クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

我家に猫??-2

2006-04-28 05:50:46 | Weblog
哲は知子と食事をし、送届けて深夜帰宅した。哲の足音がするとクータンは車の下からピョコンと玄関に出てきた。「ミャー お兄ちゃんお帰り」。哲は出てきたクーと夕方の様にじゃれさせて遊んだ。哲は言う「この時のクーが一番可愛かった」と。暫く遊んだ後哲は家に入り、オルガンの練習をしていた家内に「あのチビを家に入れたいよ」と。しかし、家内は首を縦に振らなかった。
その夜の事である。「ミャーミャー」と絶え間なく泣く子猫の声に目が覚めた。深夜2時半。僕は台所に行き、車庫に面した窓(この窓は今は、クータンの窓と言う)
をほんの少し開けると、クーは子猫がこんな力があるのかと思うほどの力で窓を大きく開けて、僕の腕に飛び込んで来た。「チビちゃん、少し静かにしてくれない」と言って車の屋根に戻した。
しかしクーは泣き止まない。猫語の全く分からなかった僕でも、この言葉は良く分かった「寒いよお家に入れてよ」「お腹がすいたよご飯頂戴」と言っているのだ。ソファーに横になったが眠れない。クータンの大きな声でお隣の雨戸が開いた。まずい、大変まずい。また窓を開けた。クーが飛び込んで来た。「チビちゃん明るくなったらお家に帰るんだよ」と頓珍漢な事を言って車の屋根に戻した。さてその後は?