ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




やったやったやったー!


すごいすごいすごうい!


…もう途中から涙が止まらなくて。


ちょっと困っちゃいましたよ(笑)。


安全地帯、本当に最高!お客さんも最高!ザザザ座間、本当にありがとうございました!


わっほいわっほい!


\(゜ロ\)(/ロ゜)/


---追記。---

いやあ、本当に凄かった・・・(←他に言葉がないのです(笑))。

玉置さんは天才だとは、誰もが思っていたこととは思いますが、

天才の中でも飛びぬけて凄い天才、音楽の神に魅入られた、正真正銘の限られた人間なのだと思わざるをえない、素晴らしい歌であり、奇蹟的な体験でした。

そして、それを支えるバンドの一体感と言ったら。


終演後、涙目の矢萩さんが

「今日はさ、・・・皆が、何をやっても全てが上手くいったよね。本当に素晴らしかった。・・・一番だった。」って仰っていました。

スタッフさんも皆、「今日は最高だった。今までも凄かったけど、今日は、・・・一番感動した。」って口を揃えるように。


今日のリハーサルから、始まる5分前までを思い起こしますと、・・・正直、決して万全ではなかったのです。


でも、それを、こうやって、完璧なまでに最高のコンサートにしてしまう安全地帯、そして、玉置さんの執念。


そして、それに完璧に応えてくださった、お客さんのみなさん。素晴らしいです。



やばいっす。凄すぎます。


思い出しても、泣けるです。




最高の人生経験を、心より、ありがとうございました




ではー。

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府中、おかげさまで、大成功。素晴らしい夜になりました。

会場中の全員の、凄い集中力を感じながら演奏していました。

何度も感極まってしまいました。

調子に乗ってちょっと首を振りすぎたかなー。…ちと痛いであります(笑)。

とにもかくにも、めちゃめちゃ気持ち良かったです。最高に楽しかったです。

ありがとうございましたたたー(^_^)/!

明日は座間にお邪魔いたします。また最高の夜にしましょうね!

どうぞよろしくお願いいたしますすすー。


…さて…


クールダウンしなきゃ(笑)。

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人それぞれ生き方があって、悩みがあって。

「学校、辞めようと思うんです」

という学生と、

「あれ?まじ?…おし。ちょっとご飯でもいこか」

と、こんな時間になりました。

ドラマー志望、19歳の男の子。

日頃から、僕ら(せんせーたち)一致の意見で、一番プロに近い実力を持ってる子でした。



当ったり前ですが、誰もみんな同じじゃなくてね。


食べる側からしたら、同じポップコーンでも、ひとつとて、同じ形のポップコーンはないのです。


ジグソーパズルのピースなら、はまる場所は一つ、ではないにせよ、やっぱり限りがあってこれもまた当たり前。



たっくさん話して、帰り際、

「超やる気でたっす!うおー、寝たくねー」

と吼えていた彼の姿。

深夜の電車のホーム。


もう、彼をこのホームで見ることはないかもしれませんが、


もしかしたら、どこかのステージで、会えるかも知れません。


僕は、そう信じてます。


ポップコーン食べながら、楽しみに待ってます



さて、明日は府中。ここから武道館、国内最終日まで、八日間で六本というなかなかの強行軍。


一日、いちにち、一期一会。

誠心誠意、気合いれて、やります。


夢を追って、自らを追い込んだあいつの為にも、見本をみせなきゃ、です。



人生の、



・・・お〇さんとして(笑)。



ではー。

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戻ってきてみれば、日本もすっかり涼しくなって・・・

ってか、ちょっと寒く感じたりもしてます。

夏の次にくるはずの秋はどこへ(笑)。


この先もまだまだハードな日程が続きますので、しっかりケン康管理しなきゃですね。

そのためにも、食べる、そして、飲む、が一番かと思います(個人的には(笑))。

そそ。基本的には、好きなものをね、好きなように美味しく食べたり飲んだりしてれば、人間、そうそう身体を壊したりはしないんだそうです

それなりのトシになれば(←ハイハイ?呼びました?(笑))、食べるものや種類なんかにも、いつの間に気をつけるようになってるものだそうですし。

バランスが崩れてるとすると、やっぱり知らず知らずのうちにもストレスとかが溜まってたりして・・・ということもあるようです。


やっぱり、心身共に健康であることが一番だと思います

皆で一緒に、元気に食欲の秋を迎えましょうね



さて、昨日、「香港でアーティストの方となんとなく友達になって」、と書きました。


開演前、もう衣装に着替えた後だったんでが、楽屋がとっても寒くてね(笑)、身体を冷やしてはいけないな、と思って、楽屋口からしばらく外に出てた時のことだったんです。


その彼のことはは、やはりたまたまそこでタバコを吸っていた、今回の香港サイドのプロモーターさん(年配の女性)が「私がマネージメントしてるアーティストなのよ」、って紹介してくれたんです。

