音楽の喜び フルートとともに

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萩の月

2016-07-29 22:56:55 | 日本

日曜日母不在。昼食後、父を夫と連れ出しました。
最近は座ってばかりで、筋力が落ちて数歩歩くと、ふらふらして、椅子に座りたがります。
運動するように、促してもなかなか動いてくれません。
里山に連れ出せば、少しは歩くかも。
と、車で山城方面へ行くことにしました。

それと、夫はクワガタが気になるので、山城。

緑が濃いです。
緑につられて父もカートを押して少し歩きました。

萩の花。
秋の季語ですが、この辺りでは、涼しいのか、早くから咲いています。

一家に 遊女も寝たり 萩の月
松尾芭蕉

旅の途中市振で泊まった宿に、たまたま遊女も同宿していた。
自分が月で遊女が萩のように思えてくる。

市振の宿につくと、夜通し若い2人の女の声が隣室から聞こえてくる。
次の朝、
覚束ない身を訴え、芭蕉に同行を頼む遊女たち。自分たちは、どこに泊まるとも決めず、さすらう旅の途中なので、一緒に行くわけにはいかない。と断わります。

曽良が日記に書き留めた。

と、芭蕉が書いていますが、曽良の日記には、記述はなく、遊女は、芭蕉の創作だと思われます。

萩の花は、可愛らしく、枝垂れていますが、藤の花のように豪華でも、上品でも無い。
小さく、そこら辺の山里や、道端にありふれて咲いています。
そうそう足を止めて見る人もいません。

そんな、風情が遊女の面影を思わせたのでしょうか。

そう思うと、この句を生んだのは、萩の花のような気がしてくるのです。

老境の芭蕉の句、遊女と一つ屋にいるなまめかしさよりも、寄る辺ない彼女たちとさすらう自分たちの不安定な身を、一夜重ねて、別れてみせた。

月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた、旅人なり

という、奥の細道のテーマが浮かび上がってくる一句だと思います。

父との時も、後何時あるか?
大切に重ねたいと思います。





















ヴァイオリンとドップラー

2016-07-28 21:41:06 | 音楽
今日は、ヴァイオリンと合わせです。
自主企画コンサート
9月3日八幡生涯学習センター「手と手ジョイフルコンサート」に出演します。

ヴァイオリンは、妹の長女、姪です。
子どもの頃からヴァイオリンを、やっています。
留学先のアメリカから、帰って来るというので、共演頼みました。

ところが、8月中旬は、ドイツにバスウェル先生のレッスンを受けに行っているというので、一回は合わせておこうと来てもらいました。

おかげで、ピアノ合わせは、当日の朝一回に(;^_^A

何せ、20歳。前に合わせたのは小学生の頃。ボストンユースオーケストラに受かる時点で、実力はあると思いますが、実際にどうなのか?未知数なので。

うちに来て「これどうぞ。」とリシャルツのロールケーキ。
「こんなことできるようになったんやねぇ。」と思わず伯母さんの気分になってしまいます。
美味しいケーキを頂いて、練習。

曲はドップラーのデュエッーノ アメリカ民謡のモチーフによる


ヤンキードゥードゥルとか、星条旗よ永遠なれなんかが、入った楽しい曲です。

さて、合わせてみたらなんかおかしい。
管を入れたり、それでもハモらない。
終わって「音高く無い?」と聞くと、「低いよ」「え?低い?」
「全然ハモらないやん。」
チューナーで計ってみたら、超低い。
「どうしたん?」
「440hzで合わせてる。アメリカでは」
「こっちのホールのピアノは、ほとんど442hzだよ。たまに443hzの時もあるよ。」
「ひえーっ!」
チューナーの音で合わせ直し。

しかし、私は私でなぜ高くきこえたのか?
楽器の音質の違いかもしれません。
やっててよかった。

何回か合わせてみたら、絡むようになってきました。
まだ、完璧ではないけれど。
うまくいきそうです。
帰ったら、また、合わす約束をして送りました。
塾のアルバイトが夕方からあるそうです。


