音楽の喜び フルートとともに

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今年最後の勤務

2010-09-30 21:50:48 | 子ども

美ら海水族館で、出会ったアオヒトデ。触れるようになっています。別名 Blue starfish 青海星とも、言います。表面がざらざらした固めのゴム製品のような感触がしました。色がいいでしょ。もって帰りたくなりました。

今日は、今年最後の出勤日
昨日とは打って変わって、ベテラン勢4人と、後1人。に3名の正職員。
雨が降って運動場が使えなくても、出たい子は出たい。
外は廊下と、児童会室の前の体育館の屋根の下で、砂遊びをするのは、赦されています。体育館は4時のおやつが終わった後、5時まで使えます。

パニック障害のあるAくんが飛び出しそうになると、担当のBさんと私で止めに行きます。その横から、飛び出そうとするCさんDくんを、口で中に入るように注意し、止めながら2人でAくんを絶対に放しません。結局、3人を中で遊ぶように時間をかけて二人で説得。

その間に別の集団が出ようとしているのを、Eさんが追いかけ、それに気付いたBさんが、Aくんは落ち着いたから、私に追いかけるようにと言います。
Aくんは任せ、今度は、Eさんを助けに校舎の中を探しに行きます。

Eさんが正門側から、4人の子どもに中に入るように、促しています。校舎からでてくると、植え込みの中に隠れていた子ども達も、私が反対側から来たので、あきらめて帰ってきました。

その後も出ようとする子どもや、けんかを仕掛ける子どもたちを、事前に察知し、連携して止めながら、泥んこで汚れた子どもの足を洗ったり、服を着替えさせたり、結構大変ですが、3人でなんとかしてしまうので、一度も誰も正職員を呼ばないし、誰も部屋から出てきません。
これじゃ、子どもの現場わからないだろうな~。

甘えん坊の昨日の女子。今日も宿題をせずに走り回っているので、抱きとめると「抱っこで宿題するから。」「はいはい。」今日は抱き上げずに、肩から手をまわして足の上に乗せて教室に運び、正職員に渡します。

暴れん坊の2年男子。「宿題をしてからでないと帰れない。」と5時になってから、やりだします。やりたい気持ちとやりたくない気持ちが、彼の中で拮抗して、宿題をおいて、つい友達に当たってしまいます。間に入って座り、「無理して宿題をやらなくていいんだよ。イライラするんだったら、家に帰ってすれば。」と言ったら、「やらないと帰れん。」「そうなの、お母さんに言われてるの?」「ううん。やって帰らんと、面倒くさいから。」「ふーん。自分でそう思うなんてえらいね。」「たくさんあるねんで。」
と、集中しだします。

大ボスの3年と取り巻きの2年二人。5時から箱で製作しています。
同じ部屋で2年男子とさめの図鑑を見ていると「見せろ。」とやってきます。
「ちょっと待って、いい?」とその子に聴くまで待ってもらいます。「いいよ。」

いつもは絶対一緒に遊ばない4人が同じ絵本を見ていますが、緊張しているのがわかります。
「サメの歯ってすごいな。」
「化石あるねんで。」
「先生も持ってるよ、枚方で掘れるところ知ってるよ。」
「えぇー。それってどこ?」「小さな貝の化石や、植物の根っことか掘ったよ。運が良かったらサメの歯もほれるよ。」
「アンモナイトも。」話に集中しだして、緊張は解けていきました。
「アンモナイトは、ほれないけど、京都の河原町のお店で買ったよ。ちいさなのだけど。」
「それどこ?」
大ボスはサメの絵をダンボールに描いて、それを型紙に2年に何枚もサメの形を切らせて、大きな製作物に貼り付けました。
悪態もつかず、静かに話せるなんて、最近無いことです。
今日、こんな時間を子ども達と持てて幸せでした。
3ヵ月後、どうなっているか?楽しみに、今日はさようなら。


甘えん坊

2010-09-29 21:12:37 | 子ども

プルメリアの花はキョウチクトウ科です。落ちていた花をバッグに入れて持ち帰ったら、花がしおれていても中は甘い香りでいっぱいでした。

児童会は、強制3ヶ月休職まで、明日を残すのみ。正職員4人は変りませんが、10人の加配のうち、4人が休み、1人は配置換え。2人は勤務暦3ヶ月。1人は2ヶ月。
言いたいことはたくさんあるけれど、もう出来ることをやるしかない。