僕も「そーですかー。よろしくねー。」

と握手して、それからプロモーターさんが会場に入ってしまったので、二人で立ち話、となったんです。

彼は、玉置さんの、安全地帯の大ファンということで、前回のソロの時も観に来ていたほどだそうです。玉置さんの作った曲は、シングル、アルバム問わずとっても詳しくて、ニューアルバムも最高だよ!とかって、熱く語ってくれたんです。時折、日本語で歌って聞かせたりしてくれました。

僕も、「歌上手だねー!」 なんて(本当に上手でした)。彼は「ありがとー!」なんて。



「日本の音楽も沢山聴くけど、やっぱり僕はエモーショナルなものが好きなんだよ。」

「コージの歌は、時にツナミように襲い掛かってきたり、でも次の瞬間には、道端に咲く一輪の小さな花のように可憐になったり、あの振れ幅がすごいんだ。本当に憧れるよ」

そんなことを、一生懸命語ってくれました。


「君も色んな曲を書くの?」

訊いたら、ちょっと恥ずかしそうに笑って、

「いやー、僕はまだまだ作曲家としては全然なんだよ。まだ生まれてから25曲しか書いてない。彼には遠くおよばないよ(笑)」

って。でも、

「その曲を、いつか聞かせてね」

「もちろんだよ!もっと勉強する!」

なんて話したりして。

それから、日本の音楽の話とか、言葉の話とか、けっこう盛り上がって色々話してたんです。

楽屋口からは現地のゲストの人が時折入ってきて、中にはアーティストっぽい人もいて。

彼は、そんな人たちとも親しそうに、「ヘーイ!」とかって握手したりしてて。やっぱり地元の人同士は交流があるんだなぁ、なんて。


あと、途中ね、会場の中から、スタッフさんが出てきては、彼と僕に「コーヒーはいるか。欲しいものはないか」、とか何度も聞きに来たのね。

僕たちはすっかり話に夢中になっていたから、「大丈夫、ありがとう。十分ですよ」って答えたりしつつ、「そんでさ」と話に花が咲いてて。


まもなく開演時間がせまり、

「じゃあ・・・タノシンデクダサイ!」

って僕が教えた日本語(Have fun!ってなんていうの?って訊かれたので)で送り出してくれました。


勿論僕も、「キミモ タノシンデクダサイネ!」って答えて、楽屋に置いてあったカメラを取ってきて、一緒に一枚写真を撮って、別れたんです。




(写真が曇ってるのは、結露したからなんです。以下に会場内が寒かったかがお分かりになると思います。本当に、真夏と真冬くらいの差なんですよ(笑))


さて。

ここで、正直に言います。

僕、彼のこと、あちらでこれから頑張って売り出そうとしてるアーティストさんだと思ってました。

ほら、36歳とかって言っても、日本と違って海外では本当に実力があればいつからだって表に出て行ける世界ですしね。


まさか・・・。


今、思えば、色々「・・・そうだったんだー」って話なんですけど(笑)。


今日、香港での公演の様子を伝えた、あちらのニュース映像を見たんです。


そしたら、その中に、あの時の彼が。(0:34くらい)



Twitterならぬ、このTwatterのTシャツ。この帽子。間違いなく、彼。



そして、この彼は、

中華圏を代表する「四小天王」、つまり、凄い歌手の一人、


陳奕迅(イーソン・チャン)氏


・・・だった、


ようなのです


彼のブログ


うーむ。そりゃあスタッフさんも、何度もコーヒー、気遣って持って来たりしますよねぇ(笑)。




終演後、楽屋の廊下で彼に再会しました(勿論、僕は彼が有名人だとはまだ知らず。知ったのはさっき、ですから(笑))。

「ヘーイ!ケン!」

と、興奮した顔つきでハグをしてくる彼。

「最高だった!興奮した!キミのプレイも素晴らしかった!ピュン!ピュン!って(身振りから、グリッサンドのことのようでした)やるのも、カッコよかった!手拍子してお客さんを煽ってるのも良かった!」

