夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

タナカヒロシのツッコミどころ

2005年06月14日 | 映画(た行)
昨日、『タナカヒロシのすべて』のパンフレットを
私がいそいそと職場に持っていったのを知り、
ダンナが「鳥肌実が職場で通じるの?」と怪訝な顔。
みんな鳥肌実を知ってる職場って変でしょか。

あまりに笑けたので、私のツボにハマった数々のツッコミどころを。

まず、遠山かつら工場の制服。
かなりの割合の工員がハゲ、もしくは将来ハゲ確実で、
そんな頭にもかかわらず、なんともかわいいピンクの制服。
全然似合わんっちゅうのよ。

タナカヒロシの上司(高橋克実)は
この社交性ゼロの部下とコミュニケーションをとろうと
「一杯どうだ?」と誘いますが、いとも簡単に断られます。
それでも部下と打ち解けたくて、
「タナカくんは買い物とかしないの?
 ほら、ヴェルサーチとか、ユニクロとか」。
「映画はいいよねぇ。スピルバーグとか、シネコンとか」。
並列するものがおかしいんだよぉ。

不法就労で退去させられることを恐れながら弁当を売る女性(ユンソナ)は、
「シャケ」か「クリームコロッケ」しか言わないタナカに
ひそかな好意を抱いています。
ある日、弁当を買う客の列に並ぶタナカの前に割り込んだふたり組。
怒りもしないタナカをはがゆく思う彼女は、
ふたり組が「シャケ弁当をくれ」と言うと「売り切れです」。
「じゃあ、クリコロ弁当」と言うと「それも売り切れです」。
「いったい何が残ってるんだよ」とぼやくふたり組に向かって、
彼女の答えは「3色ちくわ弁当ならあります」。

3色ちくわ弁当って何なのよ。
弁当の中身は白いフタのせいで見えません。
きっとひとつはそのまま揚げて、もうひとつは青のりでしょ。
あとのひとつは紅ショウガかなんか?
しかし、ちくわばっかり3色って。
気になってしゃあない。

「テルミンと俳句の会」では、前からいる生徒が
「猫の子が 横切っていく 春うらら」と詠めば、
初心者のタナカが詠む句は
「春雨が 横切っていく マンホール」。
何なのよ、その堂々としたパクリかた!

オープニングは西田佐知子の『コーヒールンバ』。
エンディングは「サニー、カローラ、ファミリア♪」っちゅう、
クレイジーケンバンドの中古車貿易商アラブ人の歌、『シャリマール』。
映画に何の関係もないやんかいさ~。オモロすぎ。

ツボちがいの人だと、1,800円は高いかも。
ハマっちゃうと、思いだし笑いが止まらなくて、
怪しい人と思われそうな1週間になります。

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