クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

我が家

2011-05-11 06:12:50 | ネコ
僕は10年程前、地域の商工会議所主催のツァーで、福島第一原子力発電所を見学した事がある。Jビレッジの設備と広さに驚き、美味しい昼食をご馳走になった後、一見豊かに見えた町や村を通り、発電所への一本道に入った。この道に入る付近にも、真新しい家が立ち並び、人々が心豊かに暮らしている様子が見て取れた。
今回の事故では、この一見豊かそうに見えた暮らしが一瞬の内に暗転。この街が砂上の楼閣であった事を思い知らされた。3キロ圏に住んでいた人々は、1時帰宅も許されぬと言う。超大企業が銭で人々の心を奪い取り、甘い言葉だけで、苦い事は一つも言わなかったのだろう。人々が現実に目覚めた時には遅く、長期避難や永久に我が家に帰れぬ地獄が待っていた。
今我々は、原子力発電に頼らぬ社会を作る事が迫られている。経団連の米倉某は日本の経済力の低下だけを心配し、国民の生命など2の次とのニュアンスで話すが、身の丈に合った小さくても力のある国、豊かな心を持ち、家庭生活も大切にし、写真のように、ワン・ニャンにも心を通わせる国に再構築したいものである。
我々団塊の世代がリタイヤし始めた今こそ、働き方を見直し、少々の不便を我慢出来る心を持ちたいと思う。