音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

友の死

2011-08-31 22:21:20 | Weblog

私事が続きますが、友達が亡くなりました。さっき、お通夜に参列してきました。
ごめんなさい。何事も無かったようには、書けません。

「またね。」と3ヶ月前、最後に聞いた言葉と、明るくさわやかな表情が、頭の中をぐるぐると回っていて、目の前の遺影や、横たわった姿をみても、ちっともつながりません。

「あなたたち、背中がそっくりねぇ。」一緒に学んでいる心理学の講師Dさんが、私と彼女を見て言っていました。
考え方や、ものの見方も良く似ているそうで、彼女と学んだことをシェアしてくれると言ってくれていました。

まだまだ、こういう時間が続くものだと思っていました。
本当に馬鹿でした。
もっと、もっと話したかった。もっと、もっと会いたかった。
もう、遅い。


アレンジと歌

2011-08-30 20:13:57 | 音楽

今日の午後は、ピアノのKさんと合わせ。
「リベルタンゴ」をアルトフルートとフルートピアノで演奏しようと、楽譜を作り変えていたので、今日は、ちゃんとできているかどうか?吹いて確かめてみました。
私は頭の中ではできないので、スコアメーカーで作りますが、パソコンの電子音のピアノや、フルートで作った楽譜は、実際に演奏してみると、うるさすぎたり、逆に目だたな過ぎたり。
しかも、スキャンして打ち込んだ楽譜は結構間違いもあり、スラーや符尾があらぬ方向に向いていたり。修正しないとなかなか使えません。

不測の事態で、時間がなくなり、寝不足。どうしても今日合わせてみたかった。

ちゃんとチェックしたつもりでも、やっぱり、おかしなところ発見。それから、アルトの低音の音量が思ったより低く。ピアノと同じ音程だと聞こえにくい。オクターブあげようかな?検討課題ができました。

次に、「リギの思い出」をフルートのパートを吹いたり、アルトのパートを吹いたりして、全体の感じをつかむ練習をしました。
フルートは難しい。ほとんど初見に近いので、Kさんには申し訳なかったけれど、フルートを吹いてみると、どこにアルトの旋律を入れたら良いのか?わかって来ました。

後は、声楽家でもあるKさんに、オペラの楽譜を歌と一緒に吹いてみました。
これは、とってもおもしろい。
ソプラノのヴィヴラートのかけ方、アウフタクトの持っていき方、なによりブレスが深い!
思ったより多くの時間を、kさんと歌で遊んでしまいました。

夕方父の病院に、パイプが外れて、すっきりして顔色も良い。
「後は、頭だけやな。」と父が笑いました。
「ほんまや。」と母。笑っていいのか、どうなんだか。私一人固まってしまいました。
まあ、歳をとるというのは、こういうこと、これが当たり前なんだなぁ。と妙に安心しました。


打合せ

2011-08-29 21:29:24 | 音楽

父が入院して、4日。演奏会で休めない母替わりの付き添いを3日。肺の中の出血は思ったより少なく。2週間位と言われていましたが、厄介なドレーンは今朝取り外しでき、31日には、退院できることになりました。
病院にいると、寝てばっかり、認知症が進みそう。まずはほっとしました。

今日は、お久しぶり、ヘルマンハープのTさん宅で、11月13日のコンサートをやはりヘルマンハープのIさんの3人で打合せ。

Tさんは、下の子どもが幼稚園のときの子育て仲間。
Iさんは、Tさんの紹介で、一度コンサートを手伝ってもらったことがあります。やはり、子連れで練習に参加したりされていて、今回も一緒で、ずいぶん大きくたくましく育っていて感動しました。

ハープは、2オクターブ。音量もフルートに比べれば少ないので、一緒にやれる曲を探して楽譜を作るのが大変。

楽譜を見ながら弾くのは難しい楽器で、以前はピアノとフルートで演奏してみては、どんな感じか相談していましたが、TさんはCとかG弦のフレットにシールを貼って、楽譜シートを入れなくても、演奏できるようになっています。

