音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

ピアノとフルートで一曲

2010-05-31 21:00:36 | 音楽

羽衣ジャスミンは、いい香りがします。モクセイ科だそうです。

今日はピアノのSさんと、生徒さんたちで、発表会の合わせをしました。
30分づつ交替で、半日。Sさんおつかれさまでした。

普段一人フルートだけで、演奏していると、音楽はこれで完結しているような気がしてきますが、ピアノ伴奏のある曲は、ピアノとフルートが合わさってやっと一曲。当たり前のことですが、忘れてしまうものなんです。

そう何回もあわせられないので、私は、ピアノ譜を見ながら、演奏したり、パート譜に間奏を書き込んでおいたりいろいろ工夫しています。そうこうするうち、段々のめり込んでいって、ピアノにも、こんな風にここで、こんな音をだしてもらえたらとか、フルートの方で解決しなくちゃとか、いろいろ考えているとおもしろくて熱中してしまいます。

そうそう、それから前奏や、間奏になるとお休みしてしまう人がいますが、お客さんは、演奏者が聞いているものを聴き、見ているものを見るものなんです。
一曲を集中して聴いてもらいたいなら、
演奏者自身が音楽を全体として捕らえ、すべての音、ピアノのペダルの余韻まで、集中して大切に聴くことが、まずその第一歩。

音楽は時の芸術です。その場にいるすべての人と、時間を共有していることを、忘れずに演奏したいものです。


誕生日

2010-05-28 20:47:35 | 子ども

矢車菊って、なんだか不思議な形です。建築家なら、こんな家を作ってみたい。

「弟が帰ってこない。」3時半を過ぎた頃、4年生の兄が言い出しました。
「早く帰らないと。」3年の弟は、お残りで勉強をしていました。
帰ってきたら「早く帰らないと。」と兄が言うのに、弟は「そんなん、お母さん言ってない。」弟はそのまま、運動場に遊びにいってしまいました。1年生の妹は近づいても来ない。
「帰っておいでって言ってたのに。」
しばらくブツブツ口の中に言っていましたが、兄の勘違いかと、大人はほっとして、自分達の仕事をしていました。
しばらくすると、兄は急に机の上につっぷして泣き出しました。
「先生、泣いてるで。」
「どうしたの?何かあったの?先生に話してくれる?」
泣き続けていた兄は搾り出すように言いました。
「今日、誕生日やねん。」
「そうやったね。」
「3時半に、家でパーティーするって、お母さんが言ってたねん。」
と、泣くので、指導員の一人が家に電話してみましたが、誰もでません。
「おかあさんに、電話してもらうか、連絡帳に書いてもらわないと、帰すことはできないのよ。」その先生は言いましたが、泣きっぱなし。

ようやくなだめておやつを食べました。
あんまり納得しないので、何度も自宅に電話したら、5時前になって、やっと電話が繋がりました。「母親は誕生会などすると言っていない」と言ったそうです。
本人と話をしてもらいました。
電話が終わったら、兄は低い長机の下にもぐりこんで、丸くなっています。見に行ったらやっぱり泣いていて。
そのうち、帰宅時間の5時になりましたが、立とうとしません。弟と、1年の妹は待ちきれずに先に帰ってしまいました。

職員が入れ替わり立ち代り何度も促したり、なだめたり、励ましたり。
私が帰るときも、まだ丸くなっていました。

親子の間で何があったかはわかりませんが、開けなくなった誕生会を、子どもが知らないわけはないのです。それでも、開いてくれると思いたかった彼の気持ちを考えると、切なくなります。
親だって不完全だと思えるようになるには、まだ彼は幼い。家庭の厳しい状況を受け止めるには、児童会もまた不完全。
親を助けるシステムが、何かいると感じることは毎日です。


2010-05-27 22:26:12 | 子ども

みんなが助け合っています。
危機と言うのは、人を結びつける力があるのだと思います。
不平や、グチを言っている暇はありません。

どんな人だって、一人の子どもだって簡単ではありません。
親でも、教師でも、児童会でも。
うまくいく時も、行かない時もあります。
失敗したと思ったり、後悔したり。
そっちの方が多かったりして・・・。

「うまくいかんかった。」
「わかった、じゃあ今度は私行ってみるよ。」

「逃げられた。」
「こっちから行くから、そっち回って下さい。」

「失敗した。」
「何でも、やってみましょう。大丈夫。今度、別の方法、試してみましょう。」

こんな感じで、お互いエエカッコするのをやめて、協力するようになってきたら、子どもたちも「今日は不思議だね。」と言い合うほど、落ち着いていました。
私には不思議ではなかったけれど。
結局は、「子どもはおとなの鏡。」ということ。
ここに来ている子どもが協力してくれなかったら、ここの大人同志の協力が取れていないと言うことだろうと思います。
ホント、公式どおり。明日もちゃんと、仲良くやろう。


梅田でレッスン。

2010-05-26 21:39:12 | 音楽
京阪電車2階立て車両。子ども達が小さかった頃、この電車を見るたび興奮して、飛び上がっていたのを思い出します。喜んでいるのを見たくて、用も無いのに線路沿いまで良く行きました。