って。

そして、チケットの裏にサインを書いてくれよ、というので、「えー?僕のなんているの?」というと、「勿論だ!書いてくれよ」というので、はじっこに小さく、サインと、名前と、携帯の番号を書きました。

「じゃ、もしも日本に来ることがあったら、電話おくれよ。ビールでも飲もうよ」って言って。

そしたら「おー!サンキュー!日本に行ったら連絡するよ!」

って。




えっと、彼は中華圏の四天王・・・なんですよね。


本当に電話が来たら・・・、



その辺の居酒屋じゃ、まずいかな・・・(笑)。




ではー。



---追記。---

楽屋口で、歌ってくれたの、これでした。うむー




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24日、夜8時ころ、空港に着く。

空港内のコンビニ(セブンイレブン)で、部屋で飲むお水、ビール、ワインを買う。

ホテルまではクルマで3分でした。・・・歩いても10分程度かと。

皆で、ホテル内で中華をご馳走になり、あとは部屋で、翌日のライブに備えて・・・、

中国語のテレビを見ながらビールを飲む。ワインはライブが終わるまでのお預け。



やたらと冷房の効いたホテルなので、こんもり色々と着てどうにか眠る。


翌25日朝、会場に向かう。

クルマで3分、これまた、歩いても余裕で行ける距離でした。

会場で朝ごはん兼お昼ごはんを頂いて、リハーサル、そして夕ご飯を頂いて、ライブ。

ライブ前、外に出ると、むんとした湿気の中に、オレンジ色の綺麗な月が。

タバコを吸っていた香港のアーティスト(男性のシンガー、36歳)となんとなく友達になって、30分くらい、色々とお話をしました。

お互い母国語でない英語ということで、いわゆる英語圏のネイティブと喋るよりも、なんだか全然喋り易かったし、分り易かったです。

お互いが、思いやって喋っていたのもあったかも、と思います。英語圏のネイティブは、聞き返しても、まずゆっくり発音したりなんてしてくれないので(笑)。



コンサートは、8時から。開場は7時でしたが、7時45分の段階でも、まだ、まばらにしかお客さんが入っていませんでした。

これは、こちらのデフォルトで、香港では1時間押しとかもよくあるそうです。

結局、日本時間で、夜9時半くらいから始まりました。開場はエクスポで使われた広ーいアリーナ。客さんは、びっちり満杯。


「香港のお客さんは、なかかな立たないんだったよね」と、玉置さんはじめ、経験者のメンバーさんたちは口を揃えてそう言ってました。


確かに最初は皆座ってましたが、でも、一曲目から立ってるお客さんもいて、座ってる方々も皆、すっごく楽しそう。


だんだん、とんでもなく盛り上がってくるお客さん。ステージの僕らよりも、派手に手を振り回したり、歌うお客さんも沢山で。


なんかやっぱり、日本の感じとは違うんですよね。


・・・コンサートを楽しむのは、オーディエンス。つまり、・・・主役は、お客さんなのかもなー、と思いました。

でも、そんなお客さんを見てると、こっちも俄然、盛り上がります。




本当に楽しかった。

いつにも増して、もの凄い意思と集中力が合わさった感じがして、とっても真摯で、そして、ものすごくエキサイティングで、

・・・本当に、最高のコンサートになったと思います。



終演後は、会場で夜食(・・・夕食と同じもの(笑))を頂いて、ホテルに帰って(幾人かのスタッフさんは、ラーメンを食べにタクシーで30分ほどの街まで繰り出したようですが、さすがにちょっと、exhausted(笑))、フルーツをつまみながら、やっぱり中国語のテレビを見たり、持っていった本を読んだりしながら、ちびちびとワインを飲んで、就寝。


6時間ほど眠ったら、集合時間。朝、8時半。


勿論、空港はホテルの目の前(笑)。



なんのことはありません。僕の香港は、寝ていた時間を除いたら、20時間弱。そのうち、会場にいた時間が11時間。残りの9時間をちょいちょい割って、でも、街まで行く時間は無くて。


「今度日本に行くんだよ!」と勢い勇んで出かけてきた人が、成田空港に降り立ち、その半径500mで三日間過ごして、帰っていったようなものです(笑)。


写真は、帰りの飛行機で出た、ピンク色のお蕎麦です。

ちなみに、行きの機内で「フィッシュorポーク?」と訊かれて、「フィッシュ、プリーズ」と答えて、出てきたものは、カマボコでした(笑)。


旅って、たとえ短くても、やっぱり面白いです


ではー。


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間もなくです!