チェンバロに音色が似ているので、ヘンデルのソナタもいい感じ。
モーツアルトのケルビーノの「恋の悩み知る君は」をフルートがアルペジオを吹いて、ハープに主旋律を弾いてもらっても、いい感じ。

新しいハープの魅力をまた引き出せそうです。

夜は、11月3日第8回手と手ジョイフルコンサートの打合せ。
ピアノのTさん、Kさん、Sさんと、プログラムなどを詰めました。
コンサートは演奏だけでなく、話し合いが大事。
人数が多くなるとそれだけ、誤謬も、勘違いも多くなります。恥ずかしい失敗も山ほど。
それでも、共演者や、スタッフ、メンバーを信じることが大事。
今度もいい演奏会ができそうです。





またまた父の災難

2011-08-26 21:47:54 | Weblog

昨夕、電動自転車で買い物に出かけた父が、なかなか帰ってこない。
と、思ったら、「自転車に乗っていて、こけて、背中を打った。ちょっと痛い。」と帰ってきました。

普通にソファに座っていたので、朝になって病院に連れて行くことにして、部屋に分かれて休みましたが、一晩中痛くて眠れなかったらしく、母も付き合って寝ていないと、朝になってようやくあわてだしました。

見ると、脂汗をかいて、ぜいぜいいっています。
病院に電話して、すぐ見てもらえるように準備して、車に乗せて行くと、肋骨はやはり折れていましたが、今回は打った衝撃で、片方の肺が破れて、いびつに押され、心臓ともう片方の肺が小さくなって、血液が溜まっています。
すぐに、パイプを入れて、空気を入れ、もう一方に溜まった血液を抜く。
という処置がされました。

処置はうまくいって、先生も満足。ところが、父は肺に繋がったパイプに慣れることがない。

何を食べて、立って歩いてもいいのですが、トイレに立つたびに、肺に繋がったパイプと反対側の、酸素を繋ぐパイプをはずし、帰ってくるとまた繋ぐ。

はずすのは、引っ張られるので思い出しますが、繋ぐのは何の抵抗もないので、忘れてしまいます。忘れると、また、肺が縮んでしまうので、大変。
看護士さんに言うと、ナースコールを押してください。
「大丈夫。一人でいけるから。」
「危ないから、押してください。」といわれると、「わかった。」と言いますが、しばらくすると、また「なんで、こんなんついてるのかな?」と、パイプをはずそうとしたり、「ナースコールはどれかおぼえてる?」と聴くと、テレビのリモコンを指差したり。

大ぼけの父はおもしろくって笑えるけれど、トイレのために目が離せない。
母ははずせない仕事があって、行ってしまったので、夕飯を食べるまで付き添い。

夜になって、看護士の妹が来て、何とかできないのか、看護士さんたちに聞いてくれたら、四角い板をベッドの降りたところに敷いて、その上に足が乗れば、ナースコールできるという優れものの道具を出してきてくれましたが、4台出しても、全て接触不良で鳴らない。聴いたら手作りで今日は作った本人が休み。

尿瓶も出してくれましたが、それでする気は無いのは、わかりました。

夜は広い病棟に看護士二人。
「よく見回るようにしますので。」と言ってくれたので、「よろしくお願いします。」と帰ってきました。
優れたシステムも、治療も、本人が理解し、納得すると言う前提に動きます。
父の場合、自分ひとりでできるというプライドも邪魔しているような気もします。

私は、今市子さんの「百鬼夜行抄」のお父さんを思い出してしまってしかたなかった。

まじめなサラリーマンだった父、ある日死んでしまいます。身体を焼く前に妖怪が憑依して、父として復活する。しかし、以前の父とは全く違う妖怪の人格になってしまいます。

息子は事実を知っていて、何とか付き合っていますが、驚いたことに何も知らない母は、「いてくれるだけで幸せ」と平然と受け入れて生活しています。
そのゴタゴタのおもしろいこと。
妖怪になった父もまた楽しめるかも。