今日のレッスンはエラートの2番、3番、4番。
テレマン無伴奏の一番。タファネルのフランチェスカ・ダ・リミニ。

やっぱり課題はタンギング。
唇を柔軟に、モイーズのソノリテの跳躍の練習をする。
その時、一音づつ切っては息を鼻から吸います。お腹を使えていれば、息は勝手にはいってくるはず。そのまま5分くらい大きな息継ぎ無しで、演奏します。
音が卓球の玉を床に弾ませた時のように、飛ぶように。

レッスンの後、S先生とランチに。たまたまきていたサックスのAさんも誘いました。
音大出の、Aさんは、クラッシック一筋でしたが、最近ジャズを演奏するようになったそうです。クラッシックとはまた全然ちがうところがあるので、一から勉強しなおしているそうです。
S先生はジャズは感性的に全くわからないそうです。わからないから、勉強しようと思っているそうです。
先生は尺八、篠笛、ホーミー、トランペット、トロンボーンなど、ジャンルに捕らわれず、いろいろな音楽にチャレンジしておられます。
また、先生のジャンルにジャズが加わるのかも。
楽しみです。

仲直りの天才

2010-05-25 20:29:01 | 子ども

姫蔓蕎麦(ひめつるそば)、明治時代に日本に入ってきた、ヒマラヤ原産の花です。タデ科。茶葉のような風情に、日本の山野草だと思っていました。
日本の風土にあったようで、自生しているものもあります。

出勤すると、廊下は土くれが上がって、ぐちゃぐちゃ。すのこはどろだらけ。教室の床には、あるはずの無い輪ゴムが散乱し、8個あるはずのボールが、5個しかない。
昨日休んでいたので、恐る恐る「昨日の子ども達の様子はどうでした?」と聞くと、「大丈夫。穏やかだったよ。」と、上司の一人が言いました。意外でしたがほっとして「よかった。」と言いました。
ところが、後から来た3人の同僚は、口を揃えて「信じられない!ひどかった。もうクタクタやってん!」
どうも、同じ場にいても、人によって捕らえ方が全くちがうようです。わが職場だけでしょうか?

全体を見ている上司と、一人ずつ加配についている同僚とは視点が違うのかもしれません。
全体を維持するには、ひとりひとりの子どもをどれだけ、協力的に仲間にするかにかかっています。穏やかな表面を維持するために、同僚達はそれぞれの子どもに必死で働きかていたのかもしれません。
そうそう話してもいられないので、結局私にとっては謎の一日。

今日は1年生は遠足で、梅小路公園にいったそうです。大きな3つの滑り台があって、あんまり長くてお尻が熱くなるので、ダンボールを敷いて滑ったそうです。口々に教えてくれました。快晴でよかった。
「楽しかった?」「うん。」

今日は、本当に穏やかでした。楽しかった遠足の効果かな?
毎日遠足だといいのに。
後から下校した2.3.4年生も、楽しい空気のせいか、穏やか。
1度だけ泥団子を作っていた1年生男子二人が、けんかに。
真っ赤な顔をして、つかみかかっていくので、振り分けて聞くと、

「わざと泥んこをかけてきた。」「わざとじゃない!」と泥んこのかかった服と顔でお互いに言うのです。
「そう、それで、怒っているの。いやだったの。」

そう言っても怒りが収まらないようなので、「先に泥んこをおとそうか?」と言うと二人黙ってついてきました。
手を洗って、顔を洗って、服についた泥を拭いていると、収まってきました。

「服は、着替えようか。」
「お着替え持って来てない。」
「大丈夫、児童会の貸してあげるよ。」ぱっと顔が明るくなりました。
「お願いがあるんだけど、自分が正しくても、お友達にそれをぶつけないで、お話ししてほしいんだけど。いい?」
「うん、いい。わかった。」
二人で休養室に入って清潔な服に着替えて、そうしたら何も言わないで、忘れたようにまた仲良くあそんでいました。
子どもって、仲直りの天才。


トリオ

2010-05-24 21:22:50 | 音楽

ガザニア、勲章菊というそうです。南アフリカが原種で、ヨーロッパで品種改良されて、色や形が40種類もあるそうです。

今日は、モーツアルトのアイネクライネナハトムジークの3楽章をフルートトリオで、レッスンしました。
初めの部分は、ファンファーレのようです。モーツアルトの時代、絶大な人気を誇っていたヘンデルの水上の音楽のような感じもします。
このファンファーレを3人で息を合わせて演奏します。

3拍子、4分音符、スタカートと書いてあっても、フルートは息を吹き込まないと音が伸びない楽器。どのくらいで切るのか?どれくらいの深さで息を吹き込み、抜くのか?ブレスの位置だけでなく、そういうところを合わせておくと、切れの良い演奏をすることができます。

レッスンして、3人の息もあってきました。次のレッスンが楽しみです。
アンサンブルは楽しいです。


大雨

2010-05-23 22:42:04 | Weblog
春の菊。小菊も、良く咲いています。

すごい雨でしたね。一昨日枚方は30度を記録したと思ったら、今日は18度、またまたまたまた、上着を出しました。明日は23度にあがるらしいです。お互い身体に気をつけましょう。