やってきます!

楽しむぞー!



香港滞在時間、およそ34時間。

あとどれだけ食べられるか(笑)。


ではー。


ーーーー追記ーーーー

わおーーーー!

ファンタスティック!

最高!ほんっと、最高でした!

Thank you very much HongKong!



もう、ほんと、感動しましたよ。。。



いやー、良かった!


さあ、食べるよー(笑)。


ではー。




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って、

…チャーハンでも作るのかっつー(笑)。


というわけで、いってきます!

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今日は雨。

なんだか、しっかりと「雨だなぁ」って思ったのが、久しぶりのような気がします。

梅雨も、なんだかいつの間にか終わって、あっという間に夏になって、それが猛烈に暑い上に、永遠に続くのかってくらい長くて(笑)。


昨日の暑さは例外としても、もう、あとはどんどん涼しくなるんでしょうね。で、寒くなる。

まだ、部屋はエアコンを入れているので、もうすぐ本当に寒くなるなんてのが、体感的には全然信じられないのですけれども。

・・・毎年のことなのにね、不思議なものです(笑)。


それにしてもこの寒暖差、みなさま、どうかお体にはお気をつけて下さいね。



今日は、お昼過ぎからお風呂をためて入りました。

電気を消して、蝋燭を三っつほど点して。頂き物の入浴剤から、今日はインド式ゲルマニウム発汗風呂なんちゃら、というのを選んで投入。いい香り。

そして、やはり頂き物の、お風呂で音楽が聴けるプレーヤーで、冨田先生の音楽を聞きながら

お風呂の中にも沈められるライトを投入。七色に色が変っていくもので、これがなかなかいいんですよ。ちなみにこちらも頂き物なんです(笑)。ありがとうございます。お蔭様でとっても充実したお風呂タイムを過ごさせていただいています


元々お風呂は大好きですが、この安全の旅中もずいぶんお風呂に入りました(笑)。ホテルの部屋でも、夜中であっても、お湯を張って、2~30分ほど浸かってから寝ると気持ちいいんですよ。

あ、寝る前に、飲みますけどね。半分、これが楽しみで入るようなものだったり(笑)。


今日は、久しぶりに家のお風呂。大きなお風呂は最高ですが、小さいながらも、家でゆっくり浸かるのは、いいものです。

薄闇の中、蝋燭の火とライトに揺れる水の影、シンセのサウンドが心地よくて。


つい、・・・2時間も(笑)。



水もガブガブ飲みながら(たぶん1リットルは)でしたが、入る前からで、体重が2kgも減ってました。家のお風呂では新記録かもしれません(笑)。


いやー、いい汗、かきました


そして、大好きな、玉子かけご飯。シンプルだけど、やっぱりこれが世の中で一番美味しいごはんではないかと、僕は思っています


最高過ぎて、泣けてきました



そうそう、今発売中のキーボードマガジン(10月号)の僕のミニコラムのページに、冨田先生と一緒に撮ってもらった写真を載せてもらっています。あと、ハモンドオルガン特集のページに載っているC3は、僕のなんです。あの名古屋の時に撮ってもらったものです。

そして、C3、絶賛改造中ですよ。

いよいよ、世界に一つだけのカスタムボディが出来上がりまして。凄いですよ、ほんと。思っていたよりも、ずっと凄い。早くお見せしたいなー。

・・・って、ぼくもまだ写真でしか見てないのですが(笑)。

そしてそのボディに、今、本体の組み込みをしてくださっているVoyagerさんから、毎日何通も、進行具合を写真つきで知らせていただいています。


本当に、いよいよです。


来月の武道館デビューを目指して作業をいただいています。


請うご期待であります




さて、明日から、安全香港の旅へ出発です。わずか二泊三日ではありますが、僕にとっては初めての香港。


しっかりいいコンサートをして、しっかり美味しいものを頂いて帰ってこようと思っています。


やっぱり、餃子が・・・食べたいな(笑)。



ではー。


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今日はまた、夏が舞い戻ったように暑かったですね。

もう、10月の声も聞こえて来ているというのに、本当に、どうなっちゃっているのやら、ですよね。


皆さん、体調など、崩されておられませんか?


