音楽の喜び フルートとともに

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ヴェルディの憩いの家

2020-10-21 23:00:18 | 哲学
ハープの先生宅の美猫。
カメラを向けたら後ろを向いてしまいました。

もうワンチャン!
おっと、うつむき加減でした。

今日はいいお天気でした。

父をもう30日預かってもらえるはずの施設から連絡があって預かれないことになった。

母は22日退院のはずが、調子が悪くなって延期。

ケアマネも行き先が決まらずに苦労しているみたい。

「友だちに探してもらってもいいですよ」と言い出しました。

ずっと入居なら預かってくれるけれど、2ヵ月で出るなら、長期入居者優先になるからダメということらしい。
困った…。

音楽家は恵まれず若くして亡くなるというイメージがあるので、高齢者問題は無いのか?
というと、当たり前ですが、みんながみんなそうでもなく。

「椿姫」や「アイーダ」で有名な作曲家ジュゼッペ ヴェルディは、生前にイタリアの国民的作曲家になり大成功しました。

大金もちになったヴェルディがしたことは、

高齢者となった音楽家が安心して暮らせる施設「音楽家たちの憩いの家」を創設することでした。

養老院とか、老人の家という名前をつけることを 提案されましたがヴェルディは「この家は僕のお客様が泊まるところなのだ。」と
断固として 譲りませんでした。

大きなホール 音楽練習室がついた 引退した音楽家のための 施設。

晩年「あなたの一番の最高傑作は何ですか?」と聞かれてヴェルディは 「音楽家達の憩いの家だ 。」と答えたそうです。

そこは単に老人を収容する施設というわけではなく 音楽家たちが その人生を尊厳を持って 終えることができる 家。

1962年まで ヴェルディの 財産だけで 運営されたそうです。
100年以上経った今も
寄付や 利用者の 年金 の一部で 運営されているそうです。

GDPでも、経済力でも優れた日本がむなしく感じるこの頃です。










お雑煮変遷

2020-01-01 23:15:22 | 哲学
明けましておめでとうございます。
昨年中は、つたない ブログをお読みいただいてありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

お雑煮は地方によって違いがあるそうです。
母の作るお雑煮は昆布だしとみりんとお醤油のおすまし。
お餅は白い丸餅をそのまま入れていました。

オーブントースターを 買った後からいつのまにか 焼きもちを入れるようになりました。

お出汁は次男が「白味噌が美味しい 大好き。」 といいだして、 反論もなく 最近では白味噌で仕立てています。

昔は杵でついたのし餅を買って家で切ったものを焼きもちに、丸餅にしてもらったものをお雑煮に、お鏡も 一緒に買って 昆布や橙、干し柿を別に買ってきて飾ったものでした。

全部ある時間が経つと 固くなってヒビが入ったり カビが生えたり。

お湯でもどしたり カビをこそげとったり大変でした。

ビニール袋入りの 個包装の お餅を買うようになって 年中手軽に食べられるようになりました。

焼くのもガスコンロの上に 五徳を置いて網を乗っけて その上で焼きました。

七輪で 焼いていた時もありました。

七輪で焼いたお餅は炭火焼なので 香ばしくて 本当に美味し かったです。

個包装オーブントースター でお餅が焼けるようになって 角餅を焼いて 入れるようになりました。

ある時杵でついたお餅を頂いて 食べたらとっても美味しかった。

便利なものがいつも美味しいとは 限りません。

音楽も 早道ではなく道の傍らに咲いている 花のようなもの だと思います。

今年も 楽しみたいと 思います。








「美」

2019-12-03 22:43:29 | 哲学
父のショートステイ先。
お迎えに来てください。と言われて、 車で迎えに行くと 綺麗な施設でした。

絵が飾ってあったり

催しもいろいろ。
父を車に乗せるのに 女性職員の人が 呼んだ 大きな男性職員が手伝ってくれました。

ほとんど 車椅子から 持ち上げて 車に乗せました。

これは私にはできないなぁ。
食欲旺盛な父は 痩せてきたとはいえ 60 kg はあります。
少しでも自分で動いてもらわないと どうにもなりません。

高崎山の猿を思い出します。
動物の世界は弱肉強食と言われていますが、ボス猿ベンツが年老いて弱っていくと、ナンバー2のゾロメが、次のボスに おさまるのかと思いきや、 餌を持って行ったり毛づくろいしたり 下克上を狙う他の若い雄猿たちを押さえて ベンツの面倒を見ていたそうです。

猿の世界に人間的なものを投影しているのかもしれませんが、美しいと思いました。

こういう美しさは大事です。
私もできないことはできないけれど、助けたり助けてもらったりして、美しくありたいと思います。





世界を救う?!

