ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

どんな状況でも

2019-01-11 | アメリカ事情

pixabay.com

 

 

 

 

私の祖父がひどい左脳内出血を起こし、ただちにまず話せなくなり、そして、動けなくなり、水の入ったコップを口元にさえ持っていけないことに祖母が気づいた時、彼女は911(米国の救急番号)に電話しなければいけないと知りました。


祖母が言うには、彼女が911に電話をかけようとすると、祖父は彼の膝に祖母を引っ張って座らせ、今までで最も強く彼女を抱擁したと言いました。それから間もなく、祖父は目を閉じて二度と開くことはありませんでした(彼はその後数日間生命維持装置をつけ続けていましたが、それはあまりに大規模な脳内出血で、医師は祖父の全ての知覚はほとんど失われ、そのような状態で生き続けることはなく、すでにほとんど逝去に近い、と判断したのでした)。


祖父は驚くべき無私の人でした、そして自分が基本的な機能である話す能力が急速に低下していると言う恐ろしい状況でも、私が驚くのは、祖母に、彼女が彼にとってどれだけ意味を持っているのか、最善の力で教えたことでした。


二人は六十年近く結婚していました。


*上記は「友人」の語ったことです。


camilalsantos.wordpress.com   

このお二人はモデルとして写真を使用。

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