コンサートの打合せ

2011-08-24 22:25:56 | 音楽

火曜日は、11月3日のコンサートの打合せ。
ピアノのK・Kさん、フルートのY・Kさんと私で、トリオの復活です。

ピッコロ、バスフルートをKさんが持っていて、私もアルトを買ったので、いろんな笛を持って行って聴いてもらうつもりです。

アルトフルートといえば、やっぱりドップラーの「リギの思い出」
アルトで合わすのは初めてですが、なかなか良い感じ。アルトを吹くのはごきげん。フルートは超絶技巧でKさんは大変ですが、もうすっかり読んできています。

K.Kさんが、「これ、良いかなと思って。」と持参してくれたのは、ピアノ連弾の「りベルタンゴ」の楽譜。
譜面台を8本くらい立てて、ズラッと楽譜を並べて歩きながら吹きました。
貸し教室を経営しているK・Kさんのおかげでこんなことができます。

迫力のあるピアノと、歯切れの良い元気な演奏をするY・Kさんピッタリの曲で、おもしろいことになりそうです。私はどちらかと言うと、苦手なタイプですが、自分ではトライしない曲に出会えるのも、アンサンブルのおもしろさ。
このさい、徹底的に練習して、苦手意識を克服しよう。

楽しい時間はあっという間に過ぎて、Y・Kさんとランチに行きましたが、なんと彼女は大阪国際コンクールで1位無しの銀賞をとったそうです。

Y・Kさんは2位なので、悔しがっていましたが、私は、これはKさんにとって、ほんの入り口、ますます評価されるようになると信じているので、一歩を踏み出せたことに、とてもうれしい気持ちがしました。

私も、Kさんのパートナーにふさわしいように、ますますがんばって練習しなくっちゃ。

 


アウアー、ホップナー.ラリューリサイタル

2011-08-23 20:24:29 | コンサート

コンヴェンション一日目の夜は、ワルター・アウアー、スーザン・ホップナー、マクサンス・ラリューのリサイタルが3つ。びわ湖ホールの大ホールで、18時から一時間ずつ。こんな贅沢なプログラムは他にはありません。

ワルター・アウアーリサイタル
ブリジアルディのローエングリンファンタジー
エネスコのカンタービレとプレスト
日本初演アルカレーのアン・パサン
ドビュッシーのシランクス
コッティングニーのノルマの主題による華麗なる変奏曲

ピアノの藤田雅さんとの呼吸がすごく良い。オペラの主題による2曲は歌心たっぷり、変奏もメリハリが利いていて、元気が出るような演奏でした。

スーザン・ホップナーリサイタル
バッハの無伴奏パルティータ BWV1013
世界初演 カラヴァジリス 組曲 (第6楽章は東日本大震災 被災者に捧ぐ)
サンカンのソナチネ
ジョリヴェ リノスの歌

ピアニストが当日長崎麻里香さんに変更。組曲は楽章を絞って演奏されることになりました。しかし、このピアニスト只者ではない。素晴らしいアンサンブルになりました。スーザンさんの音は、柔らかくしなやか、色がたくさんあり、組曲はその多彩な色を存分に発揮した素晴らしい演奏にでした。

マクサンス・ラリューリサイタル
バッハのソナタ第5番 BWV529
モーツアルトのソナタ 変ロ長調 K454
ベートーヴェンのセレナーデOP.8
ショパン ロッシーニの主題による変奏曲
ドビュッシーのビリティスの歌

なんていうのでしょう?ラリューさんの音は特別です。華やかで軽やかで艶があり、とにかく美しい。
どんなに早く動いても、どの音も美しく響いています。
他の人もプロならタンギングと指はあっているのですが、この人の音を聴くと、これがピッタリあっているということなんだと、毎回改めて思います。
ロングトーンは、ピアニッシモであっても、艶やかに響いて後部座席でもきれいに聞こえます。いつまでも聴いていたい。

本当に贅沢な一夜でした。


トレヴァー・ワイ 「効果的な練習法」

2011-08-22 21:45:11 | レクチャー、マスタークラス

お約束したフルートコンヴェンションin滋賀の様子です。どの内容も私が聞いたと思ったことなので、丸呑みにしないで、出された教本を読むなり、ワークに参加するなりして、詳細は確認してくださいね。

