夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』

2017年03月14日 | 映画(た行)
『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』
監督:河合勇人
出演:広瀬すず,中条あやみ,山崎紘菜,富田望生,福原遥,真剣佑,
   柳ゆり菜,木下隆行,安藤玉恵,緋田康人,きたろう,天海祐希他

日曜日に梅田で2本ハシゴの1本目。
TOHOシネマズ梅田にて。

2009(平成21)年に福井県の高校のチアリーダー部が全米チアダンス選手権で優勝。
そんな実話を『俺物語!!』(2015)の河合勇人監督が映画化。
この監督は、時にふざけすぎかと思ったりもする(笑)おちゃらけた演出が上手いほか、
『リトル・フォレスト 冬/春』(2015)などの企画も担当していて、なかなか面白い。

劇中では福井中央高校となっていますが、
実際にチアダンス選手権で優勝したのは福井商業高校だそうです。

県立福井中央高校に入学したひかり(広瀬すず)。
中学時代から想いを寄せている孝介(真剣佑)がサッカー部に入部すると知り、
国立競技場で孝介を応援したい一心でチアダンス部に入部。

ところが入部初日、顧問の早乙女(天海祐希)がスパルタ指導宣言。
前髪は全部上げてデコ全開にすること。男女の交際は禁止。
目指すは全国大会で優勝、全米で開催されるチアダンス選手権に出場すること。
それを聞いて先輩部員は全員退部してしまう。
ひかりだって辞めたいが、孝介のことを思うと辞められない。

新入生のなかで十分に踊れそうなのは彩乃(中条あやみ)、
麗華(柳ゆり菜)、唯(山崎紘菜)の3名のみ。
それ以外はひかりをはじめとしてド素人ばかり。
音を上げそうになりながらも、なんだかんだで練習に打ち込むひかり。

しかし、地区大会で無様な姿を披露したことから、
いつも上から目線の麗華がぶちキレて辞めると言いだし、他にも退部者続出。
早乙女は校長(きたろう)と教頭(緋田康人)から廃部を言い渡される。

どうしても踊りたい気持ちを確かめ合ったひかりと彩乃と唯は、
多恵子(富田望生)、あゆみ(福原遥)らとともに校長室へ。
そこでひかりは思わず「全米で優勝します」と啖呵を切ってしまうのだが……。

本作を観るまで、チアダンスとチアリーティングが違うということを知りませんでした。
チアといえば箕面自由学園なのに、福井商業高校なのかと思っていたら、別物。
私だけでなく、意外とご存じなかった方も多いのでは。

チアダンスはもともとはチアリーディングから派生したもので、
チアリーディングのうちの踊りの部分に特化。
ポンポンダンス、ラインダンス、ジャズダンス、ヒップホップの4種の踊りで構成し、
制限時間内でその表現力や完成度を競うもの。
だから、チアリーディングのようにアクロバティックではなく、
観る分にはチアリーディングのほうが派手だといえましょう。

とはいえ、十分に凄いですよね、チアダンスも。
予告編以上のことは何も起こらないわけですが(笑)、泣きましたとも。
カワイイ女の子がいっぱいそろって青春すればそれだけでイイ。
最近似たような若者の恋愛話ばかりでおばちゃんには辛くなっていたので
(ほなら観にいかんかったらええやんというツッコミは無しで(^^;)、
恋愛の話はかする程度の本作に好感を持ちました。

これを観たあとに美容院へ。
オーナーの男性が「すずちゃん、可愛かったですか。
すずちゃん見たさに行ってしまいそうなんですけど、
オッサンひとりで観に行ったらあきませんかね」と言うてはりました。
いえ、なんら問題ないと思います。
ついでにその美容院へ新しく入った女性が箕面自由のチア出身だとか。
やはりめっちゃ厳しかったそうで、オーナー曰く「根性あります」。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする