音楽の喜び フルートとともに

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ボーンズレッスン

2012-02-29 22:43:56 | レクチャー、マスタークラス

岩船寺の参道にさいていた蝋梅。唐梅ともいうそうです。


今朝は、ボーンズレッスン。
人間の脳は賢い。水中から、両生類となり、陸上の生活をしだす。
38億年にわたる進化の先に脳があります。
言葉で考えることは、その人が6歳から言葉を覚えて数十年。しかし、脳細胞は38億年の知恵を持っています。
3歳の子どもは、身体で気持ちのいいことを覚えると、そちらの方に移動します。
しかし、6歳で頂点だとすると、大人は、その後覚えた社会性や、知識で判断しだします。
38億年の知恵は、十数年の個人の判断により、使われないことが多くなります。

男性は、肩をいからせ、足幅広く、反って立つことで、男らしさを誇示し、女性は胸を張って腰を振って歩くことで、女らしさを誇示する方が、まっすぐ人らしく立ち歩くより自然だと感じたり。

男らしくしたい時、女らしくしたい時それを選ぶのではなく、無意識に、無自覚になってしまうことで、力を出したい時に、本来持っている力が充分に発揮できなかったりする。そのことが問題なのです。

人らしく立ったり、女性らしく立ったり、男性らしく立ったりそれが、分化して意識されることで、それらを私たちは使うことができます。
無意識にそうなっているうちは、それを使うことができません。

演技をするとき、音楽を演奏するとき、他の仕事でも、そういう分化した体の使いかたができると、可能性が広がると、思います。


ともだち

2012-02-28 21:14:26 | Weblog

浄瑠璃寺のお庭にあった、赤い実。
ベリー類かな?と思って調べても出てこない。さんざん探して、赤い実で画像検索。ようやく見つけました。

「名にし負はば 逢坂山の さねかずら 人に知られで くるよしもがな」
百人一首、三条右大臣の歌にでてくる「さねかずら」でした。
逢う坂山、さ寝かずらという名前をもっているのなら、あの人のところに人に知られないで葛をたどっていけないだろうか。

この歌のおかげか、恋のまじないにも使われたそうです。なんともいえない風情です。

今朝は、久しぶりに子育て仲間のGさん、Mさんを招いてお茶しました。
地域の情報交換。子どもたちの進路。お互いの老いてきた両親のこと。

長い年月、支えあってきました。

人生は楽ではありません。これからも、いろいろなことがあるでしょう。
いつでも一緒というわけでもありません。

それでも、時々でも会って、「こんなにたいへんだったんよ。」と一緒に笑える友達がいれば、きっと、なんとかなる。

これからも、きっと。


戦略的非暴力論ジーン・シャープ

2012-02-27 21:18:24 | 哲学

土曜日に実家に帰ったら、びっくり。高さ30センチほどの盆栽にこれでもかというほど、びっしりと花が咲いていました。両親は盆栽の趣味は無く、数年前に友人から頂いたそう。ただただ、日に当ててお水をあげていただけ。木瓜で長寿楽という、おめでたい名前だそうです。

夕方、偶然つけたNHKBSドキュメンタリーで、ジーン・シャープ氏の「戦略的非暴力論」について知りました。

独裁や、抑圧から解放される暴力を使わない198の方法を提唱する今年80歳を越えるジーン・シャープ氏は、元ハーバード大学教授で、アインシュタイン研究所で静かにくらしています。

ガンジーの非暴力運動に啓発され、天安門事件で非暴力の民主化運動の悲惨な結末を見たジーン氏は、非暴力による民主化運動をどのように成功させうるか?という道を研究し、論文に発表します。

それが、「戦略的非暴力論」
ベトナム戦争でアメリカ軍として戦ったヘルベイ大佐は、強大な軍隊による悲惨な結末を体験したことで、暴力によって相手をねじ伏せることに疑問を持ち、この論に出会います。

1990年代彼は、ミャンマーで軍事政権と戦っていた少数民族のカレン族にこの論を伝えます。
カレン族のリーダー達は、その論を知ったことで、テロと殺人による政権転覆の企てを放棄します。
2000年代には、セルビアの民主化運動のリーダーミロシェビッチに、この論を伝えます。彼は見事に実践し、独裁者を辞任に追い込みました。
2011年のエジプトの民主化運動では、活動家が2006年にシャープ氏を訪れ、準備していたといいます。
そして、シリアでは、隠しカメラで、人権弾圧の様子を世界に発信するなどシャープ氏の方法を実践継続しています。

