クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

今日は大安吉日

2006-04-29 17:07:28 | Weblog
今日は大安。嫁の知子の姉K子さんの結婚式が行われる。相手のK君は婿に入る。息子夫婦は昨夜から知子の実家F家に泊まった。K君は哲達とは昔からの仲間だ。クータンが来た日には、動物病院に勤めるK子さんと一緒に、試供品のお土産を持ってやって来た。その後も何回か我家を訪れる顔見知りだ。哲は外で一緒に食事をした後K君に送らせる事も度々ある。彼は下戸なのだ。F家の父君も下戸だから良い婿さんになるだろう。F家はおめでたが続く。秋には初孫誕生もある。むろん僕達夫婦にとっても初孫だ。知子のお腹もだいぶ大きくなって来た。
さて、今日は哲達の猫のマイクの面倒を見る事になった。家内がトイレの始末をする間に一寸抱いてみたが、そんなに重くない。クーと変わらないのだ。午後家内は体重計を持って行き計ってみた。4.8㎏だ。クーが4.5㎏だからほとんど変わらない。メーン・クーンとしては小柄か。長毛種ゆえ大きく見えるだけなのだ。図鑑によればこの種の猫はおしゃべりと書いてあるが、全くしゃべらない。知子が一回聞いただけだと言う。クーは起きていると、絶えずおしゃべりをして、おねだりをしている。クータンの方が甘えんぼなのかもしれない。

我家に猫??-3

2006-04-29 10:43:23 | Weblog
職人の朝は早い。息子は毎日6時前に家を出る。この日は秋分で祭日だが、仕事は待っている。いつものように家を出た。子猫が泥足のまま家に入るのを警戒して僕も息子の後に続いた。息子が玄関を出ると、クーは車の下からピョコンと土間に飛び上がった。息子が門を出て歩き始めると、クーは「お兄ちゃん待っててよ、一緒に連れて行ってよ」と言うように、後追いをはじめたのだ。思いもかけない事に僕は混乱した。このまま付いて行くと車の餌食になってしまう。とっさにクーを抱き上げた。顔を見る。ユニークな顔だが可愛かった。神様は「お家に入れてあげるよ、一寸待っていてね」と僕に声に出して言わせた。可愛かった。この声は数歩前を歩く息子にも聞こえた事だろう。僕はクーを抱いたまま息子を見送った。一旦クーを車庫に下ろして家に入った。
家内は「朝から何を言っているの。近所迷惑よ」と文句をいった。「あのチビちゃんを家に入れるよ」と僕は宣言した。今日は僕も出勤日だ。着替えを済ませ玄関を出るとクーも出てきた。家内が抱き上げる。クーの頭を撫でながら「チビちゃん行って来ますよ。良い子しててね」と言って車に乗り込む。頭の中は子猫の事で一杯。
家内は僕が出勤した後クーを車庫に下ろす。まだクーの可愛さが分からない。暫くすると息子から電話が入った。「あの子猫、飼ってくれる人を見付けるから今日一日預かってよ」と言った。家内は迷った。亭主も家に入れろと言うし、息子も電話をかけて来た。このままにすれば、二人から文句の機関銃で撃たれることになる。
家内はしぶしぶ車庫に向かった。クーは居なかった。近所を見回すと、斜向かいの車庫で日向ぼっこをしていた。抱き上げて家に入れる。ソファーに下ろすとクーは、大きな欠伸をしそのまま眠ってしまった。そうだろう。3ヶ月に満たない子猫が一晩中鳴いていたのだから体は限界に来ていたのだ。神様はささやいた「この寝顔可愛いでしょう。貴女を信じきっているのよ」と。家内はクーの寝顔を見て心が変わった。
こうしてクータンは我家の子供になったのだ。それからの騒動『クータン騒動』は別の機会にお話しよう。