今日は勤務暦の浅い残る3人と私の出勤日でした。

運動場で、4人の子どもが校舎の裏側に入り込み、やっと入れたと思ったら、別の4人がプールの裏側へ、5人の子どもがバスケットゴールの上に登り、やっと下ろしたら、別の子2人が校庭で棒を振り回す、するとまた先の5人が体育館の裏に走りこむ、そして運動場で2人が石を投げつけあう大喧嘩が始まる。

私の担当の子どもは多動で手も、目も離せない。他の3人は自分の担当の子どもで手一杯。気付いてもいないので、部屋にいる正職員の4人を1人で呼びまくったら、ほとんど職員は出っ放し。
仕事できないと思われたかも。

でも、いつもは、ベテランの加配が連携して無理ながらカバーしているからなんとかなっていただけで、今日の状態が、これからの3ヶ月続くのです。
現実を知ってもらうためにも、いいことかも。

私の担当は1年女子。もう1人の女子と運動会のテントにぶら下がって、どんなに促しても降りてきません。
「先生、抱っこ。」
「えーっ!抱っこ?」
「抱っこなんかいいの?やっぱり、先生と遊びたいだけなんじゃない。」
「ふーん。」と口を尖らせていますが、手は抱っこの形。

仕方ない。危険なテント遊びよりいいか。
抱っこして、「私の赤ちゃん、かわいいでしょ?」と言うと、いつもは口の悪い二人も「ばぶばぶ。」とすっかり赤ちゃんになりきり。
「次は、私が抱っこする。」とかわるがわる抱っこ役を変り、甘えたり、甘えさせたり。突っ張ってつりあがっていた目がもう丸くなっています。

他の子どもなら家に帰ってお母さんに甘えている時間かもしれません。
きかん気で、甘えん坊の2人。3ヶ月、誰かに少し甘えさせてもらえるといいのな。


パガニーニ

2010-09-28 21:18:30 | 名曲
水中にもハギが咲いています。これはナンヨウハギ。美しいでしょう?

パガニーニの「24のカプリス」を、手に入れました。
無伴奏のヴァイオリンのための、超絶技巧曲集ですが、本当に大変な曲です。
フルートに編曲されていますが、フルートで吹いてもやっぱり難曲です。今日は2回づつ10曲目まで吹いて、挫折。

パガニーニは言わず知れた超絶技巧の持ち主です。あまりすぎて悪魔に魂を売り渡したとまで言われ、足がちについているか、見られたり、演奏中十字を切られたり、極めつけは死後、それを理由に教会に埋葬を断られ、56年間も息子は遺体をもったままさまよったそうです。

楽譜をコピーされるのを避けるために、リハーサルでもソロパートを弾かずに、本番一度切りしか弾かなかったとか、チケットをごまかされるの嫌がって、自分で入り口でチェックしたり。慈善演奏には、絶対でなかったり。技巧を盗まれるのを嫌い、弟子もとらず、唯一の弟子にも、技巧をよく教えなかったとか。

伝説の多い人物です。
たくさんの人が彼の超絶技巧に影響を受け、絶賛していますが、シューベルトがラ・カンパネラを聴いた後に、「アダージョに天使の声を聞いた」と言っていることに、彼の演奏が決して技巧だけではなかったことがわかります。

フルート的に言うと、跳躍しすぎるアルペジオの連続の曲の、どこに美しい旋律がかくされているのだろう?と思ってしまいますし、ほとんどのかなりのヴァイオリンの演奏家の演奏でさえ、速さはありますが、ほとんど音楽的に聞こえません。
しかし、垣間見える旋律はやはり、ロマンティックで、イタリア的な歌心を感じます。
これを音楽的に演奏できたなら・・・。

そのためには、練習、練習。
パガニーニは悪魔的。

トリオレッスン

2010-09-27 21:05:06 | レクチャー、マスタークラス
アマランダは、キョウチクトウ科アリアケカズラ属です。メキシコ原産。これは大有明蔓(オオアリアケカズラ)と言う種類です。大輪の花に、アオイ科、ハイビスカスの一種かと思いましたが、違いました。
南国では、カズラもダイナミック。

今朝はトリオのレッスンに来てくれました。
曲は木村弓さんの「世界の約束」。
簡単なアレンジですが、それだけに呼吸が合っていないと、もろにバレてしまいます。

まず全体が3拍子であること、3拍子とはどんな拍子でしょう?
1拍目が強拍、2拍目は弱拍であるだけでなく、横にゆれます。そして3拍目は、次の1拍目を引き出すための推進の性質があります。