僕は、元気です。どうか、ご心配なきよう、です。

ってかね、色々思うところがあっても、どういうわけか食欲だけは、しっかりあるんですよね、まったく(笑)。


今宵、月が、とってもキレイです。




明日には、今までどおり、いつもどおり、元気に復活しますよ。


すみません。



皆さん、本当に、ありがとうございます。
なんて、言葉では足りません。


心より、感謝いたします。


ありがとうございます。



ではー。

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面会時間の開始くらいに病院へ行くと、もう既に父や叔母が来て、ベッドの傍に座っていました。

でも、昨夜からも状態は変わらず。悪くもなっていないけれど、良くもなってはいないとのこと。



今日は、後で弟も来るといいます。


父の希望で(祖母は父の母親です)、「(お前たちが来てるのだし)せっかくなのだから」と、二種類点滴している内、一種類の痛み止めを一時的に停止してみてもらうことにしたそうです。

もしも痛みを訴えるようなら、すぐにまた開始する用意はしておきつつも、そうすることで、意識の混濁を少し抑えることが出来るからだそうです。

そうしたら、話が出来るかも、という父のはからいでした。「母さんも、きっと話したいはずだ」、と。



お昼を過ぎて、なんとなくだけれども意識が少し戻ってきたようで、それでも天井の一点を見つめたまま、呼吸補助装置の助けを借りて、必死に病と戦っている祖母。

「大丈夫?痛みは無い?」

と訊くと、ゆっくりと首を横に振ってくれました。でも、見ているだけでも、本当に辛かったです。大正生まれの、あんなに闊達で元気な祖母が、もう、自分で息をすることもままならないなんて。

まもなく、弟も到着し、祖母に声を掛けていました。でも、まだ意識は朦朧としているのでしょう。なんとなく、目を見開くのが精一杯の様子でした。


昨日もでしたが、皆で祖母のベッドを囲んで、昔話や色々な思い出話をしました。こうして、遠く離れて住む家族が集まって話をする機会って、本当になかなか取れないものです。こういうのも、祖母の力なのだろうな、と思いながら、知らなかった父の昔話などを聞いていました。


やがて、お昼時になり、皆で食堂に行こうという話になったのですが、僕は

「先に、行ってきて。僕が見てるから。」

と、皆を送り出しました。




なんだか、皆が居ると、照れくさいような、気恥ずかしいような気がして、思うように声を掛けられなかったのです。


だから、ようやく祖母に、改めて「わかる?来たよ。久しぶりだね!ごめんね、ずっと会いに来れなくて」と謝って。


それから、沢山色んな話をしました。話、というには、一方的だったけれど、それでも時折、目を大きく見開いたり、首をこちらに少し傾けてくれたり、「あ、あ」って声を出してくれたり。


今も、全国をツアーで周ってること、沢山の素晴らしい音楽に、人たちに出会えていること、仕事がとっても楽しいこと、

それから、おばあちゃんの梅干が本当に酸っぱくて、でも美味しくて、焼酎のお湯割りに入れると最高なこと、

おばあちゃんのニンニクが最高に美味しくて、これでパスタを作ると、三人前くらいペロッと食べられちゃうこと、

おばあちゃんの作るリンゴが毎年楽しみで、仕事仲間にもおすそ分けするんだけど、いつもとっても喜んでくれるんだよ、ってこと、


それから、


もうすぐお正月だね、お餅の季節だね、また、美味しいのついて、送ってね、って。楽しみに待ってるからねって。




手を握りながら、話しました。時々、弱々しかったけど、ちょっとだけ握り返してくれたりもしたような気がします。天井を見たままだったけど、耳は、最後までちゃんと聞こえているのだそうですね。