今日は一日個人練習日。ホームセンターで頼んでいたプログラムの紙、不足分が着いたというので、車で出かけたら、横殴りのすごい雨。屋根付きの駐車場はやっぱり満車で、屋上に追いやられました。ほんの15mほど傘差して歩いても、びしょぬれになるほどすごかった。

こういう激しいことがあると、やっと自然への尊敬を思い出します。
変えることができるのは自分だけなのに、相手を変えたかったり、社会を変えたかったり、環境を変えたかったり。
なかなか学ばない私です。本当のところ変りたくないくて、学びたくないのかも?
成長すると言うことは変ると言うことだそうです。
変らなくなったら、お迎えが来る。
いやいや、まだ、大丈夫。まだ学べる。



経済力

2010-05-22 23:51:11 | Weblog

雨が続いてくると、日本古来から生息する山野草が、元気になってきます。紫蘭も、一度植えるとすぐに増えるようです。

実家の母に呼ばれて、帰りました。
琴、三味線、尺八の三曲協会の会計をしていて、計算が合わないので、手伝って。というのです。
大学ノートに3ページほどの協会経費を、会議費とか、定演経費、通信費などに振り分けて、決算書をつくるのですが、収支が合わなくて、頭を抱えていたのです。

2時間ほどかけて、二人で読み合せ、消費税3500円ほど計上忘れ、控え室代金2300円を二重計上していたことを突き止めて。チャンチャン。

どんな音楽会でも、集まってコンサートをすれば、経費が発生します。ごく幼いときはともかく、古今東西の音楽家でお金で悩まなかった幸運な人は数人しかいないと思います。
モーツアルトはショッチュウ、死ぬまで、悩まされていたし、シューベルトは働いて、どんなに歌が売れても、お金を儲けられなかった。
経済と芸術を両立させるのは難しい。

しかし梨園で一人演奏していたのでは自己満足にすぎず。芸術が表現するものであるとしたら、音楽を届けるための環境を作るのは、芸術の一部ともいえるのです。

天才ワーグナーは、パトロンにお金を出させ、創作環境を整える天才でもあったから、あの至高のオペラを世に残せたのだとも思います。
そう思うと、どちらの天才でもない私達は、苦労を惜しんでいる場合ではないと思います。

しかしやっぱり正直わずらわしい。
お金がわずらわしい私は、経済力がいつまでたってもつかないのも道理かと諦観するのです


非常事態宣言

2010-05-21 20:58:25 | 子ども
高校生になってはじめてのテストが終わった次男。友達3人と淀川の川べりで花火大会。
近所の100均で、100円ずつ花火を買ってきて、花火をしたそうです。

男3人で花火を囲んでで、点火中の花火をとらずに、火種と、終わった花火を撮って来ました。
「赤い色だったのに紫になってん。きれいやろ。」きれいだけれど、やっぱり、わが息子。目の付け所が変ってるなぁ。



今日は月に一回の児童室会議。
いつも、たいへんですが、今回は、みんなさらに真剣。
非常事態宣言。さすがに教委からアルバイトを一人回してもらえましたが、勤務して2ヶ月の新人。・・・過酷なことするなぁ。
しかし、与えられた情況が、あまりに深刻な時は、みんなの意識が集中して、まとまりが良くなります。いろいろな問題がおきている状況がありのままに出されて、提案もされました。環境や、配置もいろいろ変えることにしました。

これで、何とかやれそうな気がしてきました。
午後からも勤務。
大変でしたが、おとながまとまってきているのが感じられました。
問題は相変わらずでしたが、なんとかなるでしょう。

緊急事態

2010-05-20 20:21:15 | 子ども

涼しげなクレマチスが、今日はいい感じ。だいぶ暑くなって来ました。

昨日勤務が無かった間に大変なことになっていました。いつもより早く来てと留守電にはいってはいたのですが、行ってみてびっくり。
正職員の一人が病に倒れ、2週間ほどお休み。日替わりで、私達のような臨時職員の一人が正職員の変りをすることになっていました。今日は私の番。びっくりした

休暇交替は今までありましたが、今度みたいなのは初めて。休んだ先生にゆっくりしてもらうためにも、しっかりしなくちゃ。

とは言っても、もともと人員不足。きびしかった。しかし、誰もけがしなくて無事終わってよかった。

もう一度ニイルの言葉を確かめておこう。

「困った子というのは、実は不幸な子である。彼は自分自身とたたかっている。その結果、まわりの世界とたたかうのだ。

「むずかしいおとなも」も同じ船に乗っている。幸福な男で、他の人たちの集いの邪魔をするものはいない。戦争を鼓舞するものも無い。黒人にリンチを加えたりもしない。しあわせな女は、夫や子どもに文句を言い続けたりはしない。幸福な経営者は使用人をおどしたりしない。幸せな人は、人殺しをしたり盗みをはたらいたりしない。

すべての犯罪、すべての憎しみ、すべての戦争は、その原因をさぐれば不幸にたどりつく。」(ニイル選集1「問題の子ども」黎明書房)