「暴力を使うと、暴力によってねじ伏せるきっかけを与える。それを避けるためには、非暴力を貫かなければならない。」
「権力は柱によって支えられている。その柱をつぶすのではなく、そのままにこちらに引き入れる。支配者は、支えを失って勝手に倒れる。」
「もし、相手が強権を発動したら、その時こそ、柔術。チャンスがやってくる。反動に寄って、相手は倒れる。」

ミロシェビッチが、2万人のデモ隊のうち誰か一人がガラスを割っても、その映像がニュースには使われてしまいます。
デモ隊の先頭には、若い女性や、高齢の女性に立ってもらい、花を持ち警官隊や、軍隊に手渡したりして、対立しないようにした。
デモ隊の「ロゴ入りTシャツを着ていたからといって、逮捕しても良いなんて法律はどこにもない。」とビラを貼ったり、配ったりし、警官が理不尽にデモ隊の一人を逮捕しても、その逮捕した人の子どもは、学校で友達に責められ、「パパはなんでそんなひどいことをするの?」といわれ
る。というような影響を与えた。
犠牲者が出たときには、その映像を写し、世界中に配信して、ついには、独裁者を武器をつかうことなく追い出したといいます。

シャープ氏は「私が、運動を成功させたなんていわないでくれ、それは運動したみんなのおかげなんだ。夢は、独裁や暴力による抑圧は、それを支える人々によって起きる。細分化に負けず、あきらめずに運動したら、必ず抑圧は終わる。暴力による解放は、また別の独裁を呼ぶが、こういう運動による解放は、みんなの勝利。いつか、世界中が解放され、変わることを夢見ているんだよ。」

論文は日本でも紹介されています。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110007479470


おさなごころの君

2012-02-24 22:12:15 | 音楽

今日、島本町のセミナーに参加。帰り、6時頃の、13号線。薄昏、明るくなってきました。今日は春のように暖かかった。

朝、ピアノのSさんと打合せ。
ディズニーの4曲ほどを、フルートとピアノのために編曲。
古き良きアメリカ。アメリカの良心。
夢があって、サービス精神があって、これでもかというくらい盛りだくさんで、大衆的で、魅力的。
お高くなんてとまっていられない。
豊かで、人間の明るく、ポジティブな面を信じている。

素晴らしい。
忘れてはいけない。
世界は一つ。

ベトナムの枯葉剤の下で育つ子どもや、アフガニスタンの爆撃で、子どもを亡くした女性や、イラクの核ミサイルの、影響を受けて生まれてくる赤ちゃんの上に、福島の原発の上にみんなが愛するディズニーや、ジブリ、私たちの繁栄があることを。

それでも、私たちは希望や夢を象徴的であれ、音楽であれ、画像であれ、作り、残し、伝え続けなくては。

ネヴァーエンディングストーリーで、世界の破壊を防いだのは、ファンタージェンのおさなごころの君を守ったこと。
夢や、愛や、希望を信じる心。

今、自分が、被災地でもなく、スーダンでもなく、音楽に時間をかけられる位置にいる意味を考え続けよう。



試験と面接

2012-02-23 21:11:01 | 子ども

暮れに植えた葉牡丹のプラチナケール。まだまだ元気です。
タキイ種苗によって、2008年に開発された新しい品種です。HPを見ると、開発に15年もかかったとか。ケールといえば、あの青汁の野菜。同じアブラナ科とはいえ、似ても似つかない。
意外なことがもう一つ、葉牡丹といえば、日本人がお正月に飾るこれ以上ないほど、日本的な植物。買うのは日本人くらいだろうと思っていたら、一番人気があるのは、オランダだそうです。個性的な園芸品種として、日本の改良物が大人気だそうです。

雨が降って、花粉症も一段落。植物にとっても暖かい慈雨。
3分間の面接と、20分の筆記試験のために、教育委員会で半日過ごしました。
以前は面接だけだったのが、筆記試験が導入されました。
算数国語地理4年生レベル。100字の留守家庭児童会に保護者が期待するものという記述問題。

これで、子どもとの関わり方向上するといいのですが、どうも的外れの感じがして仕方ない私です。
「4年間働いて、一回も研修がない。自閉症、アスペルガー、ADHD、LD、ダウン症の違いもわからない同僚も多いです。責任を持って保育したいですが、そういう機会はないのですか?」
面接管に質問すると、「育成さんと連携してみるということで、講習会を行うと、報酬も発生するし、経費もかかることですから、でも、今後の参考にさせていただきます。」との公務員の模範回答。

