山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

火事の迫力

2017-02-14 01:19:37 | できごと・事件
 市民活動に熱心だった知人が火事にあった。
 もらい火だったが、三軒が全焼だった。
 とりあえずの日用品と食料を持って片づけに馳せ参じた。

                                
 翌日にはおおまかな片づけがされていて、何から始めればよいか現場にいると当惑だけが支配する。
 「すっかり裸になってしまって、ゼロから再出発せよということだね」と当人の田中さんは飄々としている。
 自分だったらおろおろして落ち込んでしまうが、田中さんは心中は複雑であるにしても事態の厳しさに冷静であるのがすごい。

 
 家の裏が山になっていて消防は山火事を恐れていたらしく、そちらへの散水に力を入れたようだ。
 どうりで見事ともいえるほどの全焼だった。
 いろいろな人がやってきてくれるなか、近所の人が緊急の手続きなどの気配りをしてくれているのがわかる。

                                            
 きょうは紙すきのアーティストがきっちり片づけをしていたのでちょっぴりお手伝いをする。
 さらに彼は、「被災地でもこれをやる人がいないんですよ」と集まった品物を分類したり、食器類をずっと洗ってくれていた。
 大型清掃車が焼け焦げたトタンや大きめの金物類を運び出す。

          
 食器をも熔かすほどの熱波のなか、生け垣のマキに守られてランの仲間が咲いていた。
 奇跡だ。
 自然界のいのちはかくもたくましい。

 それに呼応して田中さんは、「これを機会にここをイベントや寄合の拠点にしていきたい」と、今後の抱負を語っている。
 なんということだこのプラス思考!!
 江戸庶民の火災や災害に対する平常心はここでは健在だった。
 
       
 
   
コメント
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