でも、なんかふと自分の言葉が辛くなって、僕は、ちょっとそのまま、祖母の顔を見ながら黙ってしまいました。



5分もした頃だったでしょうか。


祖母が、何か小さい声で、呟いたんです。


「え?おばあちゃん、今、何て言ったの?」

と聞き返すと、祖母は、もう一度、言いました。小さい声ですが、今度は、はっきり聴こえました。

「ねむい?」



!。


黙ってちゃだめだ。もっと話さなきゃ。


「ううん!眠くないよー!全然眠くないよー。おばあちゃんは?眠い?」


祖母は、首を横に振りました。


でも口をついて出てくるのは、「今年の夏は暑いねー、こないだ北海道に行ったんだけどね、もう南の島みたいだったよ。」「そうそう、畑は今は何作ってるの?」「お家はどう?あいかわらず?」なんて、・・・どうでもいい事ばっかり。

慌てちゃうんですけどね、でも、なんだか昔の思い出話は、したくなくて。まだ、なんだか。



ふと、思い出して、「そうそう、最近ね、学校でせんせーしてるんだよ。若い子に、音楽を教えてるの。あと今年ね、本を出したんだよ。音楽の本で、『緑ちゃん』ってあだ名で呼んでるんだけど、今でも沢山の人に読んでもらえてるんだよ。」って言ったら、


