夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ステップフォード・ワイフ』

2005年06月21日 | 映画(さ行)
『ステップフォード・ワイフ』(原題:The Stepford Wives)
監督:フランク・オズ
出演:ニコール・キッドマン,マシュー・ ブロデリック,ベット・ミドラー,
   グレン・クローズ,クリストファー・ウォーケン他

寡作な小説家なのに、書けばベストセラー、
しかも映画化度のめっぽう高い、アイラ・レヴィン原作。
『死の接吻』(1991)は未見ですが、原作はとてもおもしろかった覚えが。
ロマン・ポランスキー監督の代表作『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)は
「妊婦は決して読まないでください」という宣伝文句が怖くて、
妊婦じゃなくても原作が読めず、映画版も怖くて観られず。
シャロン・ストーン主演の『硝子の塔』(1993)も原作は彼ですね。

上記の作品に比べると、本作はスリラー度がゼロに等しいですが、痛快。
レンタル新作コーナーにて。

もっとも成功した女性として、TV業界に名を馳せるプロデューサー、ジョアンナ。
次々と高視聴率を叩きだすが、
彼女が制作した番組が原因で恋人に逃げられた男がTV局を訴えると言う。
莫大な賠償金の請求を恐れたTV局は、
男への言い訳のためにあっさり彼女のクビを切る。

情熱を燃やしていた仕事を失い、傷心のジョアンナ。
夫で、副局長のウォルターも辞表を提出。
これまでの仕事のことは忘れて新しい土地で楽しく暮らそうと、
一家はコネティカット州のステップフォードへ引っ越す。

美しいこの町には上流階級が集う。
瀟洒な新居を手に入れ、紳士クラブにも歓待されて、ウォルターは満足げ。

しかし、ジョアンナはどこかに不自然さを感じる。
町の奥様方が揃いも揃って完璧すぎるのだ。
誰もが金髪に女性らしい花柄のワンピース姿。
体型も完璧、色気があって、笑顔を絶やさず、炊事洗濯も完璧にこなす。
夫たちには常に従順、貞淑な妻。

やがてジョアンナは、町の男たちが自分たちにとって理想の女を手に入れるべく、
妻たちをロボット化していることを知る。

ブラックな笑い満載のコメディに仕上がっています。
人気ドラマの『24 TWENTY FOUR』の裏ネタとして
「登場人物のうち、いい人はMacを使ってるけど、
わるい人はWindows」という噂を聞きましたが、
本作もジョアンナが使うのはApple、
町を仕切るマイクは元Microsoftの社員という設定。

ネタバレですけど、『スリーピー・ホロウ』(1999)で
首なし騎士役だったクリストファー・ウォーケンが、
本作では首だけになっちゃうシーンにウケまくり。笑えます。

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