京街道枚方宿

2016-07-27 21:17:44 | 紀行
今日は、所用があって枚方公園駅から枚方市駅まで、京街道を上りました。
ちょっと宣伝です。
京街道は、文禄3年(1596年)に、豊臣秀吉によって作られた文禄堤が起源とされています。

守口宿、枚方宿、淀宿、伏見宿を経て京都に至る淀川に沿った街道のことです。

東海道53次は、江戸から京都でおわりますが、京街道を入れた大坂までで、東海道57次と呼ばれていたこともあるそうです。
昔は淀川の川岸が、すぐ街道沿いに迫っていたそうで、京への上りは歩き、下りは舟で行き、枚方宿は、双方の客でにぎわったそうです。

菊人形みそで有名なお店
明治16年創業。もともと天満でされていましたが、戦災で枚方に移動されたそうです。

くらわんかギャラリー
古くからある町家を、藍染や陶器を展示されています。

浄土寺
浄土宗のお寺がたくさんあったそうで、寺内町と、呼ばれていたそうです。

問屋役人の家。
江戸時代、庄屋が、役人を任ぜられ、通行人の鑑札をしたそうです。


今日の終点
鍵屋

枚方宿で、天正年間(1500年代)創業の宿です。
但し、その頃の資料はなく証明は出来ないそうです。枚方市が資料館として、運営されています。

「鍵屋浦には 碇はいらぬ
三味や 太鼓で 舟とめる」

ですが、今日用事のあるのは、隣りの鍵屋別館


階段を昇って3階へ

このお店で、

ボックスをMさんと2人で1つ借り

手作り品を置かせてもらいました。
京街道を行かれたら、ぜひ一度寄ってみて下さい。

夏祭り

2016-07-26 21:22:15 | 音楽
今年も夏祭りがやってきました。
いつものお手伝い。音頭取りさんたちのご接待です。

ご接待といっても、やぐらと控え室のお茶の管理。歌っておられる間の荷物番。
終わった後の、お食事をだすだけです。

江州音頭は、近江、滋賀ではやり、近江商人が、淀川を下り商売をしながら、流行らせたそうです。

ここ枚方は、天下の台所大阪に舟で運んだ中継地くらわんか宿があった所です。

その名残か、小学校を使ってのお祭りも、江州音頭の音頭取りさんを招き、生の歌や、三味線、太鼓、鐘などて歌っていただきます。



江州音頭は一度始まったら、1時間は、終わりません、休憩を挟んで2時間半。歌いっぱなし。
12人で交替で歌っておられますが、クーラーもない外のやぐら。汗だくです。

「あ~よいやさあ~のせの~どっこいさあ~のせい」

前に進んで、進んで、せいで、後ろ足に合わせて手を叩きます。
実際には一歩しか進めません。
長〜いアウフタクトがあるような…
しかも、すり足でアウフタクトの方が重い。

このリズムが、日本人が西洋音楽をする時に苦労するところです。
西洋のリズムは、一般的にアウフタクトは短く軽く、拍頭が重く長めです。
小節線とリズムは、絶対。

日本の音楽は、歌と節回しが大事。

しかし、この音頭、8ビートには、合うらしい。
縦ノリで走るように踊ってる人も多いです。こうなると断然リズミカル。
盆踊りは、新しい感覚を取り込んで永遠に不滅?








2016-07-22 21:29:17 | フルートレッスン

むか〜し、京都で買ってきたかんざし。
数度使ってみたけどつけ方がわからなくて、つけてみては落としたり、乱れたりでつかったなかったものです。

?特価、50円で買ってきたアクリルの髪の毛。
多分売れ残ったら処分された。


この2つを合わせて、Mさんが、ゴムでポニーテールを作って、Uピンで押さえたり、つっこんだり…。

できた!
Mさんは、元美容師さん。
さすがです。

技。

というのは、バラバラなもの、それぞれだと意味がなかったり、ゴミのようなものを、くっつけたり、まとめたりして、生かすこと、いやそれだけじゃなくて活かすこと。

楽器も、そこにあるだけでは音が出ない。
楽譜も誰かが読むまでは、ないのと同じ。

まとめて、ひっつかんで、息を吹き込んで、生き生きして、素敵なものにしよう。

そのために、磨きましょう。
技!