面接で体制批判。辞めさせられるかな?
試験は満点だと思うけど。


異種格闘技

2012-02-22 21:37:32 | 音楽

うちの庭のミニバラのホノラ パティオ。
白バラに、ピンクの斑が入る品種だったみたい。前は真っ白だったのに、ちょっと、微妙な感じです。間違って混ざってしまった絵の具みたい。
インターネットで調べると、零下には耐えられないと書いてあって、大慌て、先週は、夜になると部屋に移動させていました。今週は大丈夫みたい。
それまで知らなくて、雪が降っても放置していた・・・無知な主人だと、庭木も苦労します。
盛りをすぎたら、すぐ剪定もした方が次の花のつきが良いとか、でも、もうちょっと、もうちょっとと先伸ばししてしまいます。

インフルエンザの後、のどの炎症がとれず、そのうち、スギ花粉が飛び出して、少し喘息気味。
こういう時、呼吸の楽器は悩ましいです。
暖房も、エアコンをいれると、咳がでるし、冷えてくるとやっぱり咳がでる。
仕方ないので、ガスストーブを入れてみますが、なかなか、部屋は暖まらない。

なんとか、練習は続けているけれど、今朝咳は出るし、眠いし。
あまり自覚はないけれど、咳のせいで睡眠時間の割りに、良く眠れていないみたい。
あまりつらくて、今朝は、ついにフルートを持たなかった。
替わりに、子育てサロンで弾くへたくそなピアノを練習。
マスクして、塗るマスクもして、ごまかしごまかし、児童会にも行って仕事して。

夕方、やっとフルートを3時間ほど吹きました。
NHKBS2の、アマデウスで、フランクのソナタをやっていて、テレビの千住真理子さんのヴァイオリンと一緒にフランクを吹いてみました。
フルートでヴァイオリンのニュアンス、デュナミークを出そうとすると、吹き込みを多く、アタックも強め、ヴィヴィラートを音の終わり頃に強く大きくかけ、かつ、フレーズが長い。
イヤ、本当に。
でも、深い厚い音で吹きたい。

こういう体験は、おもしろい。異種格闘技編。
ヴァイオリンは大音量が出る楽器ではないのですが、撥弦、擦弦のデュナミークが豊かなので、息と歌口の遠い楽器のフルートではこんなふうにはいかないなぁということが多いです。

それでも、ヴァイオリンのイメージを再現しようと、フランクを吹いてみた後、モーツアルトを吹いてみたら、喘息気味だったのにも関わらず、こころなしか、音は大きく、歯切れがよくなったような気がします。
いつのまにか、フルートはこういうもんだ、私の身体はこういうものという、自分の枠(限界?)をつくっていたのかもしれません。
理論より、イメージ先行の私は、こういう練習がいいのかも。
よし!こういう練習も時々しよう。


モーツアルトのフルート4重奏曲

2012-02-21 21:13:18 | 名曲

海住山寺のお庭にあった木の木肌が、とても美しかったので写真に撮りました。調べてみたらかごの木だそうです。成長すると木の皮がポロポロと落ちて、白い斑入りになるそうです。
かごというのは、鹿子(かご)のことで、木肌が鹿の子どもの肌の、斑入りと似ているからついたそうです。

モーツアルトのフルート4重奏曲は、4曲が現存しています。
1977年モーツアルト21歳のときの作品です。
K.285 Ddur
K.285a Gdur
K.285b Cmajor
K.298 Amajor  

オランダの商人ドゥジャンの依頼で、作曲しましたが、フルート協奏曲3曲と、フルート4重奏曲を何曲かという依頼に、協奏曲2曲、うち一曲はオーボエ協奏曲の編曲。とこれらの4重奏という結果に、報酬は減額され、今もフルート奏者のトラウマとなる一言を父に書き送っています。
「我慢できない楽器のためにずっと作曲しなくてはならず、うんざりしています。」

アロイジア・ウェーバーとの恋に悩んでいて満足仕事が出来なかったいい訳だとか、

当時のベーム以前のフルートは音程が悪く、もしベーム式を知っていたら、きっとモーツアルトはフルートを大好きになっていただろう。

とか、もし、本当にきらいだったら、あんなに美しい曲を残せたはずがないだろう。

などと、諸説、今も出続けています。

次の年も、フルートとハープのための協奏曲をギーム公と令嬢のために書いていますが、このときも、値切られ、半額しか報酬をもらっていません。
この名曲を値切るとは。

とにかく、フルートのために書いては、いやな目にあっていたのは確か。
もし、この時、気前良く、ドゥジャンと、ギーム公が支払っていれば、今頃、モーツアルトのフルートの名曲で世界はあふれていたかもしれない。そう思うとこの二人がうらめしい。