ワークショップ 
トレヴァー・ワイ「効果的な練習法」
トレヴァー・ワイさんは、たくさん教本を出されています。
モイーズの教則本や、ライヒャや、ベームの教則本をたくさん買うと、たくさん本がいるので、お金がかかりすぎるので、それらをまとめた本を出したそうです。

毎日の練習を始める前に、簡単なメロディーで曲を始めること。必ずオクターブの跳躍がはいっていること。強弱、表情をつけて練習する。転調する。たとえば、宵待草のような。大体2分くらい。
これを「感覚を暖める。」「楽器と親しくなる」「キスする前の自己紹介」と言われていました。

次に、音階、アルペジオのための練習。
FかGからはじめること、Cからはじめるのは低すぎる。
簡単なアルペジオのヴァリエーションをつくり、楽譜を見ずに、即興で。15分から20分。スケールとアルペジオは別々にし、長調、短調、全音階。全てで。

第2段階は3度ののぼり下りを。身体を動かしながら、下りを3連符にしたりこれもヴァリエーションをつけて、楽譜を見ずに。

簡単に、早くフルートを演奏できるようになりたいなら、こういう練習を欠かさないこと。
楽譜を見ずにするのは、脳を動かすため。

他に、即興ゲームを観客もいれて実践して見せてくださいました。
4小節ほどの3拍子の同じ調のコードをピアノで弾き、それに、順番で、それに、好きなメロディをつける。
あるいわ、3拍子で、1小節ずつ違うコードをの伴奏の上に、それぞれ好きにメロディをつける。今日は、上昇系のみのメロディや、下降系メロディだけで作ってみるなど、いろいろなルールを付加してゲームをする。

どの練習も楽しみながら、力がつけていけるような気がしました。


第15回日本フルートコンヴェンション2011in大津

2011-08-19 23:52:50 | コンサート

今日から、日本フルート協会主催の第15回日本フルートコンヴェンション2011が開かれています。これは、ピアザ淡海の2階ロビーからの琵琶湖をのぞんだところ。

琵琶湖のほとり、大津市にある滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールと、隣接するピアザ淡海(滋賀県立県民交流センター)をほとんど借り切り日曜日まで、フルートリサイタル、コンクール、レクチャー、マスタークラス、ワークショップ、楽器屋さんによるフルートの展示が行われます。土曜にはミシガン号で交流会もあります。私は帰りますが。

日本在住の音大のフルート科の教授、演奏家は、ボランティア!

海外からの招聘ゲストはマクサンス・ラリュー、ワルター・アウアー、スーザン・ホップナー、ミンディ・カウフマン、トレヴァー・ワイ。

今年はショーロの演奏もあります。

今日は、コンクールの3次予選を3人と、トレヴァー・ワイの「効率的な練習法」、熊谷直美さんのショーロコンサート、ラリュー、アウアー、ホップナーのリサイタルに参加してきました。重なっているプログラムもあり、全部は参加できないけれど、5分前まで、レクチャーでその後すぐリサイタルで、ホールに移動などで、夕食を食べる時間も無く、牧野の家まで1時間少しで、帰宅は23時前。

それでもおもしろくって、全く疲れない。明日も朝から参加してきます。また来週、報告しますね。


原爆投下 活かされなかった極秘情報

2011-08-18 21:32:50 | 本・映画など

韓国ネタをアップしている間に、お盆休みが終わってしまいました。久々に日本ネタ、お盆休み中に見た夕暮れの空をアップします。両親を連れて温泉に行った帰り、三重県と奈良県の県境付近です。日本も美しい。

終戦記念日をはさんで、戦争の特集をテレビでいろいろやっていました。
つらいけれど、時間がある限り見ようにしています。
今回、一番驚いたのは、NHKの「原爆投下 活かされなかった極秘情報」。
戦後66年、隠された事実がいろいろ公表されてきて、まだ驚くことがあるのかと思いますが…。

日本軍の諜報機関が、テニアン島を探っていて、ある特殊な信号を傍受して、上官に報告。広島に原爆が投下される5時間(だったと思います?)前、しかし軍は会議をしていてこの報告を無視。