ヘラクレスドーム

2016-07-21 22:27:56 | 哲学

今日から夏休み。
近所のモールにヘラクレスドームが現れました。

オオクワガタや、ヘラクレスオオカブトを買って、ドームの中のテーブルの上で闘わせるのです。

虫好きなこどもを育てたけれど、こういうものに近寄ったことはなかったなぁ。
ホタルのように、中に放しているのかと思いました。

ベーブレード、ミニ4駆、カードゲーム、ゲームボーイと、男の子は、闘わせるゲームが、大好き。

見ていると、南の国から連れて来られた、普段見たことが無いほど大きなオオクワガタが、テーブルの上に、2匹。

相手を認識した途端、グワッと顎を上げ、戦闘態勢。
組ませようとしなくても、2つの顎を絡ませ合い、頭を相手より低く下げ「えいっ!」とばかりに力を入れると、きれいに弱い方が宙に飛びます。

「すっげー!!」とか「やったー!」とか歓声があがります。

かわいいこどもが喜ぶことに、水を差す無粋な真似は、本当にしたく無い。
したく無いけど、やっぱりこれは、違うんじゃないか?

クワガタは、ミニ4駆じゃない。

3000円とか、4000円のクワガタを買って、800円払って入場し、闘わせる。

昔も、男の子たちは、クワガタをとってきて、闘わせたりしていました。
それと、何が違うのか?と言われるとよわいですが、少なくとも、彼らは苦労してとってきた自分のクワガタを、エサを工夫したり、世話をして育てても、弱って死んで行ったり、乱暴に扱ったり、エサをやるのを忘れたりを何回か繰り返すことで、生命のはかなさや、野生の生物を育てる責任を学んでいきます。

でも、このドームの中で、彼らは何を学ぶことになるのでしょう?

お金があれば、生命を一時の喜びのために消費してもいい。
力をもっているものは、対価さえ払えば、生きているものを、弄んでもいい。
対価を払えば、戦場に送ってもいい。

それが、家族の幸せな一時、両親の愛情と結びついたかけがえのない思い出、家族の伝統、この楽しい世界や、社会のイメージとなり、こどもの心に残ります。

動物園でも、もう深い思索無しに動物を扱うことは、赦されません。
世界の平和や、環境問題の解決が、みんなが願っているはずなのに、遠ざかっていくような気がするのは、日々の暮らしの中で
私たちが、こういう小さな選択を、深く考えないで、新しい情報を入れないで行うことと、無関係ではないと思うのです。








ホームメード

2016-07-20 21:58:14 | 日記
昨日の収穫。
今年は庭のミニトマトが、豊作です。

自然の恵みが、小さな庭で輝いていて、ありがたいです。


イオンで買ってきたホワイトかぼちゃ。
初めていただきます。
ラベルに、ズッキーニと同じように炒めたり、煮たりして食べてください。と書いてありました。
中身はどんなだろう?
ドキドキしながら、割ってみると。

中身も白かった!
ラベルに従って、炒めてみました。


食感はズッキーニとかぼちゃの間。
ほんのりとかぼちゃのような香り、甘さもあります。

Gさんに頂いた羊羹。天の川。

娘さんが京都で和菓子作りの体験に行って来たそうです。
そのお店で買ってきてくれたお土産。


Mさんのつまみ細工。
ちりめんの布を切って、形にして、ノリでつけます。
板の上で、和ノリを練って使います。
なんだか楽しそう。

できあがり!