クッキングお弁当

2012-02-20 22:01:30 | 子ども

土曜日はいつもの子育てサロンのメンバーと地域の人たち主催の、ファミリークッキング。
今回は、各自、お弁当箱を持ってきてもらい、作った材料を詰めて持ち帰ってもらいました。
いつもは、学校の家庭科室で食べるのですが、今回は家に持ち帰って食べます。

鳥のから揚げ、ブロッコリー、にんじんをゆでて、煮込みミートボールをつくり、後は、お任せ。
これは、1年男子の作ったお弁当、薄焼き卵も自分で焼いて、切込みを入れてお花にしました。ソーセージは、コーンで耳をつけた熊の形です。右のうさぎは1年女子。ほっておいたら、自分で工夫してどんどんつくっていました。

こちらは、元気なお母さんと、2.3年女子。おもしろいでしょう。



この子は、ハート型にこだわりあり。ハムだけでなく、薄焼き卵をなんとかハートにしたくて、すごい時間をかけていました。楊枝にさして、ハートの卵ができあがり。隣はまっくろくろすけと卵巻きのおにぎり。

こちらは、3人兄弟妹。好きな食材中心の兄たちと、デザイン重視の妹。好みが別れました。


こちらは、ドラえもんの兄と、トトロの弟。年3回のクッキング、1年の時から皆勤賞。
どうです、この腕前。


みんな、家でどんな顔して、食べたのかな?
家の人に自慢したかな?
おいしかったかな?
楽しく食べられるといいな。
また、クッキングに来てください。


うちのピアノになるまで

2012-02-17 18:10:38 | 音楽

これも、パンジー咲顔シリーズです。昼間は晴れて暖かかったのに、夕方になって雪が降ってきました。ミニバラは部屋に入れられますが、このパンジーの寄せ上は大きすぎて入れられません。また、明日シオシオっとなりそだなあ。

ピアノのの音程が、狂ってきたので、Sさんに聴いてもらったら、やっぱり狂うのが早い。まだ、3ヶ月。「調律してもらったところで、聴いて見るといいよ。」といってくれたので、お願いしたら、今日来てくれました。

長いこと調律してなかったり、暖房が効きすぎていたら狂うことがよくあるらしい。
5時から来て、1時間ほど。音楽を演奏していたらぜんぜん疲れないですが、非音楽の調律音を聴いていたら、いろいろ家事とか、しているのに、耳に入ってきてしまい、後、もうちょっと、上とか、ついつい考えてしまい、調律が終わる頃にはクタクタ。

調律師というのは、結構重労働かもしれない。

ピアノは、弦を張って音を出すけれど、木の駒のようなもののエッジに引っ掛けて弦を張っています。この木が温度の変化によって、微妙に動いています。この場の温度変化にこの木が慣れて落ち着くまでは、狂いは生じやすいそうです。

ピアノの横で寝ている人に聞いたら、夜になって、人が少なくなって、温度が下がると木と弦がすれる音が聞こえたそうです。

つまりは、うちのピアノになるまでは、時間がかかるってこと。
「また、何かあったら連絡ください。治しにきますから。」
お金も取らずに帰っていかれました。
本当に大変な仕事です。

しかし、それでも、後で弾いてみたら、一部ぴったりではないような気がする。
まだ許容範囲だし、あんまり考えんとこ。
なじんだらその内、気にならなくなるかも。


友来る。

2012-02-16 21:34:33 | Weblog

赤い実シリーズ。見つけました!一両。海住山寺のお庭にありました。
一枝につく実は少なく、枝に小さなとげがあるのが特徴で、この枝のおかげで、アリドオシとも呼ばれています。
黄色の千両も見つけました。ついでに南天も。海住山寺は、「なんてんでら」ともよばれています。お寺で見ると、あちこちでよく見る南天も風情があります。



暖かいと思っていたら、午後から風が吹いてまた寒くなってきました。
今朝は、久しぶりにママ友二人を招いて情報交換。
幼稚園から始まった仲ですが、時とともに、話題も移り、今や高校生や大学生になった息子の彼女や、アルバイトの話。それから、父母の介護の話。
いくつになっても、話題には事欠きません。

一人で向き合うより、二人、三人に話したら、結構同じ苦しみ、同じ喜びを持っている人はいて、話して「そうそう。私もね・・・。」と言い合えたら、悩みは消えないけれど、少し楽しめるようになっていたり、笑えていたり。
元気が前より少し回復しています。

また、そのうち集まります。