また祖母が口をもごもごさせて、何か言ったのです。


「ん?なんて?もっかい言って?」

と、耳を口元に近づけると、祖母は大きく息を吸って、はっきりと



「・・・うん、たいしだもんだ」



って。





本当に、本当に嬉しかった。喜んでもらえて、褒めてもらえて、本当に、嬉しかったです。





それから、皆が戻ってきて、しばらく傍にいて、ワイワイと話をしました。自分から声をだしてくれたし、少しだけだったけど、お話できたし、皆、少し安堵したようでした。


そして、今日、とんぼ帰りで戻る弟と一緒に、僕も一緒に新幹線に乗ることにしました。


おばあちゃんに、「じゃあ一旦帰るね、バイバイね!またね!また来るからね!」と声をかけ、


自分の「バイバイね」という言葉に、なんだかとってもショックを受け・・・。


「じゃあね!またね!」

と最後に声を掛けると、祖母は、


手を上げて、ゆっくり、バイバイをしたのです。


その手を見た瞬間、もう堪らなくなり。



一度病室から出ようとしたのですが、もう一度もどって、


「おばあちゃん、また来るからね。お餅、楽しみに待ってるからね。」


と声を掛けると、


また、祖母は手を上げて、振りました。


いつもなら、なんでもないこと。今まで、ずっと別れるときにはそうしてきたこと。誰とだって、すること。




でも、


多分、本当の、バイバイ。




人間には寿命があって、どうしたって勝てない病もあって、それは、今までもずっと続いてきたことで、これからもずっと繰り返されていくことで。


もう大人ですから、受け入れていないわけじゃないです。



でも、辛い。


心が千切れそうなくらい、辛かったです。



もう、これ以上は戻れないと思って、少し早足で、病室を後にしました。


一度だけ振り返ると、祖母は、天井を見つめていました。




奇跡、起きて欲しい。


祖母のお餅が、また食べたいです。




ではです。

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おかげ様で、祖母に会うことができました。

病気の進行と痛み止めの薬の影響で、意識が朦朧とした状態でしたが、僕が

「おばあちゃん、来たよ。わかる?」

と耳元で声をかけると、半分眠っていたような目を見開いて、一瞬でしたが、しっかり僕を見て、頷いてくれました。


今夜はこちらに泊まることにします。


皆さまの優しいお言葉、励ましのお言葉、心にしみました。ありがとうございました。

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帰ったら、大好きなグリーンを用意して、食べよう。

大好きな大阪名物「蓬莱551」の豚まんを買いました。



車内で着信。見ると、母親から。



慌ててデッキに走り、出ると、


祖母が危ないという。




実は3日、この長い旅の初日に、一度倒れた祖母。危篤との知らせに、すわ、と思ったものの、僕は大切なツアー中。


「何かあっても、行けないかもしれない」と伝えると、母も「そうだよね」と。


翌、4日、「奇跡的に回復したよ!持ち直したよ!」との連絡がありました。


・・・良かった。


でも、



そして、



今日の電話。



おばあちゃんが生きているうちに会いたい。



ずっと生きていて欲しいけれど、



・・・もしもそうでなくとも、とにかく、行かなくちゃ。



豚まんは食べました。ずっと計画していた通り、グリーンも飲みました。



でも、本当はもっと美味しかったはず。美味しいはず。



とにかく明日、岩手に行って来ます。



なので、安全の旅の思い出話は、写真の刷新などは、またいずれです。



すみません。



あ、でも、ご心配なきよう。僕は、元気です。


ではー。

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奈良、薬師寺、無事、終了いたしました。

感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。

前には沢山のお客さんたちの笑顔、そして振り返れば、大仏様、菩薩さま…。

時折吹き抜ける気持ちのいい古都の風の中で、こんなに最高の舞台の上で、こうして音楽をさせてもらえるなんてね。

本当に気持ち良かったです。

何度も泣きそうになりました。

まだまだ、夢を見ているようです。

皆さん、最高の時間を、どうもありがとうございました('-'*)。



素敵なお月さまが、ずっと見守っていてくれていましたよ。


さあ。

…というわけで、ちょっと、冷たいものでも(笑)。

感謝を込めて、乾杯!

^_^)/▼☆▼\(^_^)





・・・と思ったのですが、お寺さんゆえ、アルコールは禁止だったので


お弁当と、



柿の葉寿司をたらふく頂いて帰りましたよ。

ぷはー

ではー。

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薬師寺にて、リハーサルをして参りました。


うーん。なんか、とっても不思議。

でも、音楽はそもそも、神様に奉納するものでもあったのですよ、という管主さまの説明にも妙に納得。

ロックのベースには、一種の霊歌でもあるブルースがあり、教会音楽であるゴスペルなどもありますものね


1300年以上もここに建っている国宝と、今日建てられたコンサートの為の照明塔との対比が面白いです。




国宝に囲まれて、音楽をやる日が、僕のミニモグや、シンセを鳴らすことができる日がくるなんてね

講堂に向けて置かれたレスリーから出力されるオルガンの音は、講堂内にガンガンに響いて、大仏さまの肩越しを舐めるように回り、めちゃめちゃゴキゲンなサウンドになっておりました。

なんてこったー。

では、写真をもう何点か記念に。


日が暮れてきました。


随分と横に幅のある客席でしたねー。これで、半分くらい。逆サイドにもあと半分の座席が用意されていました。


せっかくですからね、ローディのFくんに一枚、撮ってもらいました



夕方には、薬師如来さまの前で、お坊様の御経と供に、皆でコンサートの成功を祈願し、首(こうべ)を垂れました。

明日は必ずや素晴らしい日になりますよ。

僕も、気持ち新たに、身を引き締めて、臨みたいと思います。

…あ、引き締めてって言っても、それは気持ちの方でして、食べるのものは食べますがー(笑)。



今日、六土さん、松田さんと食べた、ご存知、インデアンカレー(ライス大盛り、ルー大盛り)も素晴らしく美味しかったです('-'*)。

こりゃあ、明日も、またやっぱりインデ…(笑)。

さあ、いよいよ明日、薬師寺でお会いしましょう。二度とない、最高の時間をつくりましょう。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

\(゜ロ\)(/ロ゜)/



・・・で。



ここは後日談になりますが・・・↑ほんとに行ったのですよ(笑)。これは、コンサート当日に食べた、インデアン・スパゲッティ(パスタ大盛り、ルー大盛り)です

ではー。


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長い旅もいよいよ大詰め。

今日は、宮崎から飛行機で、大阪へ戻ります。


朝。まずは、宮崎牛のカツカレーで腹ごしらえ。

大阪に着きまして、東西冷戦を描いた映画「フェアウェル さらば、哀しみのスパイ」を観ました。

渋いテーマの映画ゆえ単館上映でしたが、数十人で一杯の小さな劇場は満員でした。終わって見回してみましたが、もしかしたら観客では僕が最年少だったかもしれません。
ほんと、大人の映画、でした。あと、戦争を体感としてちゃんと知ってる世代が見ると、また色々と考えられる映画なのかも、とも思いました。



その後、餃子の王で美味しく餃子定食(なんとこちらでは唐揚げ2個付き(^ ^))を頂き、その後メンバーさんとお風呂で合流。

サウナも満喫。アカスリも堪能(笑)。

一番先に入った僕は、6時間近くお風呂にいましたよ(*^_^*)。

お風呂ラブー(笑)。

おつまみにサラダを買って帰ってきたのですが、



ドレッシング別売りでした。



学んでない(ToT)(笑)。


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