これを踏まえて、フレーズのはじまりと終わりはどこなのか?どのような波で初め終わるのか?一つのフレーズの終わりは、次のフレーズの始まりでもあり、最後の音の方向が、次の音に繋がるためどちらをむいているか?を3人で考え、パートやリズムが違っていても、常に同じ方向を向いて演奏することが、大切です。
また、全体の中でも、起承転結を曲の中でどこなのか?を3人で決めておくこと。

また、アンサンブルとは、3人で一つの曲を作り上げることです。
こういうことを合わせることで、演奏に統一感が生まれます。また、たとえ、自分のパートの音が無くても、まず演奏者が自分達の演奏に集中し、聴くこと、そうすることで聴衆も、演奏に引き込まれていきます。


ボーンズ オブ ライフ

2010-09-24 22:26:07 | レクチャー、マスタークラス

初めて本物をみました。フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑華)。強風のため手で押さえながら撮影…それでも、花弁が風で歪んでしまいました。風鈴に似ているからこの名前がつきました。これもアオイ科英名をコーラルハイビスカスというそうです。
今帰仁遺跡の内庭に咲いていました。

午前中、ボーンズ オブ ライフを受講しました。
信じられるでしょうか?
仰向けに寝て、片足の裏を床につけ膝を立て、もう片方は壁につけます。
壁を片足で押します。
ほんの少し。体がずれない程度。ほんの数ミリ。押した力と速度と同じ力と速度で力を抜く。外から見ていても動いたかどうかわからないくらい。

壁の方の足を。かかとを中心にほんの5度づつ位置を変えながら、壁を押す。内側が終わったら外側。一箇所一回づつ。
これで終わり。

身体にわずかな振動が伝わります。この小さな動きを脳が気付くことで、体の構造が変化します。気付かない内にできた歪みや、癖、緊張が取れていきます。

本当に小さな変化ですが、これで後で演奏すると、天と地ほど変化が感じられます。
信じられないけれど、本当のことです。


星の王子さま

2010-09-23 21:23:19 | 本・映画など

これ、なんだと思います?チンアナゴと言います。
あまりにシュールで、アートチックなので、撮ってしまいました。
・・・ムーミン谷のニョロニョロのモデル?

小学生の頃に読んだ「星の王子さま」
そんなにおもしろいと思えなかった。子どもはこんな風に思わない。って思って一度読んで、全く読み返すことなく長年いました。

ところが、その中に書いてあることばを、ずっと気になって、覚えていることに最近気がつきました。

「その星は、たくさんの星の中の一つだけれど、その一つに名前をつけて、毎日その星を眺めると、それは、たくさんの中の一つではなくて、僕の愛する星になる。そいうことを大人はわかっていない。」

この事が気になってずっと私は、道で美しい花を見つけると、名前を知らずにはいられない。気に入った魚を見るとやっぱり名前を知りたい。忘れてしまうとしても。
その道を通るたび、魚と海で出会うたび、覚えた名前をつぶやいてみると、前よりもその花や魚と近しくなったような気がします。

ところが、今夜、その言葉がどこに書いてあったか知りたくて、何十年ぶりに「星の王子さま」を見て見ると、どこに書いてあったのか全く見つかりません。

きつねの話す事にそのように思えることが書いてありますが、同じではありません。自分の頭の中で翻訳して覚えていたのかしら?

それにしても長い間。大事に覚えていて、自分の行動を方向付けていたものです。
もう一度、読んでみたら、この本が大人に向けて書かれた童話であることに気がつきました。
そして、「愛する」とはどういうことか?について、多く書かれていたこと。
その意味で私の覚えていた言葉は、内容とそう遠くは無いこともわかってほっとしました。

今夜は、長い友人「星の王子さま」を読みながら休みましょう。


レッスン

2010-09-22 20:43:36 | レクチャー、マスタークラス

岩のように見えますが、これはオニダルマオコゼと言う魚です。猛毒があって、毎年沖縄では、亡くなる方がいるそうです。ハブクラゲ、ゴンズイ、ヒョウモンダコなど、毒のある生物を、子ども達が美ら海水族館で学べるようになっています。
どこでも美しい浜辺がある沖縄では、切実に必要とされている教育です。

今日はS先生のレッスン。
エレルトの11番から、13番。テレマンの2番。ダブルノート、トリプルノートで表記されている音符は、実は、16分音符なので、テンポが速くなりすぎないように、気をつけて演奏すること。
F#mollの、音程、特に最後の低音のF#から高音のF#への跳躍が難しいです。

音の意味を一つ一つよく考えて演奏すること。音符をただ音にするのではなく、イメージを描いて、リードしていくこと。

キャラクターの違いを意識すること。特に無伴奏の曲は、落語のように、一人で二人、三人の役を演じ分けるように、演奏すること。

タンギングを舌付きと捕らえると、音が押し出すようになってよろしくない、腹できるようにして、息をまとめて出すと言う意識で練習すると、良いということでした。


新発見!

