の指導者養成コースで練習して以来なので、細かい言葉はすっかり記憶の彼方である。それでもただ無心に言葉を唱え、集中して身体を動かすと、不思議なほど身体が浄化された感じ。明日は中秋の名月。明るい月の光をイメージしながら、幸せで満ち足りた時間になった。

 帰りは駅までHさんとご一緒し、私鉄はラッキーにも座れたので、体力温存が出来て助かった。JRの乗り継ぎもスムーズで、予定時間より早く病院近くのホテルにチェックイン出来た。熱めのお湯にゆっくり浸かって、早めにベッドに。

 夜中に二度お手洗いに起きたけれど、その都度すんなり寝直せて、目覚ましをかけた時間まで眠ることができた。夫にモーニングLINEしたが、なかなか既読にならない。これは・・・と10分ほどして電話をすると、なんとも寝ぼけて掠れた声。連絡しなければ危なかったところだ。
 いつものように、少し熱めの浴槽足湯で気分をシャッキリさせる。今日の予想最高気温は22度だという。すっかり秋の陽気になった。レストランで新聞を読みながら焼きたてデニッシュの朝食を摂り、チェックアウトして病院へ向かう。今にも降り出しそうな曇天で、肌寒いほど。

 IDカードを通して2階の口腔外科へ移動。予約時間までまだ30分ほどある。月初めの保険証の提示と確認が終わり、読書開始。時間が早いせいか待合椅子はガラガラ。待っているうちに受付の列が長くなる。予約時間の少し前に「中待合へどうぞ」の番号が出て、ほどなくして名前を呼ばれた。3か月ぶりの経過観察だ。

 W先生から「どんな様子ですか。」と訊かれ、「おかげさまで今は特に気になることはありません。先月、近くのクリニックで診て頂きましたがひとまず問題はなさそうです。口内炎も落ち着いており、下の口蓋隆起はデコボコしていますが、傷つけたり痛んだりはありません。前回診て頂いた後、8月からはランマークも再開しました。」とお答えする。
 診て頂くと、「問題ないですね。次回は半年後でどうでしょうか。もちろん何かあれば・・・傷が痛むとか、骨が出ているようだとかあればすぐに連絡してください。」と言われる。「半年後ですと治療のスケジュールが変わっているかもしれませんが・・・」と応じると、それも来院日に合わせて変えてもらって大丈夫とのこと。有難いことである。
 10分もかからずに口腔外科を後にする。前回、前々回ととても待ち時間が長かったので、腫瘍内科の予約時間は1時間後に設定されている。

 エスカレーターで1階の腫瘍内科受付に移動。いつもレントゲンや採血を終えてから腫瘍内科に移動するよりも30分ほど遅いので、既に定位置が埋まっており、待合椅子は混雑している。少し後方に陣取る。採血もレントゲンもなかったから、読書に入る前にそのまま血圧測定。114-68、脈は76。私にしてはやや高めといったところ。
 私自身が採血やレントゲンの検査結果を待つ必要もなかったからなのか、予約時間になった患者さんの検査結果がまだ出ておらず、繰り上げてくださったのか30分もしないで「中待合へどうぞ」に番号が出る。早い。10分ほどで先生が診察室からお顔を出された。

 「おはようございます。口腔外科がとても早く済みました。」とご挨拶して診察室へ入る。「さて、2週間いかがでしたか?」と問われ「今回も土曜日辺りまでは体調不良、徐々に復活して後半は元気でした。」とご報告。
 「口腔外科では特に問題ないということで、次回は半年後に(経過観察に)なりました。ランマーク再開もご報告しました。」と言うと、「ランマーク開始して丸3年ですね。どこかで一区切りしたいと思いますが、中断時期を検討するきっかけが難しい。ただ長くなれば口内トラブルが出やすくなるので・・・、4週間のところ6週間おきにしていたのを規定通り4週間に戻しましたしね。」と仰る。

 ランマーク休薬とは想定外のお話だ。骨転移がある限りエンドレスと思っていただけに、先生はそんなことをお考えなのだ、とびっくりする。とはいえ、きっかけが難しいということで、今すぐどうこうということではなさそう。「まあ、今日はランマークの日ですね、予定通りやりましょう。」とのこと。診察室での検温は6度7分。