おいしいものをいただきながら、創造の時は続きます。



虚空蔵谷にて

2016-07-19 23:02:12 | 哲学
連休の最終日。
夫が飼っているクワガタたちの産卵木を拾いに近くの森に行きました。
すぐ近くには、幹線道路がありビュンビュン車が走っていますが、一歩森に入るとこんな感じ。


雑木林。

この道の突き当たりには、竜王こどもの王国があります。

誰もいない森は、野鳥の王国。

メジロや、ホオジロ、ジョウビタキの声が聞こえますが、1番の大声はウグイス。
ホーホケキョと春先にのどかに鳴いていたウグイスの雄たちは、繁殖期を迎えて、低めの声で縄張りを争い、威嚇し。
かぶさるように鳴き競っています。

ここでは、セミさえも影が薄い脇役です。

ヘビイチゴ。
都会育ちの夫が口にして吐き出しました。
これは、食べられないと、こどもの頃引越して、初めに教わりました。

こちらはタマゴダケ三兄弟。

毒々しい色ですが食べられるそうです。
確信は無いです。




枯れたクヌギの木は、すぐに葛に覆われて悲鳴をあげて、地面から突き出た爪のよう。

ここでは、生と死のドラマが絶え間なく続いています。

いや、永遠の生があるような気がして、止まっているように生きている私たちの方が狂っているのでしょう。




I先生のマスタークラス

2016-07-18 21:19:21 | レクチャー、マスタークラス

土曜日は、I先生のマスタークラス。
何か特別なやり方や、難しいことをするのも、しっかりとした基礎があってのこと。

初めにするのは、ロングトーン。
Ddurのスケールを、1音ずつ。
lentで、4拍伸ばします。クレッシェンド、ディミニュエンドで、ゆっくり音が消えるまで、吹きます。消え終わったら、息をたっぷりとって次の音。

美しい音であること、正しい音程、深く均等なビブラート、大きな音でも、小さな音でも均等なビブラートをかけること。

先生はじっと聞いておられて、1項目でもうまくいってなかったら次の音に進むことはできません。

ビブラートは、場所により使い分ける必要がありますが、まず、均等に吹けること、コントロール出来る状態を作るための練習です。

本当にドキドキします。でも、緊張し過ぎると、上手く吹けません。メンタルのコントロールが、1番大切かもしれません。

リラックスして喉を開いて行うことが、いい音の第一歩です。

あたりまえのことをあたりまえにできるようになること。

その先に全ての技術が、乗るのです。



知恩寺手づくり市

2016-07-15 23:36:19 | 紀行

今日は祇園祭の宵々山ではなく、知恩寺の手作り市に行ってきました。
これは、祇園四条駅降りたところでもらいました。

mさん、Mさん、Gさん、私。
手作り大好きなメンバーが集まりました。
まず、初めに向かったのはGさんが前回行って、買えなかった編みぐるみのお店。
「わぁ!あった。あった!」
「いらっしゃいませ!」

これで赤ずきんちゃんのお話しが完結できます。

私も馬を買ってしまいました。

次は走っていつものお店。
mさん一押しです。早く行かないと、バッグなんかはすぐなくなってしまいます。大丈夫、買えました。

自分でもたくさん作品を作っているMさん。
「ここの作品は、コーティングした布をほんとに上手に縫っているから、大好きなの」mさんのここの作品への熱は冷めません。右側に写っているのは、皮の持ち手。実用的なmさんらしいチョイスです。

Gさんが買ったフエルトのストラップもかわいい!
Gさんは、他にも手作り用のフエルトの材料買い込みました。


Mさんは、皮のキーカバー、消しゴムハンコ、皮のタッセル、Mさんの店のバッグとポーチ。後は、ちりめん山椒、おかき、ラスク、パン。クオリティの高いものがここには集まっているのです。
Mさんと私が買いものも目的ですが、自分たちの手作りにいかせないかと目を光らせました。
そして、私も陶器を中心に買いましたよ。

こんなクッキーも

楽しいでしょ❤️

物欲で疲れて、祇園祭も見ないで帰ってきました。
でも、夕飯に、買ってきた陶器に盛りつけて、お料理もグレードアップ!
満足満足。