九年庵の特別公開
九年庵は、佐賀の大実業家、伊丹弥太郎が明治25年に造った別荘と
明治33年から9年の歳月をかけて築いた6,800㎡の庭園である。
別荘は入母屋葦葺の屋根に杉腰張りの土壁、竹格子の連小窓や真竹を用いた周りの濡縁など、
野趣に富む外観を持ち、材質、色感、意匠、構造などのすべてに、
細心かつ充分な吟味が加えられ、茶室と書院の様式を折衷した近世和風の数奇屋建築です。
庭園は広く、多くのツツジやモミジ類などが植栽されており、
四季を通して美しい景色を描き出しています。
また、庭一面に広がるコケはまるでじゅうたんを敷き詰めたかのように錯覚してしまいます。
九年庵は平成7年2月に国の名勝の指定を受け、毎年秋の紅葉の時と春の新緑の時に一般公開をしています。
入園までかなり待たされたが、待ってでも観る価値がある庭であるが、
ただ、園内は人・人・人でごった返していて、
人が写真に入らないようにするのも大変だったし、
自分のペースで観れないのが残念だった。