 2週間後の次回は、前回のレントゲン撮影から1か月半経つのでやりましょうとのこと。採血もマーカーを含めて4本採取の予定だ。「年内のCTは最終治療日の1週間前くらいでよいでしょうか。」と言ってみたけれど、「うーん、それは次回のレントゲンの結果を見てからですね。」と言われてしまい、甘かったか、とちょっとしゅんとする。年内治療変更は避けるつもりでもろもろ予定を入れてしまっているのだけれど・・・。ひとまず今日は予定通りの治療。薬も前回4週間分出して頂いているので、処方して頂く必要はない。婦人科検診の結果もお見せして「異常なしで何よりでした。」と言って頂く。

 ご挨拶して化学療法室へ向かった。化学療法室の待合椅子には数人が待っていたが、まだ点滴椅子には余裕がありそうだ。態勢を整え、お手洗いを済ませ、いつものように夫やお友達に報告LINE。ほどなくしてヘルプの方から外が見える側のリクライニング椅子に案内された。
 その後、15分ほど待ってOkさんが針刺しに来てくださる。ラッキー。テキパキと消毒したかと思うと、あっという間の針刺し終了の早業。「本当に早業ですね、素晴らしい!」と言うと、「私は息をする暇なく刺してしまうのよね。」と仰る。迷わずすっと入れてくださると、「入れますよ、チクッとしますよ・・・」などと言われて構える時間がないので良いのである。

 薬が届くのも早かった。今日も、デキサート(ステロイド)とアロキシ(吐き気止めのセロトニン拮抗薬)の混合、5割減量のジェムザール、生理食塩水の3本。まずはランマーク注射から、とのことで「ではお喋りしながらゆっくりでお願いします。」と。それでもそれなりに痛む。30回近く打っているのになかなか慣れないものである。

 吐き気止めは15分ほど。看護師のMさんやSさんが様子を見にいらしてジェムザールに替えて35分。15分の最後の生理食塩水が始まったところで血圧測定。113-68、脈拍は61。
 抜針は今日もヘルプに来られている、お名前通り静かなSさん。刺すのがOkさん、抜くのがSさん。もう最強のコンビである。ラッキーな日だった。衝撃がないので、出血もなく、小さな絆創膏を貼っておしまい。お手洗いを済ませ、看護師さんたちにご挨拶して化学療法室を後にした。
 計算時間を見計らって自動支払機へ移動し口腔外科の再診、腫瘍内科点滴・注射の3割負担、2万5千円ほどカードで支払う。

 外に出ると相変わらずの曇天。お月様を拝むことは出来るのだろうか・・・と思う。空気はひんやりしており、風もある。日傘をさす程の日差しはない。薄いジャケットを羽織っていても全く暑くない。
 今日は薬局に寄らずに済み、病院もとても順調だったので滞在時間は3時間半ほど。採血の結果が悪くて治療出来ずにスゴスゴと退散してお昼前、ということは何度もあったけれど、予定通り治療が出来てお昼前に病院を出るなんて何年ぶりのことだろう。

 途中駅まで足を延ばし、静かなレストランで時間をかけてランチを摂った後、紅茶を飲みながら1冊だけ本を読んだ。スーパーで夫のお弁当等夕飯を調達。またも大荷物になったのだが、運悪く最寄り駅にタクシーが見当たらず、えっちらおっちら歩いて帰宅。ぐったりする。

 帰宅後は最低限の片づけを済ませる。早く治療が済んだせいか、体調が悪化してくる時間も前倒しに早い。夫が帰ってきた時も当然のようにリビングのソファに横になっていた。既に生唾が出て気持ち悪く、食欲はない。酸っぱい押し寿司を2つほど、夫が作ってくれた和風ピクルスをなんとか日本茶で流し込んだ。相変わらず悪阻中の妊婦のようである。

 明日は母の直腸がん術後2年目の諸々の検査結果が出る日。通院付き添い等のため、介護休暇を頂いている。何とか無事乗り切れますように。
 そして、今日読んだ本も面白かったので、バテていなければ記事をアップしたいのだけれど。
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