2019-07-19 21:49:24 | 哲学

これが8/6に作るスクイーズ。
これはほんの一例。

こんなのとか。
ウレタンクッションを切ったものにパステルで色付けしたエンジェルクレイを 伸ばして 巻きつけ 色々飾り付けたら乾燥させて出来上がり。

出来上がったら、パフパフの感触をたのしみます。

こんなもの なんで人気があるんだろう?
って考えてはいけません。
動画サイトに行ってみると 沢山の子ども から大人まで ユーチューバーが スクイーズの作り方を 投稿しています。

100均でもファンシーショップでも 雑貨屋さんでも スクイーズコーナーがあります。

触って遊ぶのも楽しいですが どうも憧れの ユーチューバー のように自分で作って 見たい というのが 人気の理由だと思います。

ふれあい講習会 という名前ですが 講習会と言っても私たちはプロではありません。

地域のおっちゃんおばちゃん達です。

スクイーズ という ワクワク するものを だしにして ご近所の人と つながりを 確かめたり 、子育ては一人でしなくていいって そことはかなく伝えたり、みんなで子どもを見守ってるし、 大人だって 助けてもらっていいんだよ。
って、
みんな仲間になるんです。

『いつか 地域の人と 集まって遊んで 楽しかったなー』っていう思いが 何か の歯止めに なってくれるかもしれない。

この場にいる 誰かと誰かがつながっている ことが、 最後には 悲しい 出来事 から 世界を救うと 子どもの様に信じているのです。

単純馬鹿だって思います。
でも人生は複雑にし過ぎてはいけません。
そして諦めてもいけません。

虐待されたりいじめられたりしている子どもは 子どもだったあなたには助けられないかもしれません。

けれど、大人になったあなただったら 誰かと繋がって 必ず 助けることが 出来るのだから。

子育てサロン1月

2019-01-08 22:19:19 | 哲学

氏神さま、片埜神社にもお参り。
梅のつぼみが膨らんでいました。

茅の輪くぐり。


お稲荷さんもあります。

今日は子育てサロンでした。
ピアノで、雪とたき火を歌いました。
おじゃみでYさんが遊んでくれたり、絵本を読みました。
大好きと走ってきてハグしてくれる子どももいて、うれしかった。

世界は夢と希望に溢れています。
一番弱くて小さな者がそのことを教えてくれます。

子どもたちとお母さんがずっとずっと笑顔で幸せに暮らせる世界でありますように。



クワガタの家

2018-06-20 21:40:30 | 哲学

地震後、夫が旧宅に初めて行ったら、虫かごが何個か倒れてオオクワガタが脱走。
「えー!」と、驚くと「心配しなくてもいい。もう何びきか脱走してるから。」
「へー!」
「それにほっておくと、帰って来るから。」
「木の切れはしをおいとくと集まってくるんだ。」
はじめのペアーから始まって50匹くらい。
癒されるそうですが、もうやめたくなって森に帰そうとしたら生物科学をやっている次男が「それだけはやめて!」と強くとめられたそうです。
「生態系が変わるから。」

「同じ森だからいいんじゃないの?」と聞いたら、「途中で一回、よそから買ってきたのを入れたから、DNAが違うからダメなんだって。」

なるほど!
しかし!今年も50匹ほど孵るそう。
いつまでがんばるのだろう?