空襲警報の発令も無く、原爆投下。

そして、長崎投下前にも同じ信号を傍受、報告。
報告を受けた上官たちは、御前会議で、戦争を継続するか否かを議論して、またしても無視。

諜報活動をしていて、その情報を受け報告した本人たち二人が、「なぜ、あれが活かされなかったのか?空襲警報を出すだけでも、なぜしてくれなかったのか?それだけでも助かった人がいたかもしれない。」と悔やむ姿に慄然としました。

これが、事実であったということを二人の姿からつきつけられた気がした直接的なショックと、もう一つは言い知れない恐怖。人というものが、組織に入るとここまで非現実的に人命を軽んじることができるのだということ。
そして、その場にいたら、もしかしたら自分も軽々とこの情報を無視、傍観できたかもしれないということに。

彼らは大切な会議をしていたのであり、神にも等しい陛下との会議。
20万人の命が一瞬にして消えることと天秤にかける不敬はゆるされない気がしていたのかもしれない。いうなれば、自分は個人としてそこにいるのではなく、日本の命運を背負った日本の代表としてそこにいるのだから、それ以外の瑣末なことに心を配る必要は無いと思っていたのかもしれない。あるいは、単に深く考えなかっただけかもしれない。

驚くべきは、66年間、誰もこの問題に触れなかったこと。20万人を救えたかもしれない情報を傍観した責任を誰も追及されなかったということ。

お母さんたち(お父さんたち)は今、大事な話(仕事)をしているのだから、そういうつまらない話は聴きません。と子どもたち(国民)たちに言い聞かせてこなかったか?大切なことをそうやって切り捨ててこなかったか?

チェルノブイリの子どもたちの突きつける事実を無視し、傍観し、また被爆者を生んでいる今の日本の現実を見ると、あの頃と何も変わっていない気がします。

情報無視をして、多くの国民を危険にさらしたのは敵ではなく、味方だったということ。ピアプレッシャー=仲間からのプレッシャーに、私たちは弱い。
なぜなら、彼らは殺しにやってきたりはしない、現代なら殴りもしない。
よくしてくれるから。話をし、仲間に入れてくれ、仕事をくれる、昇進もさせてくれる。
悪いことを指摘して、わざわざ葛藤を呼ぶ必要などどこにあるだろうか?




身体の外の音を聴く

2011-08-17 20:22:40 | 音楽

景福宮を守っている兵士。観光写真撮影用です。と思っていても、壷にはまって何枚も撮りました。
複雑な歴史を抱えた宮殿の観光客のほとんどは日本人と中国人だそうです。


繁華街で人にあたり、何語であやまろうかと考えていると、「すみません。」と日本語で言われたり、ガイドはもちろん、お店やホテルの人もほとんど日本語で対応してくれて、全く困りませんでした。

昨日、先生が言われたことを書き忘れていました。

「自分の体の中に響いている音だけでなく、外の音を聴いてごらん。」

以前にもいわれていましたが、その時は内側と外側の違いが良くわかりませんでした。
うちの練習部屋は畳で、残響がほとんど無いので、わからないのかなぁ?なんて思っていました。

残響のある部屋で演奏すると、自然に外の音が耳に入ってきて、いつもよりうまく演奏できたりするでしょう?

でも、残響の無い部屋では、すごく下手になったり。

録音して聴いてみると、自分の出していると思っている音と、ずいぶん差があるなぁと思ったり。
直そうと思って、吹き方を変えてみても、音の変化が自覚している音と、録音とでは違っていたり。

昨日から、そのことが気にかかって、何度も録音しては聴くを繰り返してみました。
始めのうち、どんどん自分が演奏していると思っている音と、実際の録音の音が乖離して行くような気がしていました。

集中して、聴いているつもりなのに…。
しかし何度も聴いていると、ある時、あまり響かない部屋に当たって跳ね返った音がわかるような気がしてきました。

これが外の音かもしれない。ますますそちらに集中していると、聴こえ方が以前と違う気がします。

録音をして聴いてみると、演奏していると思っている音と、録音された音が近づいています。

なるほど、こういうことなのか。と言う実感が今日はしました。
何か一つつかんだような気がしました。