2010-09-21 20:49:02 | 音楽

ハマクマノミ 奄美大島より南の海域に生息しています。沖縄では、普通に会えます。これは水槽ですが、今回も、浜から覗いただけで1匹見つけました。花園のようでしょ。

3日も練習を休んだら、どうなるか?
あごの力が抜けて、筋肉も少し緩んだような感じがします。

いい機会なので、そのまま細工しないで、フルートを当ててみます。
吹くと、いつもより音量が足りない気がしますが、今日は気にせずに続けます。

力が入りそうになったら、下あごに軽く手を当てて、手に任せてあごを押して口を開けたり閉じたり。耳の横のあごの骨に手を当てて動かします。
こうすると、あごの力が抜けます。

1時間吹く間に何度も、この動作をします。

この練習は音量よりも、「もっとも少ない力で最大限の音を吹く。」ことに重心を置くことで効果があがります。

2時間も吹いていると、音量は気にならなくなってきました。
新しい発見をするチャンスって、こんなことにも転がっているんですね。


沖縄2泊

2010-09-20 19:59:48 | Weblog
仕事でお忙しい皆さんには悪いのですが、金曜日から、2泊3日で沖縄に、行ってきました。
これは、ハイビスカス コーラルレッドと言う種類です。あちらこちらで咲いていて、もっとも沖縄らしいと思います。


そしてやっぱり海。
台風の影響で暴風雨から、快晴までめまぐるしく天候が変りました。数少ない晴れ間に、この世のものと思えない美しさ。


時間がないのに、美ら海水族館へ、中日以外は移動時間。と言う慌しさ。ちょっと足を踏み入れたと言う感じですが、この水槽は見る価値がありました。


マナティの食事時にもおじゃま。ユカタンとリュウジ。どちらもオス。両ひれで押さえてレタスを食べる様子が本当にかわいい。人魚というより、海のパンダ?


スピリチュアルスポット、今帰仁遺跡。世界遺産だそうです。恥ずかしながら、行って見るまで知らなかった。ホテルのパンフで見つけていきました。1300年代、誰が作りはじめたのかわからない遺跡だそうです。ここに映っているのは城砦のごく一部。2年ほど前に世界遺産に認定され、まだ、整備や調査もされ始めたばかりだそうです。


それから、沖縄料理。ジーマーミー(ピーナッツ豆腐、ブダイのおつくり、パパイヤの皮とゴーヤ、豚肉、沖縄そばの焼きそば、アグー豚の串焼き。おいしゅうございました。



初期記憶

2010-09-16 22:14:00 | Weblog

へちまが大きくなってきました。これは中サイズですが、子どもの頃、大きなヘチマの棚をブルドーザーで移動しているのを見て、人間の叡知に感動し、知識を得ることこそ偉大だと思い、勉学して心理学者になった先生がいました。その先生は、5ヶ国語の論文を書け、一つの言語で論文を書くまでに3年でなれる。と言って本当に実行していました。
幼児向け絵本から初め、1メートルの高さまで、その国の言語で書かれた本を読めば良いそうです。

子どもの頃の初めの記憶で、怖いことや、うれしいことなど感情が大きく動くものではない何気ない記憶の中に、その人の一生を方向付けるような記憶があるそうです。
なぜなら、わざわざ覚えておく必要が無いような記憶なのに、長年大切に覚えているということは、その人にとって、よほど大切な意味があるということなのだそうです。

こういうのを、心理学用語で初期記憶というそうです。
みなさんは、思い当たる記憶ありますか?

私の場合は、一人で日なたで、ござを敷いて、レンゲやたんぽぽを摘んで、自分で作った歌をうたっている。というものです。

・・・ほんと、今でも一人で吹いているだけで、結構満足してしまいます。

思春期以降、友達と組んで演奏したい思っているのですが、あまり長く続かないのは、この辺に問題があるのかもしれません。まだまだチャレンジは続きそうです。