アゲハチョウが庭で羽化していました。
これは勝手にやって来て飛んで行くからいいのだけれど。

ニセアカシアの花の咲く頃

2018-04-13 21:22:05 | 哲学

父が食べる果物を買おうとスーパーに寄りました。何かの気配を感じて振り向けば、「なんだこりゃ!?」


民家を飲み込もうとする巨大な植物。


たぶんニセアカシア。

針槐(ハリエンジュ)という立派な名前があるけれど、
日本に入ってきた時にアカシアと間違われたために、ニセアカシアと呼ばれ続けています。

花は天ぷらで食べられ、蜜は良質なハチミツの原料になります。
ところが、繁殖力が異常に強く、一度植えるとどこからでも脇芽を出します。
おまけに弱く、すぐに折れてしまいます。

こんな人いますよね。
仕事はできるのに、あちこち気軽に出没し過ぎ、誤解され、図太そうに見えて繊細なところがあって案外折れやすくて…。

でもニセアカシアは人間と違って自分がどう呼ばれているか知らないのです。

ただそこにいて、ひたむきに伸びて、生命を謳歌しているだけ。




AIが作曲?!

2018-02-01 21:53:10 | 哲学

今日の下仁田ネギはトースターで焼いて、バターを絡ませました。
これも美味しい❣️👍
下仁田ネギは、緑の葉が枯れても白い部分を食べるので、保存が効くそうです。
保存できる野菜は、冷蔵庫の無い時代には野菜が取れない季節の大切な食料でした。
冷蔵庫は、やさいを長持ちさせ、温室や物流は季節を問わず食材を手に入れることができるようになりました。

音楽も録音技術の進歩によって、どこでもいつでも聴けるようになりました。

AIで作曲もできるそうです。
大方の人が出来ることは、AIでも出来るそうです。

人の価値がなくなるように感じるようにも思えるでしょう。

時間を切り売りし、価格で判断する社会が続く限りそうでしょう。

しかし、逆に人にとって大きな価値のパラダイムがおきるチャンスとも思えるのです。
人とはなんでしょう?
人を生かすのはモノかもしれませんが、幸せにするのはモノだけではありません。

ライブ演奏を聴く人が増えているそうです。
演奏者と繋がりを持つ人も多かったり。

野菜はモノだけれど、丹精込めて作った人がその向こうに見えているかどうか?
録音の向こうに人が見えているかどうか?
そういうことにこれからの人類のしあわせがかかっている。
そんなことを思います。


広島市にて

2018-01-10 21:23:04 | 哲学
広島に行ってブログにあげていないところがあります。

水都大阪の景色にも似た元安川には、観光船が走っています。

この先に

平和資料館は、本館を改修中で東館のみ見てきました。

入り口には小学生の記念写真。
戦争中の屈託無く笑う一クラスのこどもたちと、担任の先生。
金髪の女性が写真を撮っていました。

展示室に入ると、足下に広島市内の映像。
覗いて見ると、山にぐるりを囲まれた広島市。
小さな家が立ち並び、車が走っています。
そこに、リトルボーイの鋼鉄の塊が現れ、回転しながらゆっくり落ちると、キノコ雲。
街の中心部から山裾まで、さっきまであった家々はすべて瓦礫に。
その年の暮れまでに14万人の方が亡くなったと、クレジットが出ます。

身震いしました。

たくさんの人が来ていました。
年明けの4日だというのに。
肌の白い人、ブルカを被った人、英語、中国語、韓国語、アラビア語の説明画面を見つめる人。
国籍も様々なようでした。
並んで、展示を見ていると、絶望の中に希望があるという言葉が浮かんできました。

私の子どもの頃、ベトナム戦争が終わり、平和の祭典万国博覧会が大阪でありました。
教室に貼られた年表の最後には、ベトナム戦争終結の写真。ベトナムの女性と子どもの笑顔が写っていました。

私は2000年になったら、世界はもっともっと進歩して、人々は賢くなって、紛争は話し合いで解決し、戦争はすべて過去のものになっているだろうと思っていました。

この時の私の感じたことを笑いますか?

世界は美しい

2017-05-17 20:57:17 | 哲学

旧宅に帰ってみたら、掘ったらかしのバラが咲いていて、その横に羽化したばかりのアゲハチョウが。

なんなのだろう?
「世界は美しい、人生は甘美である。」
仏陀は正しい。
数ヶ月の生命の輝き。
こういう世界の美しさが感じられる限り、私は生きていける。

美しい音の中には、このような美しさが含まれていると、私は信じています。

心や身体を整えること、理不尽なことも多い世の中で、平和な心を保つのは大変ですが、そのような時にこそ美しい言動を選びたい…難しいですが。

いつか、どんな理不尽にも、愛を持って導き、相対せるようになりたいです。
音楽は、そのようなものだと思います。